ECサイトパッケージとは？おすすめツールをご紹介

ECサイトパッケージとは、ECサイトの運営に必要な基本機能を組み込んだショッピングカートシステムです。企業がECサイトを立ち上げるにあたって必要な機能が備わっているため、システムに知見がなくとも利用できます。

ECパッケージでは必要な機能が選択できたり柔軟性高くカスタマイズができたりするため、初心者や中規模の事業者に適しています。業種問わずECサイト構築を検討する企業が増える中、注目が集まるツールといえるでしょう。

ここからはECサイトパッケージ導入のメリットを3つ紹介します。ゼロから自分たちでECサイトを立ち上げる場合、専任者のアサインや長い期間を要します。しかし、基本的な機能が組み込まれたツールを導入すると、効率的にECサイト開設を目指せるでしょう。

自由度が高い

ECサイトパッケージは、基本となるソフトウェアをカスタマイズする仕組みです。ツールにはさまざまなテンプレートやデザインが用意されており、これらを元に自社のサイトを構築していきます。

テンプレートをそのまま利用するだけでなく、多様なカスタマイズも可能なため、自社のテイストに合わせたサイト構築が叶うでしょう。また、どのツールも直感的に操作できるもののため、デジタルツールに詳しくない場合でも比較的簡単にサイトのデザインやレイアウト変更が可能です。ゼロからECサイトを構築するよりも、容易かつ自社のイメージに沿ったサイトができる点がメリットです。

セキュリティ体制が整っている

ECサイトパッケージを販売するベンダーは、いずれもセキュリティ対策に力を入れています。そのため、自社で構築するよりも、セキュリティ体制が万全な状態でサイト運営が可能です。パッケージ型のECカートシステムは、セキュリティに関する最新の技術やノウハウを取り入れている特徴があります。また、定期的なアップデートで脆弱性が発見された場合は更新を行ってもらえるため、自社でセキュリティ対策を新たに行う手間が省けるでしょう。

導入が比較的容易である

ECサイトパッケージは基本機能が組み込まれていることから、専門的な知識を持たなくとも導入しやすい特徴があります。。ゼロから立ち上げる場合、開発工数がかかり、期間も半年や1年など長期にわたる可能性もあります。しかし、ECサイトパッケージを導入すると、短期間で開発コストを抑えながらサイト構築が可能です。

パッケージ購入には初期費用がかかるものの、自社で新たに人材採用を行うコストと比較して大きく金額を抑えられます。ECサイトパッケージは、費用をできる限りを抑えたい中小規模の企業に適しているといえるでしょう。

ここではECサイトパッケージを導入する際のポイントを3つ紹介します。ECサイトパッケージは多くのベンダーが展開していますが、自社の業態や業種に適したツール選択やセキュリティ面を意識した選択が求められます。実際に着手する従業員はもちろん、企業全体でパッケージ導入のポイントをチェックしましょう。

自社の業態・業種に適したパッケージを選ぶ

まず、パッケージ販売元のベンダーが自社サービスと似た導入実績があるか確認しましょう。たとえば、「冷凍食品を販売したい」というケースでは、同じ導入実績がある業者を選ぶとスムーズです。どの業界においても自社と似た規模や業界の導入実績が掲載されているのであれば、自社でも効果を期待できるでしょう。ツールやベンダーの実績については、公式サイトや商品の活用事例などから確認可能です。

セキュリティ体制が強いパッケージを選ぶ

多くのベンダーがセキュリティ体制を整えてツールを販売しています。しかし、その中でもセキュリティが強いものやサポート体制が万全なものを選択しましょう。

ECサイトパッケージ購入の際に価格が必要以上に安い商品は、セキュリティが弱かったり保守対応範囲が狭かったりといった可能性もあります。万が一、セキュリティの甘さでサイト上の個人情報が流出すると企業の信用が著しく低下し、会社存続の危機に発展するでしょう。

