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ECサイトは自社商品やサービスをオンラインで契約販売できるため便利な方法です。しかし、これまでWebカタログやカタログ郵送を行っていた企業の場合、どのように導入して良いか迷うでしょう。
今回はWebカタログとECサイトについて、その概要や導入のメリットを紹介します。市場拡大や広いターゲットに、商品やサービスを訴求したい場合にお役立てください。
WebカタログよりECサイト開設が主流の世の中に
業界業種問わず市場がWebに広がる今、ECサイトを展開する企業が増加傾向です。従来、オンラインではWebカタログを掲載するだけにとどめていた企業も、Webで商品を確認し、購入するところまで完結できるECサイトに転換しています。実際にECサイトの伸びは顕著で、BtoCにおいては下記の推移が見られます。
出典:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました(METI/経済産業省)
2020年以降もECサイトの市場規模は拡大を続けており、今後は実店舗やWebカタログのみだった企業もEC化を検討する必要があるでしょう。
WebカタログとECサイトの概要
ここではWebカタログとECサイトについて概要を解説します。それぞれ大まかな意味合いを理解していても自社に落とし込むと、具体的にどのような行動をとれば良いのかわからないと悩む担当者もいるでしょう。両者の特徴を理解し導入に進みましょう。
Webカタログとは
Webカタログは従来の冊子カタログを電子化したものです。電子カタログやデジタルカタログといった呼ばれ方もされています。ネットインフラが発達する以前は、冊子のカタログを郵送していました。
それをインターネット上に掲載し、顧客は掲載されたカタログの情報をもとに、店舗で商品やサービスを購入するといった流れになります。Webカタログは雑誌のカタログと比較し、制作コストを抑えられかつ郵送費を削減できる特徴があります。
ECサイトとは
ECサイトは、インターネット上で商品の確認から購入まで行えるサイトです。サイトを訪れた顧客は商品を選択し、カートに入れてから決済手続きを行います。店舗に行かずに商品の購入が行えるメリットがあります。
24時間購入できる点も嬉しいポイントです。近年は支払い方法も多様化しており、クレジットカードや代金引換だけでなく、バーコード決済やキャリア決済などさまざまな選択肢があります。
WebカタログからECサイト化するメリット
ここからは現在、Webカタログを採用している企業がECサイト化するメリットを4つ紹介します。WebカタログをECサイトに転換することで、商品の検討から注文までを短期間で行えたり市場拡大の可能性が見えたりします。
注文までがスピーディーになる
ECサイトの導入は、顧客の検討から購入までの時間を短縮できます。Webカタログの場合、顧客が商品を閲覧してから購入に踏み切るまで一定の期間を要しました。とくに、オンラインでの購入が難しい場合は電話やメール、FAXを用いて注文確定から発送と、リードタイムが長い課題を抱えます。
しかし、ECサイトであれば、顧客の検討から注文完了までがスピーディーでリードタイムを大幅に短縮できます。さらに、在庫を持つ期間を短くできるメリットも享受できるでしょう。
市場拡大を狙える
ECサイトは年齢を問わず多くのユーザーが利用しているため、エリアや市場の拡大が目指せます。たとえば、これまで地元のみで販売活動を行っていた会社がECサイトを展開すると、市場が全国ないしは海外まで発展します。ECサイト最大の強みは、いつでもどこでも商品購入ができる点です。またスピード感から、顧客満足度が高い特徴もあります。
さらに、企業側としては注文処理がしやすく、ロスを防げるメリットもあります。ECサイトの導入は、市場拡大と業務効率化をあわせて行えるでしょう。
商品の更新が簡単にできる
ECサイトはカタログと比較して商品の更新が容易に行えます。商品の価格や仕様が変わった際、すぐに情報を更新できるため、常に正しい情報をユーザーに伝えられます。とくに、季節ものの商品の場合、頻繁に情報更新が必要になるでしょう。Webカタログではカタログ本体から操作する必要があり煩雑ですが、ECサイトにおいては各商品ページのみの更新です。そのため、工数をかけず情報更新が行えるでしょう。
アクセス分析ができる
