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サイト制作見積りの項目とチェックポイントを紹介
Webサイト制作における見積書の項目を紹介
サイト制作を外部の制作会社に依頼したときには、制作にかかる費用が記載された見積書を受け取るでしょう。どの項目が何のための費用なのかを正しく理解しておくことで、納得いく形でサイト制作を進められるはずです。
まずは、一般的に見積書に記載されている項目について解説します。ただし、サイトの仕様や制作会社によって見積書に記載される項目は違ってくるので、あくまで一例として参考にしてみてください。
進行管理費
進行管理費とは、サイト制作を請け負う会社がサイト制作の進行を管理するための費用を指します。一般的には、「プロジェクト進行費」や「ディレクション費」などと記載されている場合が多いでしょう。
サイト制作は複数の工程を経る必要があるため、全体の進行を管理するWebディレクターの存在が必要です。Webディレクターはクライアントとやりとりを行ったり、企画書・提案書・見積書を提出したりする役割を担います。
他にも、スケジュールの管理やサイトの品質チェックなど、制作会社側のフロントとしてクライアントとの橋渡し役を担います。費用に関しては、サイトの規模が大きくなるほどかさむ傾向にありますが、サイト制作費全体の10%程度が進行管理費として記載されているケースが多いです。
企画費・プランニング費
企画費やプランニング費は、制作するサイト全体の方向性を決めるための費用です。一口にサイト制作といっても、どのような理由でサイトを作るかはクライアントによって異なります。
自社のサービスに申し込んでもらうことを目的としているのか、自社のコンテンツを多くのユーザーに見てもらいたいのかなど、目的によってサイト制作の方向性も違ってきます。あらかじめ企画をしっかりと立てておくことで、サイト制作進行中に目的からズレることなく、求めるサイトの完成にたどり着けるでしょう。
設計費
設計費とは、サイトの仕様を設計するための費用を指します。サイト制作においては、各コンテンツやデザインなどを作る前に、まずはサイト全体の設計を考える必要があります。
サイトマップやディレクトリマップと呼ばれるサイトの構成資料を作成し、サイトに必要なページ数・内容をそれぞれ決定していきます。また、同時にどのような方法でサイトを制作するのかも決めます。
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の一種であるWordPressで制作される場合が多いですが、サイトの仕様によって異なるので、制作会社としっかり打ち合わせを行いましょう。
環境構築費
環境構築費とは、完成したサイトを公開するための各種設定を行うための費用です。サイトを公開するには、サーバーやドメインの設定・SSLの設定・初期設定などが必要となります。
SSL(Secure Socket Layer)は、サイトの通信を暗号化するための仕組みであり、第三者によって個人情報などを読み取られることを防ぐために設定します。安全なアクセス環境を整えるために必要な設定をあらかじめ行っておくことが大切です。
デザイン費
サイトのデザインに関する費用であり、費用の計算方法としてはページ単位、もしくは工数で算出されます。ページ単位はページごとの費用を割り出す方法であり、一方で工数の場合はデザイナーの人件費に作業日数をかけ合わせる形で算出します。
コーディング費
コーディング費は、HTML・CSS・JavaScriptなどの言語でコードを記述する(コーディング)ための費用を指します。サイトというものは、テキストや画像素材だけで構築できるものではありません。
作成したデザインをブラウザできちんと表示させるには、コーディングの作業が必要になります。また、さまざまな端末でサイトを閲覧したときに最適な表示を行うレスポンシブへの対応なども必要です。
コーディング費の計算方法は、デザイン費と同様にページ単位、または工数で算出します。
素材費
素材費とは、サイト制作に必要な写真・イラスト・動画などの素材を制作会社に用意してもらうときにかかる費用をいいます。必要なコンテンツを自社で用意するのは手間や時間がかかるので、あらかじめ何が必要になるのかを制作会社と打ち合わせておきましょう。
SEO対策の費用
SEO対策の費用は、SEOに強いサイトを作成してもらう場合にかかる費用です。SEOとは、「Search Engine Optimization」と呼ばれるものであり、日本語では「検索エンジン最適化」といわれています。
