新卒と中途採用サイトのデザインと制作の秘訣

2025.02.062025.11.14
目次

新卒採用と中途採用では、求める人材像や採用方法が異なるため、採用サイトのデザインや制作のアプローチも変えていく必要があります。しかし、効果的な採用サイトを作るための基本的な考え方やポイントは共通しています。

本記事では、新卒採用サイトと中途採用サイトそれぞれの特徴や留意点を踏まえつつ、優秀な人材を惹きつけ応募につなげるためのデザインと制作の秘訣を詳しく解説します。

採用サイトの実績はこちらから

https://depart-inc.com/works/tag/recruit/

新卒採用サイトのデザイン

新卒採用サイトのデザインは、学生の興味を引き付け、企業の魅力を効果的に伝えるためにとても重要です。ここでは、新卒採用サイトの目的と役割、学生に訴求するビジュアルデザインの重要性、および必要な情報とコンテンツについて詳しく説明します。

新卒採用サイトの役割

新卒採用サイトの主な目的は、優秀な学生の興味を引き付け、自社への応募を促すことです。そのためには、企業のビジョンや文化、長期的なキャリアパス、成長機会などを明確に伝える必要があります。

新卒採用サイトは、学生にとって企業研究の重要な情報源となります。サイトを通じて企業の魅力を効果的に発信することで、応募への心理的ハードルを下げ、親近感を与えることができます。また、採用プロセスや選考基準を明確に示すことで、学生の不安を解消し、応募への意欲を高めることにもつながります。

新卒採用サイトの役割は、単に情報を提供するだけではありません。企業の個性や強みを印象付け、学生との絆を深めるためのコミュニケーションツールとしても機能します。若手社員のインタビューや座談会の記事、社員ブログなどを通じて、学生が自分の将来像を描きやすくなります。

学生に訴求するビジュアルデザインの重要性

特にビジュアルデザインは、学生の第一印象を左右する重要な要素です。魅力的で使いやすいデザインは、企業のブランドイメージを向上させ、学生の興味を引き付けます。一方、古いデザインや使いにくいレイアウトは、企業の印象を悪くする可能性があります。

ビジュアルデザインを考える際には、ターゲットとなる学生の嗜好や価値観を理解することが重要です。例えば、最新のWebデザインのトレンドを取り入れたり、学生の共感を呼ぶようなビジュアル要素を採用したりすることで、親しみやすさを演出できます。また、スマートフォンでの閲覧に適したレスポンシブデザインを採用することも欠かせません。

ページのデザインは、情報の階層構造や読みやすさにも影響します。重要な情報を目立たせ、学生が必要な情報にスムーズにアクセスできるようにレイアウトを工夫することが求められます。また、写真やイラストを効果的に使用することで、企業の雰囲気や働く環境をより具体的にイメージしやすくなります。

新卒採用サイトに必要な情報とコンテンツ

新卒採用サイトには、学生の意思決定に必要な情報とコンテンツを網羅的に盛り込むことが重要です。以下は、新卒採用サイトに含めるべき主要な情報とコンテンツの例です:

  • 企業理念やビジョン

  • 事業内容や商品・サービスの紹介

  • 職種別の仕事内容や求められるスキル

  • 教育研修制度や資格取得支援

  • キャリアパスや将来のキャリア像

  • 働く環境や社内文化

  • 福利厚生や社内制度

  • 若手社員のインタビューや座談会

  • エントリー方法や選考プロセス

  • 採用に関するよくある質問(FAQ)

これらの情報を提供する際には、学生の視点に立って、分かりやすく魅力的な表現を心がけることが大切です。専門用語には平易な説明を添えたり、具体的な事例を交えたりすることで、理解を深めることができます。また、社員の声を引用することで、企業の雰囲気や働く環境がよりリアルに伝わります。

中途採用サイトのデザイン

次に、中途採用サイトの目的と役割、求職者に訴求するユーザーエクスペリエンスの重要性、および中途採用サイトに必要な情報とコンテンツについてわかりやすく解説します。

中途採用サイトの役割

中途採用サイトの主な目的は、即戦力となる人材を効率的に獲得することです。そのためには、求職者に自社の魅力や求める人材像を明確に伝え、応募へのモチベーションを高める必要があります。

