コーポレートサイトとは?目的や制作方法を参考サイトを踏まえて現役Webディレクターが解説!

2022.05.262025.08.07
目次

コーポレートサイトとは、企業が自社の情報発信を行うためのWebサイトであり、顧客、取引先、株主、求職者など、多様なステークホルダーが訪問する「企業の顔」となる存在です。企業ごとに特徴やアピールするポイントは違いますが、それだけ自由度があるからこそ閲覧ユーザーにどういったコンテンツを記載し伝えるのかが重要になってくるものです。 今回は、コーポレートサイトを作る意味や目的、必要なコンテンツ、実際の制作実績からコーポレートサイトを紹介いたします。これからコーポレートサイトに関心のある方や、制作を始めようと思っている方は、ぜひ最後まで読んでいただき参考にしていただければ幸いです。

コーポレートサイトの定義

コーポレートサイトの定義

コーポレートサイトとは、企業が自社の情報を総合的に発信するWebサイトを指し、定義は「企業の公式ホームページ」と理解できます。企業に関する多岐にわたる情報を集約し、ステークホルダーに提供することを主な意味としています。コーポレートサイトの概要や、他のサイトとの違いなどをみていきましょう。

コーポレートサイトの概要

コーポレートサイトは、企業が社会に向けて自社の情報を発信する公式Webサイトであり、企業の「顔」としての役割を果たします。このWebサイトには、企業の事業内容、沿革、提供する商品やサービス、IR(投資家向け広報)情報、採用情報など、企業に関する多岐にわたる内容が網羅的に掲載されます。企業そのものを広く認知させ、ブランドイメージを構築することを目的とし、顧客、取引先、株主、求職者、メディア関係者など、様々なステークホルダーが求める情報を効率的に提供するプラットフォームとしての機能を持ちます。また、コーポレートサイトを通じて発信される情報は企業の公式見解とみなされるため、掲載内容の正確性と信頼性が極めて重要です。

他サイトとの比較

企業が運営するWebサイトには、コーポレートサイト以外にも様々な種類があり、それぞれ異なる目的とターゲットを持っています。コーポレートサイトが企業全体の情報を包括的に提供し、企業の信頼性向上やブランディングを主な目的とするのに対し、例えば、サービスサイトやECサイトなどは、特定の商品やサービスの紹介と販売に特化しています。これらのサイトは、それぞれの目的に応じて情報の内容やデザイン、運用部署も異なります。企業は、各サイトの役割とターゲットを明確に理解し、目的に沿ったサイト運営を行うことで、より効果的なWeb戦略を展開することができます。

「コーポレートサイト」「ホームページ」「ウェブサイト」の違い

これらの言葉は、Webの世界では混同して使われがちですが、それぞれに意味合いの違いがあります。簡単に言うと、「Webサイト」が一番広い概念で、その中に「ホームページ」があり、さらに「コーポレートサイト」は「Webサイト」の一種という関係性です。

ウェブサイト:
インターネット上にある情報のかたまり全般。(例:Amazon、Wikipedia、個人のブログなど全て)

ホームページ:
1. ウェブサイトの入り口となる「トップページ」。
2. 慣習的に「ウェブサイト全体」を指す言葉(特に日本でよく使われる)。

コーポレートサイト:
企業が自社の情報を総合的に発信する、公式なウェブサイト。

このように、それぞれの言葉には少しずつ意味合いの違いがあります。特に「ホームページ」は多義的であるため、文脈によってどちらの意味で使われているかを判断する必要があります。コーポレートサイトは、特定の目的を持った「Webサイト」の一種なのです。

サービスサイトとの違い

サービスサイトとコーポレートサイトは、企業が運営するWebサイトの中でも目的とターゲットが大きく異なります。コーポレートサイトが企業全体の情報を網羅的に掲載し、企業の信頼性向上やブランディング、様々なステークホルダーへの情報提供を主な目的としているのに対し、サービスサイトは特定の製品やサービスに特化し、その魅力や特徴を伝え、最終的な購買や契約といったコンバージョンを促すことを目的としています。サービスサイトは、見込み顧客に直接的なアピールを行い、具体的な課題解決策としての製品やサービスを紹介することに重点を置いています。そのため、コーポレートサイトとサービスサイトでは、掲載コンテンツやデザインの方向性、さらには運用を担当する部署も異なる場合があります。例えば、コーポレートサイトは総務部や広報部が、サービスサイトは営業部やマーケティング部が運用するといったケースも見られます。企業名とサービス名が異なる場合や、サービスの世界観を独立させて表現したい場合には、これらを分けて運用することで、それぞれの目的達成に効果的です。

ECサイトとの違い

ECサイトとコーポレートサイトは、Webサイトの主要な目的において明確な違いがあります。ECサイトは、インターネット上で商品やサービスを直接販売することを主な目的としたオンラインショップであり、商品の閲覧、購入、決済といった一連の取引機能が中心となります。ユーザーが具体的な商品を探し、購入へと至るための機能や情報が充実しています。一方、コーポレートサイトは、直接的な商品の販売を目的とはせず、企業の顔として、その活動全般を伝える役割を担っています。つまり、ECサイトが「物を売る」ことに特化しているのに対し、コーポレートサイトは「企業そのもの」を伝えることに特化していると言えるでしょう。