ECサイトはアクセス分析が可能なため、売上の向上やニーズの把握が容易になります。Webカタログの場合、カタログの閲覧数は判断できても顧客がどこを見ているか判断しにくいデメリットを抱えます。
ECサイトでは詳細なアクセス分析を行えるため、どの属性のターゲットが購入しているか、どのページに集中しているかを確認できます。分析したうえで適切なアプローチ法を模索できるため、マーケティングの観点からも効果が期待できます。
「サイトを立ち上げたものの、思うような成果があがらない」「改善の必要は感じていても、具体的な方向性が見えていない」といった場合には、サイト解析によって客観的な現状把握を行うことが大切です。今回は、サイト解析の目的や、具体的な方法について解説します。 また、解析を行ううえで、優先的にチェックすべきポイントはどこなのかという点も併せて見ていきましょう。
Webサイトを運用するうえでは、効果を検証するためにも定期的な分析が欠かせません。サイトを訪れるユーザーの心理やトレンドは常に変化していくため、PDCAサイクルによって現状のチェックと改善を重ねていく必要があるのです。 今回はWeb分析の具体的なやり方と活用したい無料ツールをご紹介します。どのようなポイントに絞って分析していくべきか、効率的な方法を身につけましょう。
WebカタログからECサイト化する注意点
ここからはECサイトを立ち上げる際の注意点を2つ紹介します。ECサイトは立ち上げると市場拡大や売上向上などメリットが豊富ですが、初期のコストや顧客とのコミュニケーションのあり方に配慮が欠かせません。
コストが発生する
ECサイトを立ち上げるには内製する場合も制作会社に依頼する場合もコストが発生します。そのため、Webカタログである程度の売上を確保できている場合は不要と感じるでしょう。しかし、ECサイトは一度立ち上げると更新が容易かつランニングコストがそれほど高くありません。そのため長期目線ではメリットが豊富です。
また、制作会社に依頼する場合もディレクター費用やデザイン費用、運用費用のさまざまなコストがかかります。そのため予算を決めてから着手するのがおすすめです。
顧客とのコミュニケーション減少の可能性がある
ECサイトの運営が順調に進むと、顧客とのコミュニケーションの機会が減少します。Webカタログの場合、顧客からの問い合わせや発送対応でコミュニケーションを取る機会が多くありました。
しかし、ECサイトでは商品の検討から購入まで自動化するため、発送の段階以降でしか顧客とコミュニケーションは取れません。顔が見えない状態で取引を行うため、顧客の声をダイレクトに反映できないデメリットがあるでしょう。
ECサイトを開設した場合、意識的に顧客の声を聞く取り組みを行わなければ、ユーザーニーズから商品がそれてしまう可能性があります。SNSの運用やアンケートの実施など、積極的に顧客の声を取り入れましょう。
ECサイトを構築する方法
ここからはECサイトを構築する具体的な方法を2つ紹介します。ECサイトは社内で構築するのはもちろん、専門とする会社への依頼も検討しましょう。
自社で進める
社内にリソースがある場合、内製化を検討しましょう。レンタルサーバーを契約し、オープンソースのソフトをダウンロードして進められます。内製化する場合、コストを抑えられるもののセキュリティやデータ分析、定期的な情報更新など専任者のアサインが必要です。立ち上げだけでなく、運用する人材の確保も検討しましょう。
専門家のサポートを受ける
社内に十分なリソースがなかったり、有識者がいなかったりするのであれば外部に委託する方法もあります。コストがかかるものの、クオリティが高いECサイトを構築できるでしょう。依頼する先は、Web制作会社があります。
Webサイトのリニューアルやコンテンツ制作を行っている会社に相談し、ECサイトの構築も可能か確認してみましょう。なお、制作会社に相談する際はECサイトの具体的なイメージや依頼したいサポート内容、予算を決めてから問い合わせするのがおすすめです。
まとめ|ECサイトを自社に導入しよう
ECサイトは自社の販路拡大に効果が期待できます。しかし、仕組みやかかる費用を知らなければ構築が難しいでしょう。自社で難しい場合は制作会社への依頼もおすすめです。
株式会社デパートはECサイトの構築を広くサポート可能です。これからECサイトの構築運用を検討する場合は、ぜひ一度ご相談ください。お客様の希望を実現するお手伝いを行います。
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