中途採用サイトの役割は、求職者と企業のニーズをマッチングすることにあります。求職者が求める情報を的確に提供し、自社の特徴や強みを効果的にアピールすることで、応募者の質と量の向上が期待できます。

また、中途採用サイトは、企業ブランディングの一環としても機能します。求職者に良い印象を与えることで、応募者だけでなく、将来の潜在的な人材にも自社の魅力を伝えることができます。

求職者に訴求するユーザーエクスペリエンスの重要性

中途採用サイトの成功には、求職者に訴求するユーザーエクスペリエンス(UX)が重要な役割を果たします。求職者が必要な情報に容易にアクセスでき、応募プロセスがスムーズであることが求められます。

具体的には、以下のような点に留意してUXを向上させることが効果的です:

  • シンプルで直感的なナビゲーション

  • 読みやすいフォントとレイアウト

  • 様々な端末での閲覧に最適化されたレスポンシブデザイン

  • 求職者の関心を引く魅力的なビジュアル

  • 応募フォームの簡素化と入力の容易さ

また、求職者の行動を分析し、サイト内の導線を最適化することで、応募率の向上につなげることができます。定期的なユーザビリティテストを実施し、継続的にUXを改善していくことが重要です。

中途採用サイトに必要な情報とコンテンツ

中途採用サイトには、求職者が求める情報を網羅的かつ詳細に提供する必要があります。特に、以下のような情報とコンテンツが重要です:

  1. 職種別の業務内容と求めるスキル:求職者が自身のスキルと求人のマッチングを判断しやすくなります。

  2. 給与・福利厚生などの待遇面:求職者の関心が高い情報を詳細に提示することで、応募意欲を高められます。

  3. 社員インタビューや成功事例:実際の社員の声を通じて、企業文化や働きがいを伝えることができます。

  4. キャリアパスや教育制度:求職者に入社後のキャリア形成をイメージしてもらうことで、長期的な魅力をアピールできます。

  5. 会社の理念やビジョン:求職者と企業の価値観の共鳴を促し、エンゲージメントを高められます。

これらの情報は、テキストだけでなく、動画や画像を効果的に活用して提供することが望ましいです。ビジュアルを通じて企業の雰囲気や働く環境をリアルに伝えることで、求職者の共感を得やすくなります。

全農物流株式会社|採用サイト制作

JAグループで日本の「食」を支えるリーディングカンパニーとして全国ネットワークを築き、 農業物流を主軸とする業務を行う全農物流株式会社様。 暮らしの土台を支える事業として、より多くの方への正しい認知やブランディング強化施策のためのファーストステップとして採用サイト制作を担当させていただきました。

2025年版 採用サイトデザインのトレンド分析

採用サイトは今、「会社の文化を感じられる小さなブランドサイト」のように進化しています。

派手な見た目よりも、“リアルな姿”と“丁寧なデザイン”が注目されるようになり、企業で働く人の想いや考え方、雰囲気をデザインで伝える流れが広がっています。

それでは、具体的なデザイン例をみてみましょう。

①ファーストビュー:インパクト × 共感性

①ファーストビュー:インパクト × 共感性出典:https://recruit.life-design.okinawa/

トレンド

  • 全画面ビジュアル+短いコピーが主流。

  • 動画・シネマグラフ・スロー映像などで“空気感”を見せる。

  • 「人」を正面に置く構図が多く、企業より“チーム・個”を印象づける。

ビジュアル傾向

横にスクロールできます

スタイル

特徴

代表例

ムービー

オオフィスと現場の「体験」をつなぐ映像

サイボウズ、ミクシィなど

人物へのフォーカス

社員の目線カットやカメラ目線の自然な笑顔が入った写真が使われている

GIG、LIGなど

モーショングラフィック

タイポグラフィ+モーションで印象付ける

Sansan、DeNA

シンプル・余白設計

白背景に1つのメッセージを配置することで、インパクトをつくる

Recruit、Speee など

 