採用サイトとの違い

採用サイトとコーポレートサイトは、どちらも企業が運営するWebサイトですが、その目的とターゲットが大きく異なります。コーポレートサイトは企業の全体像を顧客や株主、取引先などあらゆるステークホルダーに伝えることを目的としているのに対し、採用サイトは求職者に特化し、企業の魅力や働く環境を伝え、採用活動を円滑に進めることを目的としています。これにより、情報過多を防ぎ、ユーザー体験を向上させることが可能となります。

コーポレートサイトの目的と役割

コーポレートサイトは、企業のオンライン上での顔として、多岐にわたる目的と役割を担っています。企業の公式見解を発信するプラットフォームとして、顧客、取引先、求職者、投資家、メディア関係者など、様々なステークホルダーに対して、正確かつ最新の情報を提供し、企業の信頼性を高めるという重要な意義があります。ここでは、コーポレートサイトが果たす具体的な役割と、その目的達成のためにどのような機能が求められるのかを詳しく解説していきます。

  • 企業情報の提供

  • ビジネス機会の創出

  • 企業イメージ・ブランドの確立

  • 信頼性の向上 採用活動の支援

  • 広報活動の効率化

  • 各サイトの連携

企業情報の提供

企業情報の提供

コーポレートサイトは、企業の顔として最も基本的な役割である企業情報の提供を担います。会社名、代表者名、本社所在地、設立年月日、資本金、事業内容といった基本的な会社概要はもちろん、企業の沿革や主要取引先、役員構成など、企業に関する包括的な情報を掲載します。これらの情報は、企業がどのような組織であり、どのような活動を行っているのかを社会に明確に伝える上で不可欠です。顧客が取引を検討する際、求職者が企業文化や安定性を判断する際、投資家が企業の健全性や将来性を見極める際など、多様なステークホルダーが信頼できる情報源として活用します。正確で最新の企業情報を網羅的に提供することで、企業の透明性を高め、ステークホルダーとの信頼関係を構築する上で極めて重要な役割を果たします。

ビジネス機会の創出

ビジネス機会の創出

コーポレートサイトは、単なる情報提供の場に留まらず、ビジネス機会の創出にも貢献します。企業の製品やサービスについて詳細な情報を提供し、顧客が抱える課題を解決するソリューションとしての魅力を伝えることで、新たな取引や提携につながる可能性を高めます。具体的な製品・サービス紹介ページや導入事例、お客様の声などを掲載することで、見込み顧客の関心を引きつけ、資料請求や問い合わせ、あるいは直接的な商談へと誘導する導線を設けることができます。また、Webサイトは24時間365日稼働しているため、時間や場所にとらわれずに世界中の潜在顧客にアプローチすることが可能です。効果的なWebマーケティング戦略と連動させることで、Webサイトへのアクセス数を増やし、リード獲得の重要なチャネルとして機能させることができます。企業の強みや独自性を明確にアピールすることで、競合他社との差別化を図り、新たなビジネスパートナーシップの機会を創出するプラットフォームとしての価値を発揮します。

企業イメージ・ブランドの確立

企業イメージ・ブランドの確立

コーポレートサイトは、企業の顔として、企業イメージやブランドを確立するために極めて重要な役割を担っています。企業の理念や経営理念、ビジョン、ミッション、そして自社の強みをWebサイトを通じて発信することで、企業の目指す方向性や社会における存在意義を明確に伝えることができます。デザインやコンテンツ、言葉遣いに至るまで一貫したトーン&マナーを保つことで、訪問者に特定の企業イメージを印象づけ、ブランド価値を高めることが可能です。CSR(企業の社会的責任)やサステナビリティに関する取り組みを積極的に公開することで、企業の社会貢献への意識や倫理観をアピールし、企業への好感度や信頼感を向上させることができます。代表者からのメッセージや社員紹介を通じて、企業のパーソナリティや社風を伝えることで、訪問者との心理的な距離を縮め、ファン化を促進する効果も期待できます。このように、コーポレートサイトは、企業の「らしさ」を表現し、競争優位性を確立するための重要なツールとなります。

信頼性の向上

信頼性の向上

コーポレートサイトは、企業の信頼性を高める上で不可欠な存在です。正確で最新の企業情報を常に掲載することは、企業の透明性を示す第一歩となります。会社概要、事業内容、財務情報(上場企業の場合)などを明確に開示することで、顧客、取引先、投資家といったステークホルダーは企業の実態を把握し、安心感を得ることができます。実績や導入事例、お客様からの声を具体的に示すことで、企業の提供するサービスや製品の質、そして企業としての実力を裏付け、信頼感を醸成します。プライバシーポリシーやサイト利用規約の明示、SSL証明書の導入といったセキュリティ対策の強化は、訪問者が安心してサイトを利用できる環境を整え、企業の信頼性を向上させる上で非常に重要です。老朽化したデザインや情報の更新が滞っているサイトは、企業の信頼性を損なう可能性もあるため、常に最新の状態を保ち、プロフェッショナルな印象を与えることが求められます。

採用活動の支援

採用活動の支援

コーポレートサイトは、採用活動において非常に重要な役割を果たします。求職者の多くは、応募を検討する企業のコーポレートサイトを訪れ、企業理念や事業内容、社風、働く環境に関する情報を収集します。そのため、募集職種や給与といった基本的な求人情報だけでなく、社員インタビューや一日の仕事の流れ、福利厚生、キャリアパスなど、求職者が「この会社で働くイメージ」を持てるようなコンテンツを充実させることが重要です。企業の強みや魅力を自由にアピールできる場であるため、求人サイトでは伝えきれない企業の独自性や文化を効果的に発信し、共感を呼ぶことができます。これにより、企業のビジョンやミッションに共感する優秀な人材の獲得につなげることが期待できます。採用に力を入れたい場合は、コーポレートサイトとは別に採用に特化した採用サイトを設けることも有効ですが、その場合もコーポレートサイトからの導線を確保することが不可欠です。

注目されている採用マーケティング戦略とは?