管理しやすいパッケージを選ぶ

パッケージを選ぶ場合、管理業務の効率化を意識して、操作性が高く管理しやすいものを選択しましょう。管理しにくいパッケージを選ぶと時間や労力がかかり、かえって仕事が増えます。

ECサイトを開設するメリットは「より多くの商品を効率的に顧客に届けること」です。しかし、パッケージそのものの操作性が悪ければ従業員の労力が増え、自社にとってデメリットとなります。ECサイトは構築したら終わりではありません。快適な運営を続けるために、扱いやすいツールを選択しましょう。

ここからは初めてECサイトパッケージを導入する企業向けに、おすすめのサービスを2つ紹介します。いずれも操作性が高くカスタマイズも容易な特徴があります。

makeshop

makeshopは法人導入実績、12,000社以上を誇るツールです。販売手数料が0円で抑えられ、業界の中でも随一のコストパフォーマンスを誇ります。また、有資格者が手厚い無料サポートを行うため、初めて導入する企業に適しています。ECサイトの基本機能はもちろん、外部サービスとの連携や予約販売など、細かなカスタマイズも可能なため自社に適した機能を見つけられるでしょう。利用料金は月額1,100円〜と選択可能です。

ebisumart

ebisumartは中規模はもちろん、大規模の業種業態にも適したツールです。構築実績は750サイト以上と豊富で、顧客ごとに専門のサポート担当者がつくため安心して利用できます。また、ユーザー限定でワークショップも開催されているため企業間での情報交換も行えます。ECサイトの構築だけでなく、売上成長支援まで担えるため、運用開始後も心強い存在になるでしょう。利用料金は月額20万円からです。

ここからはよりカスタマイズ性が高く、自社ならではのECサイトを構築したい方向けにオープンソース型のサービスを3つ紹介します。これまでECサイトを構築したものの効果が見られなかった場合に検討しましょう。

shopify

世界で最も利用されているECプラットフォームとして知られるshopifyは170万店以上の導入実績があり、非常に大きな規模を誇ります。初期費用不要で月額課金制のため、コストの見通しがしやすくシンプルな点が特徴的です。なお、料金は日本円で750円からです。

またクラウド型の強みを活かし、日々システムがブラッシュアップされるため自社のサイトを常に良い状態に保てるでしょう。一般的な「もの」としての商品だけでなく、コンテンツやダウンロード商材などにも対応しています。

WooCommerce

WooCommerceは企業がオウンドメディアやブログなどを立ち上げる際、使用する機会が多いWordPressにインストールし、活用するECプラットフォームです。拡張機能として利用できるため、現在オウンドメディアで成功している企業に適しています。基本的には無料で利用できますが、SNS連携や決済方法の追加などは無料のものだけでなく有料プラグインも設けられているため、必要に応じて検討しましょう。

Magento

Magentoはアドビ社のサービスのうち、Eコマースの領域を担うPCプラットフォームです。無償版のほか、有償でオンプレミス型のものやクラウド型のものなど、さまざまなプランが提供されているため自社に適したツールを選びやすいでしょう。料金については規模により異なるため問い合わせがおすすめです。

一つのプラットフォームで複数店舗を運営できるため、多様な事業展開をしている企業に適しています。また、オープンソース型のソフトウェアで懸念されるセキュリティ面の脆弱性においてもさまざまな対策がなされています。多機能なことから慣れるまで少々時間がかかる特徴がありますが、問い合わせフォームを確認したり相談ページを利用したりしながら進めていきましょう。

ECサイトパッケージはベンダーごとに特徴が異なるため、導入事例や特徴を把握したうえで選択することが欠かせません。またプラットフォームやツールを選ぶ際は、初期費用や人気の高さだけでなく「適切なサポートを受けられるか」「セキュリティは万全か」などさまざまな観点から検討が必要です。

ECサイトパッケージの導入や構築に不安を抱える場合は、株式会社デパートにご相談ください。ECサイトをはじめとした、Web周りの悩みや疑問点について広くサポートいたします。