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WordPressとMovable Typeを比較|CMSの機能・運用面まで解説します。

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WordPressとMovable Typeを比較|CMSの機能・運用面まで解説します。

株式会社デパートでは、WordPressとMovable Typeの導入提案からサイト構築まで行っています。CMSの導入率の高いWordPressとMovable Typeで、選定に悩んでいる方向けに、過去の構築実績から導入前に確認しておきたいポイントについて、ご紹介します。
WordPressとMovable Typeを比較|CMSの機能・運用面まで解説します。

WordPressとMovable Typeの比較項目

今回の記事では、下記項目に沿ってWordPressとMovable Typeそれぞれの特徴についてお話ししていきます。

※Movable Typeは、「クラウド版」「ソフトウェア版」の特徴について取り上げています。

 

費用面【初期費用・ランニング費用】

メンテナンス頻度・項目

セキュリティや安全性

プラグインで実現できる機能

表示スピード

JSフレームワークとの連携

他のプラットフォームからのデータ移行可否

費用面【初期費用・ランニング費用】

※ドメイン費、サーバー費は含めていません。

WordPress

初期費用・ランニング費用に関しては、無料です。

※有料のプラグインを使用している際は、別途費用がかかります。

※別途サーバー費用はかかります。

Movable Type

料金はプランにより異なります。

WordPressよりも費用は多くかかってきますが、製品を提供するシックス・アパート社によるサポートも充実しています。

※2024年5月時点の料金です。

 

■Movable Type クラウド版 初期費用:なし

月額:5,500円(税込)〜

※テクニカルサポートを含みます。

※プランによって金額が変わるため、詳細は公式サイトをご確認ください。

 

■Movable Type ソフトウェア版 初期費用 : 99,000円(税込)

年間メンテナンス費用 33,000円(税込)

※年間メンテナンスの内容としては、最新バージョンのダウンロードとメールによるテクニカルサポートです。

1年ごとに「Movable Type 年間メンテナンス」を購入いただくことで、上記のサポートを継続して利用可能となります。

※別途サーバー費用はかかります。

メンテナンス頻度・項目

WordPressとMovable Type以外のCMSでも同じ事になりますが、古いバージョンでは、サポートの終了やセキュリティ上の脆弱性を狙った攻撃にあう確率も高くなりやすいため、システムのバージョンアップは必ず対応し、最新の状態に保つ必要があります。

 

WordPress

下記の項目が、手動更新の場合は年に1、2度程度対応が必要になってきます。

①プラグインのバージョンアップ
②PHPのバージョンアップ
③WordPressのバージョンアップ

①②③は互換性があるため、どれか一つのバージョンが低いと、必要なプラグインをインストールできない、表示崩れが起きるといった可能性があり、定期的にバージョンの確認を行うことが大切です。

WordPressのバージョンアップによって不具合が起こることがあるので、WEB専門の会社へ依頼することも検討が必要になります。

Movable Type

リリースノートを確認し、必要に応じてアップデートをする必要があります。

①プラグインのバージョンアップ
②Movable Typeのバージョンアップ※クラウド版の場合は自動アップデートの設定が可能

ソフトウェア版の場合、②については年間メンテナンスの継続購入で最新バージョンのダウンロードができます。

年間メンテナンスは、購入しなくてもMovable Typeをそのまま利用することは可能ですが、前述した最新バージョンのダウンロードに加え、テクニカルサポートも付いているため、基本的には購入必須と考えています。

セキュリティや安全性

WordPress

WordPressは、他のCMSに比べて世界的にもシェア率が高く、非常に攻撃されやすい傾向にあります。不正アクセス、サイト改ざん、情報漏えいなどの被害に及ぶことがあるので、セキュリティ対策は必ず行いましょう。

WordPressのセキュリティ対策例はこちらです。

◯ログインURLを特定されにくURLへ変更(不正アクセス対策)
◯連続ログイン失敗(アタックユーザー)へのIP制限
◯定期的なアップデート
◯お問い合わせフォームがある場合は、reCAPTCHA設定、怪しい文字列のバリデーション設定

Movable Type

Movable Typeは基本的に静的ファイルの出力ということもあり、WordPressに比べセキュリティが高いCMSとして知られています。

また、セキュリティ対策として、サーバー配信機能のあるプラグインを導入することで、公開サーバーとCMSサーバーを分離させることも可能です。 (Movable Type クラウド版など、プランによっては標準搭載)

 

