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フォーカスしたいもの
株式会社デパートを含むYUIDEAグループでは、隔週金曜日のランチタイムに”YGVS”という社内番組をZoomを用いて配信しています。
“YGVS”とは”Y”UIDEA “G”roup “V”alue “S”haringの略称であり、YUIDEAグループの価値と未来をメンバー全体にシェアしグループシナジーを高めることを目的としています。
放送内容は、株式会社YUIDEAや株式会社デパートの事業・魅力解説、協業案件の紹介、息抜き的なメンバー参加型コンテンツなどなど。これによりグループ会社間・社員間のコミュニケーションの促進や、事業理解の促進、社員のQOL向上等の効果が期待されています。
今回、この番組のZoom背景デザインを株式会社デパートで作成しましたので、デザインやロゴに込められたストーリーと共に紹介していきたいと思います。
YVSからYGVSへ進化、デザインにも新風を
YUIDEAグループの社内放送は、2021年にYVS(YUIDEA Value Sharingの略称)から始まりました。
そして2022年末、YUIDEAグループに株式会社デパートが加わったことでYVS→YGVS(YUIDEA Group Value Sharingの略称)へ進化させることとなり、デパートの気風も感じられる新たな配信デザインを作成することになりました。
デザイン変更は先ずYUIDEAとデパートのデザイナーが集まり、これまでのデザインに込められた想いを一度紐解き、さらにデパートらしさやYGVSの目指す姿を話し合うことからはじまりました。
YVS時代の背景&ロゴに込められたストーリーを読み解く
メンフィスデザインで表現された理念
最初に、これまでのデザインについてYUIDEAのデザイナーでリードクリエティブを担う戸上さんにお話を聞きました。
これまでの背景デザインは、メンフィスデザインを用いたポップな意匠になっています。このモチーフには、YUIDEAのあり方と理念が詰まっていました。
YUIDEAは複数のコア事業を持ちそれぞれに優れた人材やスキルを抱え、一定の秩序もありながらさまざまなものがごちゃまぜになっている面白さがある企業です。
こうしたエネルギッシュなごちゃまぜ感と、YUIDEAの企業理念「世の中にある価値をアクティブに」(様々な姿で存在している"価値"をアクティブにしていく様子)を表現するために「メンフィスデザイン」を取り入れたとのこと。
▶YUIDEAの企業理念をより詳しく知る
https://yuidea.co.jp/company/philosophy/
線路のようにどこまでも未来に続くロゴ
YVSのロゴは、”レイルウェイ”というフォントをベースに作成されていました。
”レイルウェイ”は二重のラインで構成されたフォントで、視覚的なインパクトはありますが、威圧感は与えることなく快活でオープンなイメージを伝えることができます。 また、Train(トレイン)とも呼ばれるフォントで、その呼称の通り二重のラインが線路を思わせます。
このフォントを使用することで、YVSのロゴには線路のようにどこまでも価値と未来のシェアリング(共有)をし続ける、という意図が込められていました。
ここまでのヒアリングを通して、背景&ロゴに込められた深く大切な意味を理解することができました。次はこれらのデザインに込められた想いを受け継ぎながら、新たなYGVSらしいデザインの検討に移ります。
株式会社デパートの気風とYGVSの方向性を取り入れる
デパートのデジタルクリエイティブ力を活かす
デパートの強みの一つに高いクリエイティビティがあります。そのために日々デザイン力や技術力を磨くとともに、クライアント様に寄り添い本当に必要とされているクリエイティブを一緒に考えていくあたたかさがあります。また、Webに比重を置いた業務内容からデジタルの表現を得意としています。
そこで、今回のデザインリニューアルでもこの強みを活かしメンフィスデザインや理念との結びつきはそのままに、デジタル感と温かみのあるデパートライクな表現をプラスしていくことにしました。
これからのグループシナジーを育てるYGVS
”デパートらしさ”を考えると同時に、”YGVSらしさ”も確認し直しました。これはWebデザイン作成でも重要視している作業で、なんのためのデザインであるかを見つめ直し本来の目的や目指す姿にマッチしたクリエイティブにするための工程になります。
