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ブランドサイトのメリットとは?ブランドサイトの作り方から事例までご紹介!
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ブランドサイトの制作は、企業にとって自社の商品やサービスをアピールする際に、とても大きな役割を果たします。
しかし実際、ブランドサイトと聞いただけだと、具体的にどのようなサイトを指すのかよく分からないのがほとんどではないでしょうか。またコーポレートサイトとの違いもハッキリと分からない方もいることでしょう。
このページでは「ブランドサイトとは」何かを解説し、ブランドサイトの役割、制作の目的、制作する際におさえておくべきポイント、ブランドサイトの実例などをご紹介します。
そもそもブランドサイトとは?目的や役割を理解しよう
ブランドサイトとは、企業などが自社の商品やサービスをより多くの人に認知・価値を理解してもらうために制作されているWebサイトのことです。
企業自体が、関係企業や株主、求職者などと円滑なコミュニケーションをとるために情報を発信するコーポレートサイトとは目的や見てほしい対象者が異なります。
ブランドサイトは、自社の商品またはサービスに関心を持ってWebサイトに訪れてくれたユーザーに自社のブランドの価値観などを知ってもらうことが、大事な目的のひとつです。
近年、自社ブランドのWebサイトのみならず、ひとつの商品ごとにブランドサイトを作成することが一般的になりつつあります。
ブランドサイトは、主にブランドの世界観や利用者に与える価値、魅力をアピールする役割があります。こうしたアピールにより競合他社より優位の状況にあることを、ユーザーに発信していくことは事業活動において不可欠なことなのです。
ブランドサイトを制作する目的
ブランドサイトの制作にあたり、目的とするのは主に以下の5つです。
- 認知度の向上
- 価値を示す目的
- 信頼性を示す目的
- 優位性を示す目的
- 販売促進を促す
ブランドサイトを作る目的は、認知度を向上させることが初めにあります。
認知してもらうための施策として、テレビCMや街頭広告、雑誌広告などの認知活動を行います。そういった認知活動により、興味を持ったユーザーがブランドの詳細な情報を得る場所として、ブランドサイトが必要となります。
そして、そのブランドサイトが目指す最終的な目的は、ユーザーに自社ブランドに対する良い印象を持ってもらい、購入またはサービスの利用へと結びつけることです。
認知度の向上
ブランドサイトを制作する目的は、テレビCMなどの広告と同様、幅広く自社ブランドを認知してもらうことです。
ブランドサイトは、その他のプロモーションや営業活動から興味を持った人が閲覧することになるため、購入の導線にもつながるWebサイトです。
価値を示す目的
ブランドサイトは、商品の価値やこのブランドがどのような背景の中で誕生したのか、どういった想いを掲げているのかをユーザーに示す目的もあります。
商品が気になったユーザーに製品にかけた想いなどを伝えることで、よりブランドに価値を感じてもらうことが可能なWebサイトがブランドサイトなのです。
信頼性を示す目的
今では誰もがスマートフォンを所持し、日常生活の延長としてインターネットを閲覧することが当たり前となっています。商品が気になったユーザーに製品にかけた想いなどを伝えることで、よりブランドに価値を感じてもらうことが可能なWebサイトがブランドサイトなのです。
優位性を示す目的
ブランドサイトには、同じような商品の中でも自社の商品が優れていることを周知させるという目的があります。
ブランドサイト内で価格や性能以外の情報を掲載することで、ユーザーに優位性を感じてもらい、商品に価値を感じてもらうことが可能なのです。
販売促進目的
ブランドサイトは、その商品の価値やイメージを伝える以外に、販売促進にもつながります。ブランドサイトの商品詳細ページなどから、ECサイトに移動できるようリンクさせておくことで、商品に価値を感じたユーザーがそのまま購入をする流れを作ることも可能なのです。
ブランドサイトの役割
ブランドサイトには、コーポレートサイトやECサイトとは別の役割があります。
- ブランドイメージの向上
- ECサイトなどへの導線
- 商品の販売促進、サービスの利用者増加
どの企業でもブランドサイトを掲げる必要があるというわけではないのですが、現状であればBtoCの商品開発や、サービスの提供を行っている企業であればブランドサイトを作ることをおすすめします。ブランドサイトが成功することで、事業そのものの成功にも役立つはずです。