広報活動の効率化

広報活動の効率化

コーポレートサイトは、広報活動を効率化する上で中心的な役割を担います。プレスリリースやニュース、イベント情報、メディア掲載実績などを一元的に掲載することで、メディア関係者や一般のユーザーが企業の最新情報を容易に入手できるハブとなります。これにより、個別に情報提供を行う手間を省き、広報業務の負担を軽減することができます。特に、ニュースリリースを迅速に公開し、カテゴリ分けを行うことで、ステークホルダーが求める情報に素早くアクセスできるようになります。また、オンライン上に公式情報を公開することで、情報の伝達スピードを向上させ、緊急時においても迅速かつ正確な情報発信を可能にします。さらに、SNSへの導線を設置することで、企業の公式情報を多角的に拡散し、より幅広い層へのリーチを可能にします。このように、コーポレートサイトは、企業の広報戦略において欠かせないツールとして機能し、効率的かつ効果的な情報伝達を実現します。

各サイトの連携

各サイトの連携

現代のWeb戦略において、コーポレートサイトは他の様々なWebサイト(サービスサイト、採用サイト、ECサイト、オウンドメディアなど)と密接に連携し、それぞれの役割を最大限に引き出すハブとしての機能を担います。例えば、コーポレートサイトで企業全体の信頼性を醸成し、その上で特定のサービスに興味を持ったユーザーをサービスサイトへ、採用情報に関心があるユーザーを採用サイトへ、商品購入を検討しているユーザーをECサイトへとスムーズに誘導する導線を設けることが重要です。これにより、ユーザーはそれぞれのニーズに合致した専門的な情報に効率的にアクセスでき、企業側もターゲット層に最適化された情報を提供できます。各サイトのデザインやメッセージングに一貫性を持たせることで、企業ブランド全体の統一感を保ち、ユーザー体験を向上させる効果も期待できます。このようなサイト間の連携は、単一のサイトでは実現できない広範な情報提供とユーザーエンゲージメントを可能にし、総合的なWeb戦略の成功に不可欠な要素となります。

コーポレートサイトに必要な構成要素

コーポレートサイトは企業の顔として、多様なステークホルダーに情報を届ける重要な役割を担っています。そのため、訪問者が求める情報にスムーズにアクセスでき、企業の信頼性や魅力を効果的に伝えられるように、必要な構成要素を適切に配置することが不可欠です。ここでは、最低限盛り込むべき基本的な要素から、企業のブランディングやビジネスチャンスの創出に役立つ発展的な要素まで、コーポレートサイトを構成する主要なページについて解説します。

  1. 会社概要

  2. 経営理念やビジョン、自社の強み

  3. 事業や製品・サービスの紹介

  4. 実績、お客様からの声

  5. お問い合わせフォーム

  6. FAQ (よくある質問)

  7. プライバシーポリシー

  8. ニュース

  9. 採用情報

  10. 社員紹介

  11. IR情報

  12. サステナビリティに関する取り組み

  13. SNSへの導線

01. 会社概要

会社概要は、企業の基本情報を網羅した、企業の名刺代わりとなる重要なページです。訪問者が「この企業はどのような会社なのか」を迅速に理解するために不可欠な内容が盛り込まれています。

コーポレートサイトに必要な要素 01. 会社概要

▼具体的な構成内容

  • 基本的な情報

    • 会社名、代表者名、本社所在地、資本金、設立年月日、事業内容

  • 追加で掲載したい情報

    • 取引先銀行名、役員名、電話番号、地図、主要取引先、従業員数 など

どの企業も掲載している基本的な項目に追加して情報を拡張していければ、企業の信頼性をさらに高め、透明性を示すことができます。特に、創業と会社設立の年月日が異なる場合は両方を併記するなど、誤解を招かないように詳細に記述することが望ましいです。会社概要は、顧客、取引先、求職者、投資家など、あらゆるステークホルダーが企業の信頼性や安定性を判断する上で最初に確認する情報の一つであり、常に最新かつ正確な状態を保つ必要があります。このページを充実させることで、企業への理解を深め、安心感を与えることが可能となります。

02. 経営理念やビジョン、自社の強み

経営理念やビジョン、企業の強みを伝えるページは、単に事実を羅列するだけでなく、企業のパーソナリティや社風、存在意義を深く理解してもらう上で不可欠な内容です。企業がどのような目的を持ち、どのような未来を目指しているのかを明確に提示することで、訪問者に共感や信頼を抱いてもらうきっかけとなります。

コーポレートサイトに必要な要素 02. 経営理念やビジョン、自社の強み

▼具体的な構成内容

  • 経営理念 MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)