YGVSの目的は、業務やコミュニケーションを通して日々生み出している価値を配信&共有することで、社員一人ひとりが誇りと自信をもって働くきっかけになり、より大きなシナジーを生み出す助けとなること。具体的な効果としては、グループ会社間・社員間のコミュニケーションの促進や、事業理解の促進、社員のQOL向上等が期待されています。
特にYUIDEAグループになったことで、YUIDEAとデパートが互いの知識や力を組み合わせて新たな試みにチャレンジするようになりました。この動きをサポートするためにも、双方がどのような業務を行っているか理解を深め、メンバーコミュニケーションを豊かにすることで、グループシナジーを高めることが急務となっているのです。
実際放送を運営しているYGVSメンバーはYUIDEA&デパートそれぞれのメンバーで構成され、放送内では笑いあふれる掛け合いが見られることも。さらに、放送内では毎回視聴者からのスタンプがシャワーのように溢れており、配信・視聴双方が一緒になって放送を楽しんでいることがわかります。
そこで、背景デザインはYGVSの意義やYUIDEAグループの信念を伝えながら、この配信光景に彩りを添えて時に真面目に、時に楽しく盛り上げる一助になれるものにしたいと考えました。
新しいYGVSの背景とロゴデザイン
ここまでの取り組みでヒアリングできた意図や意義、デパートの強みを活かして背景のリニューアル案を作成しました。提案したデザインはA・Bの2案で、社内検討の結果2案とも採用となり、放送内容によって使い分けていただけることとなりました!
背景A
フラットなメンフィスはそのままに、グラデーション・ノイズ・ドット処理を入れることでより現代的なトーンにした案です。
細部では、YUIDEAグループが世の中の価値をアクティブにしていく、というイメージを全体を横切るような線路のラインと、線路が通ったオブジェクトがイエローよりに華やかに色づくように配色することで表現しました。 (メンバー:グリーン系、ゲスト:ブルー系)
一枚絵としてもYUIDEAグループの世界観を表現した完成感のある背景になっています。 企業理念に基づいた強さと新しさが共存しており、YUIDEAグループらしい「意志」が見える(見せる)デザインです。楽しさと安定感のバランスが良いため、どんな配信内容にもマッチする使いやすさがあります。
背景B
こちらは、メンフィスデザインを構成するオブジェクトを3D的に配置し、奥行きのある空間グラフィックにした案です。
YUIDEAグループが世の中の価値をアクティブにしていくイメージを、POPに配置されたオブジェクトやYGVSの文字、オブジェクトにライトが灯る様子であらわしました。また、「Active value〜」は中央に入る人物から発信されるメッセージのようにも見える仕様です。 (メンバー:ピンク&グリーン、ゲスト:パープル&イエロー)
いわば、YUIDEAグループの理念を3D的に表現しており、「人」が入ることで世界観が完成される背景になっています。 世の中にあるさまざまな価値と、それらをアクティブにしていくワクワク感と楽しさをより豊かに感じさせ、グループやメンバーの「心」が見える(「心」を見せる)ことでしょう。POPな飛躍感で賑わいの演出ができるので、イベントやホリデートークを盛り上げられるデザインです。
ロゴ
大切な意味合いがこもったレイルウェイのライン構造はそのままに、よりレールらしく感じられるように線と線の間隔を均等に近づける調整を行いました。これによりフォントの美しさを担保しつつ、ロゴの印象を更に堂々としたものにすることができました。
まとめ
今回のZoom&ロゴデザインのリニューアルでは、これまで培われてきた想いや信念を踏襲しつつ、これからにふさわしいデザインの提案を行わせていただきました。
オンラインの打ち合わせが増えた現代ですが、Zoomやmeetの背景をオリジナルで用意するのは手間と思うこともあるかもしれません。ですが、初めての挨拶や長時間の打ち合わせのなかで背景画像が伝える印象や情報はおろそかにできるものではないとも考えられます。会話の内容、あるいは相手に伝えたい印象に合わせた背景を用意することは、ビジネスやコミュニケーションを活発にする一助になれるのではないでしょうか。
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