コンセプトを立て、しっかりと組み立てていくことで、商品やサービス、そして会社に対しての良いイメージを感じてもらうことができます。
ブランドサイトは、そのブランドの印象を向上させるだけでなく、その他の会社の商品・サービス、そして会社そのもののイメージアップにもつながるものなのです。
ブランドサイトとコーポレートサイトの違い
ブランドサイトとコーポレートサイトは同じようなものだと感じている人もいるのではないでしょうか?しかし、この2つは構成段階で大きな違いがあります。
ブランドサイトはその商品(ブランド)に良い印象を持ってもらうことで、購入やサービス利用につなげることを目的として制作されます。
また、ブランドサイトは同じ企業であっても商品やブランドのマーケティング戦略などによって、個別に制作されることが一般的です。
一方、コーポレートサイトは企業の公式サイトであり、「どのような企業なのか」をユーザーに知ってもらうことを目的としたWebサイトです。
そのためコーポレートサイトで扱う内容は、会社案内や採用情報、主力商品など幅広いものとなります。
ブランドサイトとECサイトの違い
ECサイトとは、商品やコンテンツなどを販売するWebサイトのことを指します。ECサイトに訪れるユーザーは商品の購入を目的としているため、品揃えやUIを重視したデザインが重要です。
前述のとおり、ブランドサイトの目的は「商品の認知やブランドとしての価値をユーザーに知ってもらう」ことです。
ECサイトの目的である「商品を購入してもらう」こととは、明らかに違うことが分かります。
ただし、ブランドサイトの最終的なゴールも「商品を購入してもらう」ことなので、ブランドサイト内にECサイトへのリンクを配置することは重要な施策のひとつです。
ブランドサイトを制作する際のポイント
ブランドサイトはただ、作れば良いというわけではありません。
以下の3つのポイントをしっかりとおさえておくことが、より効果の高いブランドサイトを作ることにつながります。
1.ペルソナ(ターゲットとなるユーザー像)を定める
単純にサイトの見た目を良くしても、自社ブランドがどのような相手に認知してもらいたいのかを定めないと、効果の低いブランドサイトになってしまいます。
ターゲット像(ペルソナ)を明確に設定し、その自社ブランドが想定しているターゲットに対して価値のあるコンテンツを配置する必要があるのです。
2.ユーザーに伝えたいクリエイティブのイメージを統一する
ブランドサイトに訪問したユーザーが、どんな情報を知りたいのかを第一に考え、ユーザー目線でのサイト制作・コンテンツ制作を行う必要があります。
自社が伝えたいことを単純に発信するだけでは、ブランドサイトとしての効果は期待できないでしょう。サイトを訪問してくれたユーザーに「このブランドの商品(サービス)を利用すると、こんなメリットがあるのか!」という印象を与えなくてはいけないのです。
そのためにもブランドサイト制作にあたって、ユーザーに伝えたいクリエイティブのイメージを統一することが大切になります。
3.自社ブランドにしかない魅力的な情報を掲載する
ブランドサイトを訪問してくれたユーザーは、ここでしか知り得ない情報、ここでしかできない体験などに価値を感じます。そのため自社ブランドならではの情報をしっかりとコンテンツとして魅力的な形で提供することが重要です。
なるべく理解しやすいWebサイトの構成を意識し、全体のデザインを俯瞰しつつ、ブランドイメージのズレを避けながらユーザーに魅力を伝える必要があるのです。
ブランドサイトに最低限必要なコンテンツ
ブランドサイトとして成立させるためには、最低限必要なコンテンツが存在します。ここでは最低限必要な3つのコンテンツ、コンセプトコンテンツ、ストーリーコンテンツ、サービスや商品を紹介するコンテンツについて解説します。
ユーザーの共感を生むコンセプトコンテンツ
https://www.aresense.jp/about/
自社ブランドの商品やサービスに魅力を感じ、商品の購入やサービスの利用を促進する効果がブランドサイトには必要です。そのためには、ユーザーがブランドに対して共感または好感の持てるコンセプトのあるコンテンツを提供する必要があります。
制作側の想いや商品の価値を魅力的に伝えるストーリーコンテンツ
https://partheno-gy.jp/about/history/
ブランドやその商品・サービスが生まれた背景や、ブランド化・商品化の経緯などを、ストーリーテリングの手法などを用いてひとつのコンテンツとして配置しましょう。
商品・サービスへの制作者側の想いや、開発者のメッセージ、商品・サービスの価値などをブランドサイトに掲載することで、より魅力を伝えることが可能となります。
サービスや商品を紹介するコンテンツ
https://partheno-gy.jp/product/