    • ミッション(企業の存在意義)、ビジョン(ミッションを達成するための中長期的な目標)、バリュー(価値観)

  • パーパス

  • 代表者からのメッセージ など

これらの情報を具体的に示すことは、企業の方向性や社会に対する貢献姿勢を伝える上で非常に有効です。自社の独自性や他社との違いを明確にする「強み」の記述は、企業ブランディングにおいて特に重要です。独自の技術、顧客サービス、特定の市場での実績など、具体的な例を挙げて説明することで、企業の魅力を最大限にアピールし、企業イメージの向上やファン化に繋げることが目的となります。

03. 事業や製品・サービスの紹介

事業や製品・サービスの紹介ページは、企業が提供する価値を具体的に伝えるための核心的な要素です。このページでは、企業が展開する事業の全体像を明確に示し、それぞれの製品やサービスがどのような特徴を持ち、どのような課題を解決できるのかを分かりやすく説明する必要があります。ターゲットとなる顧客層が、提供されるサービスや商品を検討する際に必要な情報が網羅されているかが重要なポイントです。

コーポレートサイトに必要な要素 03. 事業や製品・サービスの紹介

▼具体的な構成内容

  • 機能やスペック

  • 料金体系

  • 導入実績

  • 利用事例 など

これらの情報を具体的に示すことで、見込み顧客の理解を深め、購買意欲を高めることができます。複数の事業を展開している企業や、個人向け・企業向けといった異なるターゲットを持つ製品・サービスがある場合は、それぞれのターゲットのニーズに合わせたページの設計やデザインを工夫することで、ユーザー体験を向上させることが可能です。このページは、企業のビジネスモデルを理解してもらい、具体的なビジネスチャンスへと繋げるための重要な導線となります。

04. 実績、お客様からの声

実績やお客様からの声の掲載は、企業が提供するサービスや製品の信頼性と効果を具体的に示す上で非常に重要な要素です。サービス紹介のページと合わせて、実際にどれだけの成果が出ているのか、どのような企業や個人が利用しているのかを明確に伝えることで、利用を検討している顧客の安心感を高めることが目的となります。

コーポレートサイトに必要な要素 04. 実績、お客様からの声

▼具体的な構成内容

  • 具体的な販売実績の数値

  • 導入企業のロゴやクライアント名を掲載する(許可が必要)

  • 実際の顧客にインタビュー

  • 具体的な導入事例

    • 顧客が抱えていた課題、導入後の解決策、得られた効果などをストーリー形式で語ってもらう など

これらの情報は、企業の信頼性を高めるだけでなく、潜在顧客の疑問や不安を解消し、具体的な行動へと促す強力な後押しとなる例も多く見られます。サイト訪問者は自分たちの状況と重ね合わせ、サービスや製品を導入する具体的なイメージを抱きやすくなります。

05. お問い合わせフォーム

コーポレートサイトに必要な要素 05. お問い合わせフォーム

お問い合わせフォームは、サイト訪問者と企業との間の双方向コミュニケーションを確立するために不可欠な要素です。企業として、顧客、取引先、求職者など、多様なステークホルダーからの問い合わせを受け付けるための窓口として機能します。電話対応だけでは受付時間が限られ、訪問者にとって利便性が低いだけでなく、企業の負担も大きくなる傾向があります。Webサイト上にお問い合わせフォームを設けることで、訪問者は自身の都合の良いタイミングでメッセージを送ることができ、双方の満足度向上に繋がります。フォームの項目は、問い合わせ内容に応じて必要最低限に絞り、入力の手間を減らすことが、より良いユーザー体験を提供するために重要です。また、頻繁に寄せられる質問に対する回答をまとめたFAQ(よくある質問)ページを併設することで、訪問者の疑問を自己解決に導き、企業側のお問い合わせ対応件数を減らすことができ、運営の効率化に繋がります。最近ではAIチャットボットを導入し、短時間での疑問解消を支援する企業も増えており、訪問者の利便性を追求した仕組みやサービスの検討が推奨されます。

06. FAQ (よくある質問)

FAQ(よくある質問)ページは、サイト訪問者が抱く疑問や懸念を事前に解消し、自己解決を促すための重要な構成要素です。特に、製品やサービスに関する一般的な質問、利用方法、料金体系、サポート体制、契約に関する事項など、顧客からの問い合わせが多い内容を網羅的に掲載することで、ユーザーは必要な情報を迅速に見つけることができます。これにより、個別の問い合わせ対応にかかる企業側の時間と労力を削減し、業務効率化に大きく貢献します。FAQページを作成する際は、ユーザーがどのようなキーワードで検索するか、どのような疑問を抱くかを想定し、分かりやすい言葉で簡潔かつ具体的に回答を記述することが大切です。カテゴリ分けや検索機能などを設けることで、ユーザーの利便性をさらに高めることも可能です。充実したFAQページは、顧客満足度の向上だけでなく、企業の信頼性向上にも繋がります。

07. プライバシーポリシー

プライバシーポリシーは、企業が個人情報をどのように収集、利用、管理、保護するかを明文化した重要なページです。特に氏名や生年月日など、個人を特定できる情報を扱う企業にとって、このページの設置は法令遵守の観点からも必須とされています。個人情報保護方針が明示されていることで、ホームページを訪れたユーザーは、自分の情報が適切に取り扱われるという安心感を得ることができます。