WordPress、Movable Typeいずれの場合も、サーバー自体を堅固なものにするという対策も有効です。

株式会社デパートでは、もちろんセキュリティについての対策は必ずご提案、対応しています。

セキュリティ対策に関するお悩みは、ぜひお気軽にお問い合わせください。

プラグインで実現できる機能

WordPress

プラグインの種類も豊富で下記のような様々な機能を追加することができます。

◯会員機能
◯お問い合わせフォーム
◯イベントカレンダー
◯多言語ページ

プラグインの脆弱性を狙った攻撃もありますので、しっかりとサポートがされているか、現在も開発中(メンテナンスがされている)かどうかも確認して使用するようにしましょう。

Movable Type

Movable Typeでも、様々なプラグインが提供されています。

◯お問い合わせフォーム
◯ワークフロー(投稿内容について承認者の確認を経てから公開といったフローを構築できる)
◯ステージング・サーバー配信(ステージングと本番のファイル同期)
◯管理画面のカスタマイズ(フィールドの動的追加、フィールドの表示/非表示切り替えの条件分岐など)

サイトの表示速度

WordPress

サイト全体が動的サイト構成で、ユーザーのリクエスト(アクセス)に応じてデータベースから必要な情報を毎回取得・処理しているため、表示速度は遅くなりやすい傾向にあります。

このような改善案として、画像最適化プラグインの導入や、キャッシュ保持(再訪問時)などの対策を講じるケースが一般的です。

Movable Type

Movable Typeは静的ファイル構成となるため、動的サイトに比べて表示速度が速く、アクセスが集中しても安定した運営が可能となります。

 

サイトの表示速度については、動的・静的という構成のほかにも様々な要因が関係します。

株式会社デパートは、ページ表示速度に配慮した構築も行っており、オフィシャルブログにも重要性についての記事を投稿していますので、ご興味ある方は、目を通してみてください。

 

◾️コアウェブバイタル改善 よくあるWebサイトの実装について

https://depart-inc.com/blog/core-web-vitals-improvement/

◾️サイト高速化の重要性とは?効果的な方法を紹介!

https://depart-inc.com/blog/web-speeding-up/

JSフレームワークとの連携

ヘッドレスCMSという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

ヘッドレスCMSは、通常のCMSとは異なり、フロントエンドとバックエンドが完全に切り離されているので、セキュリティが高く表示速度も速くなり、ユーザー体験の向上が期待できます。昨今このようなメリットから導入する企業も増えてきています。

ヘッドレスCMSでは、JavaScriptフレームワークで構築します。その中で現在では、React.js、Vue.jsが人気のライブラリとなっています。

このJavaScriptフレームワークとWordPress、Movable Typeは、連携が可能か、また特徴について紹介します。

 

WordPress

「WordPress REST API」というプラグインを提供しており、ヘッドレスとして問題なく構築できます。

プラグインを使ったカスタムフィールドなどもAPI経由で値を取得することができるため、従来と大きく変わらず運用でき、表示速度の改善もできるメリットがあります。

Movable Type

REST/JSON方式で Movable Typeにアクセスし、データの取得や更新ができるData APIが搭載されていて、このData APIを使えば、ヘッドレスCMSとしての利用も可能になります。
※Data APIのアクセスには諸条件があります。

独自の管理画面やアプリの開発、他のプラットフォームとの連携などが容易になり、ユーザー体験をより向上させることができます。

他のプラットフォームからのデータ移行可否

よく他のプラットフォームで運用されていた記事をWordPress、Movable Typeに引っ越したいというご要望があります。

理由としては、記事が増えてきて管理が難しくなったことや、記事の表示方法を変えて回遊率を高めていきたいなどがあります。簡単に記事投稿ができるノーコードのプラットフォームの場合は、ユーザーに見やすいサイトの形へ変更を行うことが難しくなってきます。

WordPress、Movable Typeへの簡単な移行機能は備わっていないプラットフォームが多いのが現状ですが、WordPress、Movable Typeでは、CSVファイルなどの記事データがあれば、管理画面上での記事移行が可能な場合があるので、制作会社に一度相談することをおすすめします。

まとめ

今回WordPressとMovable Typeの特徴や注意点についてまとめてみました。

どちらのCMSも様々な特徴がありますが、WordPressは、気軽にCMSを導入したいといったコンテンツ重視のサイト構築、Movable Typeは、特にセキュリティ面を重視される企業や機関のサイト構築に選ばれている傾向があると感じます。

構築時だけでなく、その後続く運用フローなど、長い目線で考えた時の重要なポイントを設計段階で考えつつ、最適なCMSを選んでみてください。

株式会社デパートでは、ご要望やお悩みに応じたCMSのご提案から構築までワンストップで行っております。ぜひご相談ください。

 

 

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