②色とトーン:明るく、軽快に

②色とトーン:明るく、軽快に出典:https://www.growin.jp/recruit/

トレンド

  • ブランドカラーをベースに1〜2色アクセント

  • 白・グレー・ベージュなどの「ニュートラルトーン」が増加

  • 「誠実」「透明感」「リアル感」を重視する配色が主流

よく見られる配色タイプ

横にスクロールできます

配色タイプ

トーン例

効果

グラデーション

ブルー×パープル、ピンク×オレンジ

若手・IT系に人気、未来感

ニュートラル

白×淡グレー+1アクセント

洗練された印象、信頼感

ポップカラー

イエロー/スカイブルーなど明色

活気・親しみ、ベンチャー系

モノトーン×差し色

黒白+1色(ブランドカラー)

高級感・デザイン志向企業

   

③ レイアウト:ストーリー型スクロール

③ レイアウト:ストーリー型スクロール出典:https://sansuikaku.com/recruit/

トレンド

  • 縦スクロールで「会社の物語」を語るストーリーテリング構成。

  • 各セクションごとにトーンを変化させる(ビジュアルリズムを意識)。

  • 「数字で見る」「社員の1日」「理念」「募集要項」と、流れが自然に。

代表的構成パターン

  1. ファーストビュー(ビジュアル+コピー)

  2. ミッション/理念(抽象+コピーライティング重視)

  3. 人・文化(写真ストーリーやインタビュー)

  4. 働き方・制度(イラストや図解)

  5. 募集要項・応募導線

 

④ グラフィック・イラスト:多様なビジュアル手法

④ グラフィック・イラスト:多様なビジュアル手法出典:https://www.jaic-g.com/recruit/

トレンド

  • “リアルな人物写真+抽象的モチーフ”を掛け合わせる手法が見られる。

  • イラスト単体より、写真と融合したハイブリッド構成が増加。

  • 3Dっぽいグラデーションや幾何パターンが背景演出に使用される。

よく見られるビジュアルモチーフ

横にスクロールできます

モチーフ

意味づけ・印象

グリッド・ライン

成長・軌跡・つながりを示す

サークル/ドット

チーム・多様性・温かさ

グラデーションオブジェクト

柔軟性・未来志向

シルエット×写真合成

人の多様性・ストーリー性

 

⑤インタラクション・アニメーション:マイクロインタラクションの増加

⑤インタラクション・アニメーション:マイクロインタラクションの増加出典:https://recruit.coalition-group.jp/

トレンド

  • 余計な動きをせず、あくまでシンプルな動きで、世界観を補強するサイトが主流。

    (例:コピーが浮かぶ、背景がにじむ、写真がスライド)

  • 過剰なパララックスや3D演出は減少傾向。

  • ページ遷移アニメーションよりも、ユーザーに自然に馴染むインタラクションが重要視されている。

トレンド表現例

  • フェードイン+タイポグラフィをあわせたモーショングラフィックスで視覚的に刺激を

フェードイン+タイポグラフィをあわせたモーショングラフィックスで視覚的に刺激を出典:https://www.shared-x.co.jp/

  • 写真やイラストに軽い動きをつけることで親近感を演出

写真やイラストに軽い動きをつけることで親近感を演出出典:https://recruit.asuzacgroup.jp/highschool/

  • マウスホバーで写真の表情が変わる(遊び×人間味)

 

⑥コンテンツ構造とUX:ストーリー軸の情報設計

⑥コンテンツ構造とUX:ストーリー軸の情報設計出典:https://recruit.mi-6.co.jp/

トレンド

  • 「誰が」「何を」「どう感じるか」を起点にページを設計。

  • CTA(応募ボタン)は常に視認できる位置に固定(スマホならフローティング)。

  • サイト全体を“ひとつの採用ストーリー”として体験させる流れが重視。

スマホデザインの特徴

  • 1セクション=1スクリーンで見切りを良くする

  • タップ操作前提のUI(アコーディオン/スワイプ導線)