コーポレートサイトに必要な要素 07. プライバシーポリシー

▼具体的な構成内容

  • 個人情報の適切な取得・利用・提供に関する方針

  • 個人情報の取り扱いに関する法令や規範の遵守

  • 情報漏えいの防止策

  • 苦情・相談への対応

  • 個人情報保護マネジメントシステムの継続的改善に関する事項

  • 代表者氏名の明記 など

このページは、企業の信用を担保し、ユーザーに安心感を与えるための内容であり、企業活動における透明性を示す上で不可欠な要素です。

08. ニュース

ニュースページは、コーポレートサイトにおいて企業の最新情報を継続的に発信する上で不可欠な要素です。常に新鮮な情報を掲載することで、情報の鮮度をアピールし、ステークホルダーに対して企業が活発に活動している印象を与えます。

▼具体的な構成内容

  • 新製品・サービスのリリース

  • メディア掲載情報

  • イベント開催のお知らせ

  • IR情報

  • 採用情報

  • システムメンテナンス情報 など

これらの情報は、企業の動向に関心を持つ顧客、取引先、投資家、求職者にとって非常に価値のある内容となります。ニュース記事をカテゴリ分類し、「採用情報」「IR情報」「メディア掲載」といった形で表示することで、訪問者は自分の求める情報に迅速にアクセスできるようになります。これにより、情報の探しやすさが向上し、ユーザー体験の改善に繋がります。一部の企業では、プレスリリース配信サービスと連携し、外部プラットフォームに最新情報を集約することで、広報活動の効率化を図る例も見られます。ニュースページは、企業の透明性を高め、ステークホルダーとのコミュニケーションを円滑にする上で重要な役割を担います。

09. 採用情報

採用情報は、企業のコーポレートサイトに掲載したい非常に重要な要素の一つです。このページは、未来の社員となる可能性のある求職者に対して、企業の魅力や働く環境を伝えるための窓口となります。採用情報の構成要素は大きく二つに分けられます。

コーポレートサイトに必要な要素 09. 採用情報

▼具体的な構成内容

  • 求人情報

    • 現在募集しているポジション、給与、勤務時間、福利厚生 など

  • 企業の社風や企業文化

    • 現在働いている社員のインタビュー記事や動画、一日の仕事の流れ、求める人材像、研修制度 など

コーポレートサイトは、求人サイトでは伝えきれない企業の強みや独自性を自由にアピールできる場であるため、企業のビジョンやミッションに共感する優秀な人材の獲得に繋がる可能性を秘めています。採用情報を充実させることで、求職者は入社後の具体的なイメージを抱きやすくなり、企業としても人材採用に積極的な姿勢を示すことができます。エントリーのための導線を明確に設置することも、応募数の増加に欠かせない要素です。

10. 社員紹介

社員紹介は、企業の社風や文化を具体的に伝える効果的なコンテンツです。この要素をコーポレートサイトに組み込むことで、求職者だけでなく投資家やメディア関係者など、多様なステークホルダーに対しても企業イメージを多角的にアピールできます。

▼具体的な構成内容

  • 個人の業務内容やキャリアパス

  • 仕事への想い、会社の魅力などを客観的に伝えるインタビュー

  • 顔写真や簡単なプロフィール

  • 社員ブログ など

これらの情報を掲載することで、訪問者は企業で働く人々の人柄を垣間見、親近感を抱きます。社員の価値観を色濃く反映させたり、社内行事についてタイムリーな情報を発信したりすることも可能です。社員紹介は、企業の透明性を高め信頼感を醸成し、求職者にとっては入社後の具体的なイメージを形成する上で有益な情報となります。

11. IR情報

IR情報は、上場企業にとってコーポレートサイトに必ず記載すべき重要な要素です。株主や投資家に向けて、企業の財務状況、経営戦略、業績見通し、株主総会情報など、投資判断に必要なあらゆる情報を網羅的に提供する役割を担います。法定開示資料や適時開示情報、プレスリリースなどを通じて発信された情報を、IR情報ページに集約することで、株主・投資家は企業の動向を効率的に把握できるようになります。

▼具体的な構成内容

  • 決算短信

  • 有価証券報告書

  • IRカレンダー

  • プレゼンテーション資料 など

これらの情報提供を通じて、企業は投資家に対して自社の魅力をアピールし、株価や信用力の向上を目指します。IR情報は、企業の透明性を高め、投資家との良好な関係を構築するために不可欠であり、経営陣やIR担当者との連携を密にし、最新かつ正確な情報を提供し続けることが求められます。求職者も企業の将来性を測るためにIR情報をチェックすることがあるため、正確な情報提供は多方面に影響を与えます。

12. サステナビリティに関する取り組み

サステナビリティに関する取り組み、特にCSR(企業の社会的責任)活動の公開は、現代社会において企業のイメージ向上と信頼性強化に不可欠な要素となっています。環境問題や社会問題への関心が高まる中、企業がどのような社会貢献活動を行っているかを示すことは、消費者や投資家からの評価を高める重要な戦略となります。