上記の2つをコンテンツとして配置していたとしても、肝心の商品やサービスを十分に紹介できていなかったら意味がなくなってしまいます。次のような内容を具体的に表現する必要があるのです。
- ユーザーにとって自社ブランドがどれだけ必要なのか
- 他の競合商品やサービスより何が優れているのか
- 商品を利用することに対して共感や安心感を提供する
ブランドサイトに訪問したユーザーにより長く、商品またはサービスの情報に触れてもらい、自社ブランドのファンになってもらうためには必要なコンテンツといえます。
実際のブランドサイト事例を紹介
ここでは実際の企業が作ったブランドサイトをご紹介します。
森永甘酒
森永甘酒のブランドサイトは、自動販売機でたまに見かける缶飲料というイメージを一新し、日常生活に必要な飲料というイメージにブランディングしなおすために制作されています。
https://www.morinaga.co.jp/amazake/
コカ・コーラ
イメージカラーの赤を基調に、一目でコカ・コーラのブランドサイトであることが分かるデザインです。目につく場所に、伝えたいメッセージやキャンペーン情報などを分かりやすく配置し、コカ・コーラを飲みたくなるような工夫がされています。
日産自動車
日産自動車のブランドサイトは、TOPページにテレビCMのアイキャッチとコピーを配置し、自社ブランドをより強調しようという試みがされています。
ページをスクロールしていくと、日産自動車の特徴をスタイリッシュに紹介しており、一目で高級感と技術力の高さを知ることができるブランドサイトとなっています。
https://www.nissan.co.jp/BRAND/
セブンティーンアイス
江崎グリコ株式会社の大人気ブランドともいえる「セブンティーンアイス」のブランドサイトは、閲覧した人がより一層セブンティーンアイスを身近に感じられるコンテンツが充実しています。
セブンティーンアイスのポップで可愛いデザインをWebサイトでも表現しており、「17アイスとは」「17アイススポット」「17アイスマップ」などのコンテンツが用意されています。
楽しみながら、セブンティーンアイスに関するたくさんの情報を知ることができるブランドサイトとなっています
ボラギノール
痔の薬といったらこの薬、という位に有名な「ボラギノール」のブランドサイト。
Webサイトを訪れると「ボラギノールタウン」という可愛いデザインが登場します。このボラギノールタウンの赤いピンをクリックすることで、ボラギノールのことをより深く知ることができるようになっています。
https://www.borraginol.com/town/
HondaJet Japan
主に航空機の販売を行っている丸紅エアロスペース株式会社の「HondaJet Japan」のブランドサイトです。
ビジネスジェットやプライベートジェットといわれるもので、価格はおよそ10億円という製品ですが、そのメリットや仕様、利用可能空港などの情報を余すことなく配置したブランドサイトです。
購入の流れやメンテナンスなどのコンテンツが揃っているのも、購入を検討している閲覧者にとって嬉しいものとなっています。
ATTESA
時計メーカーのシチズンの象徴的ブランド「ATTESA(アテッサ)」のブランドサイトは、「月」をイメージさせるものとなっています。
高級感もさることながら、シチズンが誇るデザイン性や信頼性もしっかりと想像できるよう様々なコンテンツが配置されています。
https://citizen.jp/attesa/special/index.html
Red Bull
エナジードリンクを世界的に流行させた先駆者である「Red Bull(レッドブル)」のブランドサイトです。
アスリートのインタビュー記事から、レッドブルをどのように取り入れているのかが分かるものや、Red Bullがスポンサー活動をしているスポーツや選手にフォーカスした記事なども充実しています。
https://www.redbull.com/jp-ja/
アネッサ
化粧品メーカー資生堂の日焼け止め対策化粧品「アネッサ」のブランドサイトは、夏の爽やかで気持ちの良い雰囲気が感じられるデザインとなっています。
アネッサの商品ラインナップはもちろんのこと、紫外線対策の正しい方法、お客様に合った商品選びをお手伝いするコンテンツなどが豊富に揃っています。
ブランドサイトまとめ
ブランドサイトは、自社ブランドの商品・サービスをよりユーザーに知ってもらうためのWebサイトです。
ただブランドサイトを作るだけで良いのではなく、目的や役割を明確にした上で作り上げる必要があります。そうすることで、ユーザーにブランドの価値や魅力を理解してもらいやすいブランドサイトが完成するのです。