  • スクロール誘導矢印や「続きを読む」でテンポを制御

 

採用サイト制作のプロセス

採用サイトは、企業の人材獲得において重要な役割を果たします。新卒採用と中途採用では、ターゲットとなる求職者や目的が異なるため、それぞれに適したサイト制作が求められます。本記事では、新卒採用サイトと中途採用サイトのデザインと制作の秘訣を探ります。

採用サイト制作の準備と計画

採用サイト制作の準備と計画

新卒採用サイトの制作は、学生の就職活動スケジュールに合わせて準備を進めるのが理想的です。前年の6月までにコンセプト策定と業者選定を完了し、7月〜9月にかけてサイト制作と公開を行うことが推奨されます。一方、中途採用サイトは通年で運用されるため、厳密な時期設定は必要ありません。ただし、ターゲットとなる求職者の転職活動が活発になる時期に合わせてサイトを更新することが効果的です。

新卒採用サイトと中途採用サイトを分ける主な理由は、ターゲットと役割の違いにあります。新卒採用サイトは、社会経験の少ない学生に向けて、企業のビジョンや文化を伝え、長期的なキャリアパスや成長機会を示すことが求められます。一方、中途採用サイトは、即戦力として期待される社会人に向けて、職種ごとの具体的な業務内容や求めるスキルを明確に提示する必要があります。

効果的な採用サイト制作のためのステップ

採用サイトの制作は、以下のステップに沿って進めることが効果的です:

  1. ターゲット層の明確化と求職者のニーズ分析

  2. 採用サイトのコンセプトとデザイン方針の策定

  3. 情報設計とコンテンツ制作

  4. サイトの実装とテスト

  5. 公開と周知活動

新卒採用サイトでは、若手社員や新入社員のインタビュー、研修制度や長期的なキャリアパスの説明、応募プロセスの明確化などのコンテンツが重要です。一方、中途採用サイトでは、各職種の業務内容やスキル要件の詳細、入社後のキャリアパスや成長機会の具体例、実際の社員の声や成功事例の紹介などが求められます。

採用サイト制作ガイド!作り方や重視すべきポイントやフローをご紹介

採用サイトは企業が求職者に伝えたい情報を設置しておくだけでなく、求職者が知りたい企業の情報を網羅しておく必要があります。 今回はそんな採用サイトの重要性とメリットを紹介し、採用サイトの制作の手順とポイントをご紹介いたします。 ぜひ、こちらの記事を読んで採用サイト導入の参考にしてください。

採用サイトのメンテナンスと継続的な改善

採用サイトは、公開後も継続的なメンテナンスと改善が必要です。特に中途採用サイトは、常に最新の情報を提供できるように定期的な更新が求められます。また、アクセス解析ツールを活用して、ユーザーの行動を分析し、サイトの改善点を特定することが重要です。

さらに、求職者からのフィードバックを積極的に収集し、サイトの改善に役立てることも効果的です。応募フォームやアンケートを通じて、求職者の意見や要望を把握し、サイトの内容や機能を充実させることで、採用活動の成果を高めることができます。

まとめ

本記事では、新卒採用サイトと中途採用サイトのデザインと制作における重要なポイントを解説しました。採用サイトの目的や対象者を明確にし、それに合わせたデザインや情報設計を行うことが成功の鍵です。

採用サイトは、優秀な人材の獲得に直結する重要なツールです。本記事の内容を参考に、自社の採用サイトを見直し、より効果的なものへと改善していきましょう。

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企業の採用サイトが抱える課題と改善方法とは?

企業が永続的に発展していくには人材の確保が欠かせません。自社にマッチした人材を確保し業務効率を高めたり、新たな事業を行ったりすることが求められるものの「なかなか自社にマッチした人材が見つからない」と悩む方もいるでしょう。 だからこそ、自社の魅力をサイトに掲載し、多くの方に齟齬なく伝え、人材確保を目指すことが必要です。今回は企業の採用サイトが抱えがちな課題や改善方法を紹介します。

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