▼具体的な構成内容

  • 企業の環境保護活動

  • 地域社会への貢献

  • ダイバーシティ&インクルージョンへの取り組み など

これにより、企業イメージの向上だけでなく、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の観点から株主・投資家が企業の成長性を判断する上での検討材料となり、投資先としての魅力を高めるメリットも生まれます。サステナビリティの定義に基づいた具体的な活動内容や成果を分かりやすく提示することで、企業としての持続可能な経営戦略をアピールし、長期的な企業価値向上に寄与します。

13. SNSへの導線

企業の公式SNSアカウントを保有している場合、コーポレートサイト内にSNSへの導線を設置することは、現代のWeb戦略において非常に重要です。SNSは、多くの人々にとって身近な情報収集ツールであり、企業の最新情報や日常の様子を手軽にキャッチできるプラットフォームです。コーポレートサイトからSNSへ、またSNSからコーポレートサイトへと相互に誘導することで、企業とユーザーの接点を増やし、コミュニケーションを活性化させることができます。これにより、企業への親近感が高まり、特に若い世代のユーザーに対して情報をより理解しやすくする効果が期待できます。SNSはリアルタイムでの情報発信や、ユーザーとの直接的なインタラクションを可能にするため、ニュースリリースだけでは伝えきれない企業の人間味や魅力をアピールする場としても機能します。フォロワー数の増加とWebサイトへのアクセス数の相乗効果を狙うためにも、効果的な導線設計が企業にとって不可欠です。

コーポレートサイト制作のポイント

コーポレートサイトを制作する上で、単に情報を羅列するだけでなく、戦略的なアプローチが不可欠です。企業の目的達成に貢献し、長期的な資産となるサイトを構築するためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。ここでは、具体的な制作プロセスにおける主要な戦略、そして公開後の運営やSEO対策を考慮した注意点について解説します。

目的とターゲットの明確化

コーポレートサイト制作の最初の、そして最も重要なポイントは、サイトの「目的」と「ターゲット」を明確にすることです。誰に何を伝えたいのか、そしてサイトを通じてどのような行動を促したいのかを具体的に定めることで、その後のコンテンツ選定、デザイン、機能実装、そして運用戦略までが一貫したものになります。例えば、目的が「新規顧客の獲得」であれば、製品・サービスの魅力を最大限に伝え、お問い合わせや資料請求へと繋がる導線を強化する必要があります。一方、「優秀な人材の採用」が目的であれば、企業文化や働く環境、社員の声を前面に出し、求職者のニーズに応える情報提供が求められます。ターゲットを明確にすることで、訪問者が求める情報を的確に提供でき、ユーザーの満足度向上にも繋がります。この初期段階での明確化が、効果的なコーポレートサイト制作の成否を大きく左右すると言えるでしょう。

サイトのKPIを設定

コーポレートサイト作成の目的が定まったら、それらを細分化してKPIを設定していきます。KPIとは(Key Performance Indicator)の略称で、定めたゴールに対しての進捗や達成度合いを数値として表したものです。KPIの数値は簡単に確認できるようにし、目標を把握しやすい状態を維持するようにしましょう。

コーポレートサイトの月間のアクセス数

サイトのデータ解析では、月間のアクセス数を確認することができます。アクセス数はサイトをリニューアルする際に定めるKPIの基本的な項目です。

コーポレートサイトの直帰率

直帰率とはWebサイトの1ページのみを閲覧して他のページを閲覧せずに離脱していくユーザーの割合です。直帰率が高い場合、Webサイトを1ページだけ見て他のことには興味をもたずに離脱している人が多いということなので、何かしらの改善策が必要となります。

主要ページの滞在時間

アクセス数が多くてもユーザーの滞在時間が短い場合は、それらのユーザーがサイトの内容をしっかりと閲覧する前に離脱している可能性が高いです。一般的に、ユーザーの興味のある情報がたくさんある場合は、サイト滞在時間が長くなると考えられています。

お問い合わせフォームの離脱率

コーポレートサイトを運営するうえでの最終目標は、商品の購入や資料の請求などでしょう。そのためにはユーザーがフォームの入力を完了させる必要があります。しかし、ユーザーがフォームの入力を完了させずにサイトから離脱してしまう割合は40〜50%と言われています。フォーム離脱率を下げることは非常に重要な課題となります。

お問い合わせ数

ユーザーがサイトから契約や申し込み、資料請求などを完了させることをコンバージョン(CV)と呼びます。また、アクセス数に対するコンバージョンの割合をコンバージョン率(CVR)と呼びます。コンバージョン率をいかに上げるかが、コーポレートサイトの最も重要な課題と言っても過言ではないでしょう。

掲載情報の整理

コーポレートサイト制作において、目的とターゲットを明確にした後は、掲載する情報を整理することが極めて重要です。企業が持つ情報は多岐にわたるため、闇雲に情報を掲載するだけでは、訪問者が必要な情報にたどり着けず、離脱の原因となります。まずは、洗い出した情報の中から、サイトの目的に合致し、ターゲットユーザーのニーズに応えるものを厳選します。次に、それらの情報を分かりやすく分類し、適切なページに配置することで、サイト全体の構造を整理します。情報の優先順位をつけ、重要な情報ほど目立つ位置に配置したり、アクセスしやすい導線を設けたりする工夫も必要です。また、情報の正確性や信頼性を確保し、常に最新の状態に保つことも重要です。古くなった情報や誤解を招く可能性のある情報は、企業の信頼性を損なうため、定期的な見直しと更新が不可欠です。このように、掲載情報を戦略的に整理することで、ユーザーにとって利便性の高いサイトを実現し、企業が伝えたいメッセージを効果的に届けることが可能になります。

