Blog
Webサイトにアニメーションを活用するメリットと注意点
Webサイトでアニメーションが注目される理由
Webアニメーションは、Webサイトを訪問したユーザーの目を引きつけ、飽きさせずに隅々まで見てもらうのに効果的な手法とされています。サイト上の表現に動きを取り入れることで、エンターテインメント性が生まれ、自然と注目度が高くなるのです。
Webアニメーションの技術は年々進化しており、近年では単にアニメーションをつけるだけでなく、閲覧するユーザーにストレスを与えないような作りが求められるようになっています。表現の技法にも新たなアイディアがもたらされ、3Dを活用したアニメーション演出や、モーショングラフィックなどが人気を集めています。
Webサイトにアニメーションを活用するメリット
Webサイトにアニメーションを取り入れることで、実際にはどのようなメリットが生まれるのでしょうか。ここでは代表的なポイントを3つに分けてご紹介します。
UXを向上できる
適切にアニメーションを活用できれば、サイト全体のUX(ユーザーエクスペリエンス)が向上します。たとえば、問い合わせや申し込みのボタンにアニメーションを導入すれば、クリックに合わせて表示が変化するため、「ボタンを押した」という感覚がダイレクトに伝わりやすくなります。
それ以外にも、「アクションに対して爽快なレスポンスを示してくれる」「必要な手順をわかりやすく案内してくれる」など、アニメーションはUXを大きく改善する効果を持つのが特徴です。UXを向上させることで、ユーザーにより快適にWebサイトを利用してもらえるようになり、顧客満足度の向上や売上アップが期待できるようになります。
より多くの情報を伝えられる
アニメーションを活用するもう一つのメリットは、一度に伝えられる情報量を拡張できる点にあります。テキストや写真・イラストのような静止したコンテンツは、じっくりと情報を読み込んでもらうのには適している一方、一度に伝えられる情報量には限りがあります。
大量の情報を読み取ってもらうには、何度もスクロールしてもらう必要があり、文字数も増えることからユーザーに心理的な負担を与えてしまうでしょう。それに対して、アニメーションなどの動きをともなうコンテンツは、ユーザーに負担を感じさせることなく、より多くの情報を届けられるのが利点です。
自社の世界観を大事にできる
アニメーションを用いることで、自社が持つ独特の世界観や個性を表現しやすくなるのも特徴です。テキストや写真のみの表現と比べて、ダイナミックな動きを表現できるため、スタイリッシュで洗練されたイメージを持たせやすくなります。
また、シンプルな図形を用いたモーショングラフィックを活用したり、ボタンなどの動きを工夫したりすれば、触って体験してもらえる親しみやすいサイトに仕上がります。Webブランディングする上でも、アニメーションで世界観を表現できていると、よりプロダクトやサービスの印象を強く持たせることができます。このように、自社のイメージ戦略に大きな効果を発揮するのが、アニメーションの重要な価値といえるでしょう。
Webサイトにアニメーションを取り入れる際の注意点
アニメーションはWebサイトの印象を大きく変える力を持っていますが、導入する際にはデメリットも理解しておくことが大切です。ここでは、Webサイトにアニメーションを取り入れる際の注意点を見ていきましょう。
Webサイトが重くならないか注意する
Webサイトにアニメーションを取り入れる際に、まず考えておかなければならないのが、表示速度へ与える影響です。過度なアニメーションは、ホームページの表示速度を遅くするため、かえってユーザーにストレスを与えてしまう可能性があります。
表示速度が遅いWebサイトは、「ユーザーの離脱率が高くなる」「SEO上の評価が下がる可能性がある」など、さまざまなデメリットを生み出します。そのため、複雑な動きを減らすなどして、表示速度が遅くならないように工夫することも重要です。
費用対効果を考える
アニメーションを取り入れる目的は、あくまでもサイトが目指すべき目的を果たすことにあります。サイトの目的には、認知度や売上の向上、新規顧客の獲得といったさまざまなものがありますが、いずれにしてもユーザーにどれだけ触れてもらえるかが課題となります。
