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マイクロコピーとは?得られる3つの効果とテクニック、事例を紹介

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マイクロコピーとは?得られる3つの効果とテクニック、事例を紹介

Webページやランディングページで大きな成果をあげるためには、細かなポイントにもこだわってコンテンツを作成することが大切です。そのなかでも、特にコンバージョンを大きく左右するのが「マイクロコピー」です。 今回はマイクロコピーの定義や重要性、具体的なテクニックについて解説します。また、さまざまなサービスのマイクロコピーを見ながら、事例を通じてコツを確認していきましょう。
マイクロコピーとは?得られる3つの効果とテクニック、事例を紹介

マイクロコピーとは

Webなどの広告媒体では、マイクロコピーのクオリティにこだわることでコンバージョン(CV)に大きな違いが生まれます。ここでは、マイクロコピーの基本的な定義と、注目されている理由について見ていきましょう。

 

マイクロコピーの定義

マイクロコピーとは、Webサイトにおける「ユーザーインターフェース(入力フォームやリンクボタン)」に使用する非常に短い文章や文字のことを指します。具体的には、次のような箇所に用いられることが多いです。

・リンクボタン

・各種フォーム(問い合わせや決済など)

・エラーメッセージ

・ログイン画面

・サインアップ画面

・ローディング画面

・完了画面

マイクロコピーが注目される理由

マイクロコピーが用いられ始めたのはここ10年ほどのことであり、歴史としてはそれほど古くはありません。初期にはUX/UIの領域として、ユーザーが入力フォーム等に情報を入力する際に、エラーを削減する目的で使われていました。

しかし、昨今ではコピーライティングの手法として、コンバージョン改善のために使われるケースも多くなってきています。短いテキストに必要な情報がまとまっているため、スピーディーに顧客へ伝えられる手段として、重要度が高まっているのです。

コピーライティングの分野は研究が進んでおり、全体としてはさまざまな書籍も登場しているものの、マイクロコピーを取り扱っているものはごく少数です。代表的な書籍としては『ザ・マイクロコピー Webコピーライティングの新常識 第2版』(山本琢磨・著)や『UXライティングの教科書 ユーザーの心をひきつけるマイクロコピーの書き方』(キネレット・イフラ・著)などがあげられます。

マイクロコピーの3つの効果

マイクロコピーには、具体的にどのような効果があるのでしょうか。ここでは、活用によって得られる効果を3つのポイントに分けて解説します。

 

ユーザーのストレス軽減

適切なマイクロコピーは、ユーザーのストレス軽減につながります。「ご購入はこちら(商品販売ページへ移ります)」など、ボタンをクリックすることで何が起こるのかを端的に示すことで、不慣れなユーザーでも簡単にサービスを使えるようになるのです。

反対に、マイクロコピーを疎かにすれば、配慮がなく不便な印象を与えるサイトになってしまうでしょう。

CV率を高められる

コンバージョン率を高めるためには、ユーザーが「買ってみたい」「申し込んでおきたい」と感じたその瞬間の意欲を見逃さず、具体的なアクションにまでつなげることが大切です。それには、わかりやすいマイクロコピーを用いて、適切にユーザーをアクションへと誘導する必要があります。

わかりやすいマイクロコピーを用いることで、ユーザーの不安は解消され、コンバージョンへの後押しになるのです。たとえば、単に「登録はこちら」とするのではなく、「無料での登録はこちら」「30日間無料体験可能」「いつでも解約可能」といった追加情報を記載することで、登録に対する心理的な不安を解消できるようになります。

反対に、どこからアクションを起こせば良いかがわからないページでは、せっかくユーザーが購入や申し込みを検討してくれていても、方法を迷っているうちに熱が冷めてしまうでしょう。

リピーターの獲得につながる

マイクロコピーは、企業やお店の親切心や丁寧さをイメージづける効果もあります。使いやすく親切なWebサイトとして印象づけられれば、次回も利用してもらえる可能性が高まるのです。

たとえば、ユーザーが申し込みなどを行うプロセスにおいて、入力ミスが起こったケースについて考えてみましょう。このとき、単に「エラー」とのみ表示させるのと、「名前を入力してください」「半角で入力してください」のようにエラーの内容まで表示させるのとでは、ユーザーが受け取る印象に大きな差が出ます。

マイクロコピーの効果を高めるテクニック

マイクロコピーの効果を高めるテクニック

マイクロコピーを効果的に使うためには、ポイントを押さえながら作成することが大切です。ここでは、効果を高めるためのテクニックとして、4つのポイントをご紹介します。

 

わかりやすい言葉でシンプルに表現する

マイクロコピーでは、ユーザーが受け取れるメリットや価値を端的かつわかりやすく伝えることが大切です。文言が長くなってしまうと効果が薄まるため、何を伝えるべきかを明確に絞り込んで表現しましょう。

また、幅広いユーザーにも伝わるように、専門用語はできる限り使わないことも重要です。ユーザーに寄り添った表現を心がけることで、途中で離脱されてしまうリスクを軽減できるのです。

ポジティブな表現を用いる

マイクロコピーの目的の一つは、ユーザーの不安を取り除くことにあります。「1分で簡単登録可能」「解約手数料はかかりません」など、ポジティブな表現を用いて安心感を与えることが大切です。