ブランド企画・表現

コーポレートサイトにおけるブランド企画・表現は、企業の個性や価値観を視覚的、言語的に具現化し、訪問者にポジティブな印象を与える上で非常に重要です。サイトのデザインは、企業のCI(コーポレートアイデンティティ)やVI(ビジュアルアイデンティティ)を反映させ、企業のブランドイメージに合致したトーン&マナーを保つことが求められます。例えば、企業の信頼感や革新性、親しみやすさなど、伝えたいイメージに合わせて色彩、フォント、レイアウト、写真やイラストの選定を行います。単に見た目が良いだけでなく、企業の目指す方向性や強み、企業文化を効果的に表現できるよう、デザインとコンテンツが一体となるような設計が理想的ですです。一貫性のあるブランド表現は、訪問者に安心感を与え、企業のブランド価値を高めることに繋がります。また、競合他社との差別化を図り、企業の独自性を際立たせるためにも、戦略的なブランド企画とそれをWebサイト上で適切に表現する力が不可欠となります。

SEO対策

コーポレートサイトはただ存在するだけではその真価を発揮できません。SEO対策は、検索エンジンからのアクセスを増やし、企業の認知度向上やビジネスチャンスの創出に直結するため、非常に重要です。適切なキーワード選定や高品質なコンテンツの作成によって、サイトが検索結果の上位に表示されることで、潜在的な顧客や取引先に効果的にアプローチできます。また、サイトの技術的な最適化も重要であり、ユーザー体験の向上にもつながります。 広告費をかけずに継続的な集客が期待できるため、費用対効果の高いマーケティング手法と言えます。ただし、時間をかけて積み上げていくことが必要になります。根気強く取り組んでいきましょう。

アクセシビリティへの対応

アクセシビリティへの対応は、コーポレートサイト制作において非常に重要なポイントです。アクセシビリティとは、年齢や身体的特性、利用環境に関わらず、誰もがWebサイトの情報を円滑に取得し、利用できる状態を指します。具体的には、視覚障がいのある方がスクリーンリーダーを利用できるよう画像に代替テキストを設定したり、聴覚障がいのある方が動画コンテンツを理解できるよう字幕やトランスクリプトを提供したりするなどの配慮が挙げられます。また、高齢者やスマートフォンの小さな画面で閲覧するユーザーのために、文字サイズを調整しやすくする、コントラスト比の高い配色を選ぶ、操作しやすいナビゲーションを設置するといった工夫も含まれます。これらの対応は、より多くのユーザーに企業情報を届けることを可能にし、企業の社会的責任を果たす上でも重要です。アクセシビリティに配慮したサイトは、ユーザビリティも向上し、結果的に企業の信頼性やブランドイメージを高めることにも繋がります。

デパートでは、ウェブアクセシビリティの有識者を中心に、対応支援サービスをご提供しております。単に法令対応だけでなく、貴社サイトにおける最適な形で、誰もが使いやすいウェブサイトの実現を目指します。企業やサービスの価値向上のご支援をさせてください。

継続的な情報更新体制

コーポレートサイトは、一度公開したら終わりではなく、継続的な情報更新が不可欠です。企業を取り巻く環境は常に変化しており、最新かつ正確な情報を提供し続けることで、企業の信頼性を維持し、訪問者の期待に応えることができます。ニュースリリース、事業内容の変更、採用情報の更新、IR情報開示など、様々な情報が日々発生します。これらを迅速かつタイムリーにサイトに反映できる体制を構築することが重要です。具体的には、社内で情報更新の担当者を明確にし、定期的な更新スケジュールを定める、あるいはCMS(コンテンツ管理システム)を導入して担当者が容易に情報を更新できる仕組みを整えるなどが挙げられます。情報の鮮度が低いサイトは、企業の活動が停滞している印象を与えかねず、信頼性を損なう可能性もあります。継続的な情報更新は、企業の活動を活性化させ、ステークホルダーとの関係を深化させる上で欠かせない運営戦略となります。

デパートでは、WordPressやMovableType、microCMSなどのヘッドレスCMSなど、様々なCMSの設計や導入支援を行っております。CMSの見直しなどのお問合せも増えています。まずはお気軽にご相談ください

コーポレートサイトの事例

コーポレートサイトは、企業の顔として多岐にわたる役割を担っているため、そのデザインや構成は企業によって様々です。ここでは、具体的な企業のコーポレートサイト事例をいくつか紹介します。これらの事例から、自社のコーポレートサイト制作やリニューアルのヒントになれば幸いです。

デパートの一部実績

ウイングアーク1st株式会社

ウイングアーク1st株式会社

全農物流株式会社

全農物流株式会社

JNCエンジニアリング株式会社

JNCエンジニアリング株式会社

その他の実績はこちららか

よくあるお問合せ(Q&A)

コーポレートサイトの制作や運用に関する疑問は多くあります。ここでは、企業のWeb担当者、広報担当者、経営者の皆様からよく寄せられる質問にお答えします。制作期間や費用、公開後の運用やスマートフォン対応など、具体的な疑問を解消し、コーポレートサイト制作の円滑な進行をサポートします。

Q:制作にはどれくらいの期間がかかりますか?