つまり、アニメーションを取り入れる場合も、「ユーザーにとって有益かどうか」が重要な観点になるということです。たとえば、丁寧に作り込まれた派手なアニメーションともなると、すべてを見終わるまでに10秒近くかかってしまうこともあります。
この場合、毎日利用するユーザーにとっては、閲覧時にストレスを感じてしまう可能性もあるでしょう。特に、用途が明確に決まっているネットスーパーなどのWebサイトで過度なアニメーションを取り入れると、本来の目的を阻害してしまう恐れがあるので、導入は慎重に検討する必要があります。
また、アニメーションの制作を外部に制作を依頼するときは、費用対効果についても十分に目を向けることが大切です。
アニメーションのライブラリサイトを紹介
専門的な知識や経験がない限り、アニメーションをゼロから作成するのは、手間やコストの面から考えてもあまり現実的ではありません。ここでは、簡単に取り入れられるアニメーションを取り扱っているライブラリサイトを3つピックアップしてご紹介します。
動くWebデザインアイディア帳
JQueryやCSSを用いたWebアニメーションが多数紹介されているサイトです。シンプルなマウスオーバーのアニメーションはもちろん、スライドショーやアコーディオンといったアニメーションの実装方法も紹介されているので、幅広い用途に活用できるのが魅力といえます。
具体的な使い方は、利用したいアニメーションの項目を選び、案内に沿ってコードを埋め込むというシンプルな方法です。デモページで事前に動きも確認できるため、活用のイメージがしやすい作りとなっています。
ただし、2023年現在、コードの使用期限は「3年間」とされているので注意が必要です。
CSS ANIMO
CSSによるアニメーションエフェクトのコードをコピーできるWebサイトです。使い方はとてもシンプルであり、使いたいアニメーションのコードをクリックしてクリップボードにコピーし、要素の対象のclassを付与すれば簡単にアニメーションエフェクトを実装できます。
テキストリンクやローディングアニメーションといった細かな要素を取り扱っており、全体的にデザインもシンプルなので、多くのシーンで活用しやすいサイトといえるでしょう。
Hamburgers by Jonathan Suh
Hamburgers by Jonathan Suhは、名前の通り、ハンバーガーメニューのアニメーションアイディアに特化したサイトです。スマートフォンが普及した現在では、ほとんどのホームページでハンバーガーメニューが実装されているので、ユーザーも多くのサイトで目にしているといえるでしょう。
そこで、ハンバーガーメニューにちょっとした工夫を凝らすことで、他サイトとの差別化を図れるのがこのサイトの大きなメリットです。
紹介したライブラリサイトの他にも、『アニメーション スニペット』等のキーワードで検索するといろんな紹介サイトが見つかるので、自社のサイトイメージにあったライブラリサイトを見つけてみるのもいいかもしれません。
弊社のおすすめするアニメーション実装
GSAPを活用したアニメーションの実装
GSAPは、Webアニメーションを簡単に実装できるJavaScriptライブラリです。高度なアニメーションエフェクトを短いコードで実現できるため、多くの開発者に支持されています。
使用例
実際に使用された例として弊社で制作したヒビノ株式会社様のHibino VFX StudioのWebサイトです。
こちらではスクロールに合わせて背景を動かすパララック処理やマウスストーカーを、GSAPを利用しアニメーションさせています。ダイナミックで洗練された演出でワクワクするようなユーザー体感を創造し、ブランドの世界観を訴求しています。
弊社実績ページから、ブランド認知度をあげるためにどういったところを意識しながら制作を行なったかを紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
弊社実績ページはこちら
まとめ
Webサイトにアニメーションを取り入れることで、テキストや静止画だけでは伝えきれなかった幅広い情報が届けられるようになります。アニメーションには幅広い用途があり、ユーザーの目を引くような派手なアクションで注目を集めるだけでなく、快適に使ってもらえるサイト構築を実現するうえでも重要なポイントといえます。
アニメーションを導入する注意点も把握したうえで、まずはライブラリサイトなどを活用しながら、手軽に実装を試してみると良いでしょう。