そのため、サイトの作成時には、ユーザーの視点に立ってどのような点に不安や疑問を感じやすいかを検証してみるのもおすすめです。

タイミングワードを効果的に用いる

「タイミングワード」とは、特定のアクションに対して時間的な制限を感じさせるような文言のことです。たとえば、「今すぐ申し込み」「まずはお試し」「本日24時までに申し込む」といった言葉がタイミングワードにあたります。

ただし、タイミングワードを頻発すると、押し売りのような印象を与えてしまい逆効果になる恐れもあります。そのため、使用する箇所をきちんと絞り込んでおくことも大切です。

数値を使って具体的に示す

適切なタイミング数字を用いるのも、マイクロコピーの重要なテクニックの一つです。数字は文章と比べて、量的なイメージをすぐにつかんでもらえるのが強みです。

たとえば、「1分でお申し込み完了」「導入企業500社以上」のように、手軽さや実績を数値で具体的に示すことで、ユーザーへの訴求につながります。

マイクロコピーの活用事例

マイクロコピーを検討する際には、実際に活用されている事例を参考にするのも一つの方法です。ここでは、4社の事例を通して、マイクロコピーがどのように使われているのかを見ていきましょう。

 

事例①Netflix

サブスクリプションサービスは、利用にあたってユーザー登録が必要となることから、マイクロコピーが効果的に用いられる傾向にあります。たとえば、Netflixの登録ボタンには、「今すぐ始める」というタイミングワードが用いられており、ユーザーの心理を後押しする工夫が凝らされています。

また、「無料体験終了〇日前にメールでお知らせします」「〇〇より前に料金が請求されることはありません」のように、ポジティブな言葉でユーザーの不安を取り除くコピーも用いられているのが特徴です。

事例②Amazonプライム・ビデオ

Amazonプライム・ビデオは、初月無料でお試し利用できるのが特徴であり、気に入ったユーザーにはそのまま料金を払って使い続けてもらうという仕組みがとられています。そのうえで、会員登録のボタンには、「30日間の無料体験」というマイクロコピーが用いられているのが特徴です。

単に「無料登録をする」と表記されるよりも、体験という言葉を用いることで、より目的がハッキリするのがポイントです。また、1ヶ月ではなく30日間とすることで、数字を大きく見せることができ、お得な印象を与えられるのも隠れたテクニックといえます。

事例③Udemy

オンライン学習サービスのUdemyでは、購入画面に「この価格で購入できるのはあと〇時間」といったタイミングワードが用いられています。これは、ユーザーの決断を後押しするうえで効果的な方法です。

また、「30日間返金保証」といったマイクロコピーも用いられており、ユーザーに保証の仕組みをわかりやすく説明することで、安心感を覚えてもらう効果も生み出しています。

事例④ソニー銀行

金融機関のWebサービスページは、ユーザーにさまざまな番号を入力してもらう必要があることから、ミスを防ぐためのマイクロコピーが数多く用いられています。たとえば、ソニー銀行のログイン画面には、パスワード入力フォームの下に「半角英数字8ケタ以内」や「英字は大文字と小文字が識別されます」というコピーを用いて、ユーザーの入力ミスを予防する仕組みを整えています。

マイクロコピーでCV率を改善するときの手順

サイトのコンバージョン率を高めるためには、マイクロコピーを見直してみると効果が現れることもあります。ここでは、マイクロコピーを改善するときの手順について解説します。

 

数値を正しく把握する

まずは、数値に基づいて現状を正しく把握することが大切です。マイクロコピーの改善は、あくまでもすでに一定の訪問数がある場合に効果を発揮する方法なので、そもそも訪問数が少なければ別の方法を検討する必要があります。

そのうえで、「訪問者数に対して申し込みボタンのクリック率が低いページはないか」「入力フォームまでは来てもらえているのに、完了せずに離脱するユーザーが多いページはないか」などを数字の上からチェックしましょう。これらの問題が発見された場合には、マイクロコピーの改善に着手することで効果が期待できます。

改善ポイントを洗い出し、目標を設定する

続いて、実際にWebページを見ながら、具体的な改善点を探っていきます。ヒートマップを導入していれば、ユーザーが熟読している箇所やクリックした箇所を把握することができ、改善ポイントを特定しやすいのでおすすめです。

なお、数字の目標設定は現在の状況によっても異なりますが、1.2~1.5倍程度が妥当な範囲とされています。

A/Bテストで効果測定を行う

改善点と数値目標が定まったら、同業他社や類似サービスを提供している企業のホームページも参考にしながら、実際にコピーの改善に着手しましょう。このときは、従来のフォームと新規のパターンでA/Bテストをし、2通りの数値を比較するのがおすすめです。

数字のうえで明確な効果が見られるようであれば、新しいパターンを採用して試運転してみましょう。そのうえで、改めて効果測定と改善を行うことが大切です。

まとめ

マイクロコピーは数文字の短い要素でありながら、コンバージョンを直接的に左右する重要な役割を担っています。ページ全体を改善するのに比べて、コストや手間をかけずに変更できるため、費用対効果が大きいのも特徴です。

細かなコツや事例も参考にしながら、マイクロコピーのクオリティを高め、自社サイトの成果向上に結び付けましょう。

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