コーポレートサイトの制作期間は、サイトの規模や機能、コンテンツの量によって大きく変動します。一般的に、3ページ程度の小規模なサイトであれば約2ヶ月、5〜10ページ程度の一般的なコーポレートサイトであれば2〜3ヶ月程度が目安とされています。数十ページ以上の大規模なサイトや、多言語対応、複雑な機能の実装が必要な場合は、6ヶ月からそれ以上かかることもあります。制作期間を短縮するためには、事前にサイトの目的や用途を明確にし、掲載するコンテンツの準備を早めに行うことが重要です。また、同業他社やイメージに近いサイトをピックアップしておく、社内での意思決定プロセスを迅速に進める体制を整えるといった工夫も、スムーズな制作に繋がります。

制作ボリューム

制作期間

作れるもの

1〜3 ページ

1〜2ヶ月

テンプレートを用いて最低限の情報の場合

5〜10 ページ

2〜3ヶ月

他社との差をつけるようなコンテンツ豊富で本格的なコーポレートサイト制作の場合

11〜30 ページ

3ヶ月〜6ヶ月

オリジナルの動画や独自の撮影、CMSなどのシステムを使用する場合

Q:制作費用はどれくらいかかりますか?

コーポレートサイトの制作費用は、サイトの規模、デザインの複雑さ、搭載する機能、依頼する制作会社によって大きく異なります。一般的には、最低限の機能とページ数のシンプルなサイトであれば250万円程度が目安とされています。デザインのカスタマイズ性やページ数が充実するにつれて費用は上がり、300万円から500万円以上のオーダーメイドサイトもあります。ブログ機能やアニメーションなど、特定のコンテンツや機能を追加する場合は、その分の費用が加算されます。費用を抑える方法としては、コンテンツのテキストや画像素材を自社で用意する、ノーコードツールを活用する、サイト制作後の運用・保守を自社で行うなどが挙げられます。サーバー費用は月額2万〜10万円程度、ドメイン費用年間1,000円~8,000円程度が別途必要となる点も考慮しておくと良いでしょう。

制作ボリューム

料金

作れるもの

1〜3 ページ

100万円〜

テンプレートを用いて最低限の情報の場合

5〜10 ページ

200万円〜

他社との差をつけるようなコンテンツ豊富で本格的なコーポレートサイト制作の場合

11〜30 ページ

500万円以上

オリジナルの動画や独自の撮影、CMSなどのシステムを使用する場合

Q:サイト公開後の運用や更新もお願いできますか?

多くのWeb制作会社では、コーポレートサイトの公開後の運用や更新作業についてもサービスを提供しています。これには、サイトのセキュリティ維持、サーバー管理、コンテンツの定期的な更新、SEO対策、アクセス解析に基づく改善提案などが含まれます。運用・更新の範囲や頻度によって費用は異なりますが、専門知識を持った制作会社に任せることで、サイトの品質を維持し、常に最新の情報を発信できるメリットがあります。自社にWebサイト運用に関するリソースやノウハウが不足している場合、外部に委託することは非常に有効な選択肢となります。事前に運用体制や費用について制作会社と十分に相談し、自社のニーズに合ったサービス内容を選択することが重要です。

Q:スマートフォン対応は必須ですか?

はい、現代においてコーポレートサイトのスマートフォン対応は必須と言えます。スマートフォンの普及により、多くのユーザーがPCよりもスマートフォンでWebサイトを閲覧するようになっています。スマートフォンに対応していないサイトは、表示崩れや操作性の悪さからユーザー体験を著しく損ない、結果として離脱率の増加や企業イメージの低下に繋がりかねません。Googleなどの検索エンジンも、モバイルフレンドリーなサイトを高く評価する傾向にあり、SEOの観点からもスマートフォン対応は不可欠です。レスポンシブデザイン(一つのWebサイトで様々なデバイスの画面サイズに最適化して表示されるデザイン)を採用することで、PC、スマートフォン、タブレットなど、あらゆるデバイスで快適に閲覧できるサイトを実現できます。これにより、より多くのユーザーに情報を届け、ビジネスチャンスを逃さないためにも、スマートフォン対応は最優先で検討すべき要素です。

まとめ

コーポレートサイトは、企業の顔として、顧客、取引先、株主、求職者など多様なステークホルダーに対し、企業情報を包括的に提供する重要な役割を担っています。単なる会社案内ではなく、企業イメージの確立、信頼性の向上、ビジネス機会の創出、採用活動の支援、広報活動の効率化といった多岐にわたる目的を達成するための戦略的ツールです。制作にあたっては、目的とターゲットの明確化、掲載情報の整理、魅力的なブランド表現、アクセシビリティへの配慮、そして公開後の継続的な情報更新体制の構築が不可欠です。これらのポイントを押さえ、常に最新かつ正確な情報を発信し続けることで、企業価値を高め、ステークホルダーとの強固な関係性を築くことができるでしょう。

株式会社デパートでは、設計力と表現力でブランドづくりを支援しています。課題の抽出からご支援いただくケースも多く、また、周年ロゴなどのビジュアル開発のご支援も増えております。

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