特に集客を目的としたサイトを制作したい場合には、SEOに強いサイトを目指したほうが良いでしょう。ただし、サイト制作会社が必ずしもSEO対策に強いとは限らないので、予算に余裕があるときはサイト制作とSEO対策の依頼を別々の会社に行うほうが無難です。
運用・保守費
運用・保守費とは、サイト運用時のサポートやメンテナンスなどを依頼する場合にかかる費用をいいます。具体的には、サイトのバグ対応やセキュリティ対策、ページの更新や追加、CMSのバージョンアップなどが挙げられます。
サイトは制作して終わりではなく、その後の運用やメンテナンスもしっかりと行っていく必要があります。制作会社によっては運用・保守まで対応していない場合もあるので、事前に対応の有無を確認しておいたほうが良いでしょう。
見積書をチェックするときの注意点
見積書をチェックするときには、いくつかのポイントを重点的に確認しておく必要があります。ここでは、特に注意しておきたい点について解説します。
納期や予算に問題がないか
サイトを公開したい日にちが決まっている場合は、納期に問題がないかをよく確認しておきましょう。進行を早める必要がある場合は、事前に制作会社と納期についてきちんと擦り合わせておくことが大事です。
また、予算についても見積書に記載されていない項目がないかをチェックしておきましょう。特に運用・保守に関する費用を確認しておかなければ、後からトラブルを招く原因になる恐れもあります。
提案書も一緒にもらう
成果物のイメージは見積書だけでは分かりにくいので、同時に提案書も提出してもらうことが大事だといえます。見積書ではイメージしづらい部分を補うのが提案書の役割であり、補完資料として役立つ部分も多いでしょう。
競合サイトの分析やコンテンツ案など、数値や具体的なイメージで確認できる資料があるほうが判断しやすいといえます。可能であれば、見積書と提案書をセットで提出してもらうようにしましょう。
備考欄なども細かく確認する
見積書に記載されている項目は一つひとつよく確認しておく必要がありますが、目立たない部分に重要な条件が提示されている場合もあるので、注意しましょう。そのため、備考欄などの細かい部分もしっかりとチェックすることが大切です。
内容についてよく分からない点は、遠慮をせずに制作会社に尋ねてみましょう。
疑問点はそのままにせず、きちんと尋ねる
制作会社とのやりとりのなかで、分からない専門用語や項目などが出てきたら、遠慮せずに尋ねてみましょう。疑問点をそのままにしておくと、コミュニケーションにズレが生じてしまい、サイトができあがってから必要のない機能だったことに気づくというケースもあります。
良い制作会社ほど、どのような質問に対しても丁寧に対応してくれるはずです。そのため、気になる部分は何でも聞いてみるようにしましょう。
良い制作会社を選ぶときのポイント
良い制作会社を見分けるには、事前の下調べがとても重要です。3つの点から、良い制作会社を選ぶときのポイントを解説します。
制作実績を事前に確認する
サイト制作の会社といっても、それぞれに得意・不得意はあるものです。依頼を検討する会社が、自社の属する業界について知識や知見を持っているのかをチェックしておくことも、サイト制作には重要だといえます。
候補となる会社のホームページやパンフレットなど、制作実績の分かるものをよく確認しておきましょう。作りたいサイトと同じような実績があれば、安心して依頼できるはずです。
費用に矛盾がないか、他社と比較をする
初めてサイト制作を外注する場合などは、制作会社から提示された見積書が高いのか安いのかが分からない部分もあるでしょう。そうしたときは、他社からも見積りを取って比較してみると良いでしょう。
他社の見積書と見比べてみることで、相場や費用感などに問題がないかをチェックできます。他社よりも高いときは、どのような理由で費用が高くなっているのかを尋ねてみることも大切です。
しっかりとコミュニケーションが取れるか
イメージ通りのサイトを完成させるには、制作会社の担当者とのコミュニケーションが重要になってきます。見積書などをお願いする段階で、しっかりとやりとりを行える会社であるかを確認してみましょう。
まとめ
作りたいサイトの規模や仕様などにもよりますが、サイト制作にはさまざまな項目の費用がかかります。そのため、制作会社に対してあらかじめ見積りを取り、相場を踏まえながら妥当な内容になっているかをしっかりと確認しておくことが大切です。
見積書で分からない点があるときはそのままにせず、制作会社の担当者に尋ねてみましょう。制作実績があり、きちんとコミュニケーションの取れる会社を選ぶことが重要だといえます。