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Webサイトの相場をご紹介
Webサイトの相場一覧(サイト種類別)
まずは相場を知りたい方向けに。一挙にサイトの種類ごとの相場をお伝えします。
※今回はWebサイト制作の費用感・相場感をイメージしやすいように、コンテンツ作成に必要な取材・撮影・ライティング等の周辺費用は含まず、サイト制作に必要となる費用のみに絞った相場をご紹介します。
コーポレートサイトの相場
一般的な事業法人の情報を提供するサイトを想定しています。
相場としては、作り方によって費用は大きく変動します。要件に合わせた制作会社、制作手法の選定がポイントになってきます。
制作ボリューム |
作成方法 |
費用 |
備考 |
1P |
オリジナルでデザイン、コーディイング |
~30万円 |
|
2~10P |
~100万円 |
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11~30P |
~500万円 |
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31~50P |
~500万円 |
||
51~100P |
~1000万円 |
||
100P~500P |
~3000万円 |
||
1P |
デザインテンプレートを利用して、デザイン調整し実装 |
~30万円 |
|
2~10P |
~100万円 |
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11~30P |
~300万円 |
||
31~50P |
~500万円 |
||
51~100P |
~500万円 |
||
100P~500P |
~1000万円 |
||
1P |
テンプレートをそのまま利用して作成 |
~30万円 |
|
2~10P |
~50万円 |
||
11~30P |
~100万円 |
||
31~50P |
~300万円 |
※テンプレートに依存するためハイクオリティとはならない |
|
51~100P |
~300万円 |
||
100P~500P |
~500万円 |
※テンプレートに依存するためハイクオリティとはならない |
メディアサイトの相場
企業ブログや特定ジャンルの情報サイトを想定しています。
メディアサイトの相場は、CMS(コンテンツマネジメントシステム)といった、記事などを制作者以外が追加できるシステムを導入する場合が多くなっています。
その際に、システムをどのような仕様で構築するかがポイントとなってきます。
制作ボリューム |
作成方法 |
費用 |
1P |
オリジナルでデザイン、コーディイング |
~30万円 |
2~10P |
~100万円 |
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11~30P |
~500万円 |
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31~50P |
~500万円 |
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51~100P |
~1000万円 |
|
100P~500P |
~3000万円 |
|
1P |
デザインテンプレートを利用して、デザイン調整し実装 |
~30万円 |
2~10P |
~100万円 |
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11~30P |
~300万円 |
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31~50P |
~500万円 |
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51~100P |
~500万円 |
|
100P~500P |
~1000万円 |
|
1P |
テンプレートで作成 |
~30万円 |
2~10P |
~50万円 |
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11~30P |
~100万円 |
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31~50P |
~300万円 |
|
51~100P |
~300万円 |
|
100P~500P |
~500万円 |
ECサイトの相場
ECサイトはつくり方によって費用が大きく変わります。
作り方というのは、オンラインショッピングのカートや、決済機能などを実現するシステムの活用の有無が大きなポイントです。
本記事では主に利用されるシステムをご紹介しつつ、そのシステムを活用したECサイトの作成方法を三つに分けて、相場をご紹介します。
・主に利用されるシステム
- ショッピングモール(楽天など)
- ASPサービス(BASE、STOREなど)
- オープンソース(EC-Cube)
- パーッケージソフトウェア(ecbeingなど)
- フルスクラッチ(独自開発)での構築
※今回パッケージソフトウェアなどのライセンス費用は含んでいないため、選定するパッケージにより、大きく費用が変動する可能性があります。
参考情報:https://goodproductionsjp.com/posts/website-guide/web-market-price/
制作ボリューム |
作成方法 |
費用 |
EC主要ページのみ |
ショッピングモールやASPサービスなどテンプレートをほぼ調整せず実装 |
~30万円 |
EC主要ページのみ |
ASPサービス、パッケージソフトなどテンプレートをカスタマイズして実装 |
~300万円 |
EC主要ページのみ |
フルスクラッチで実装 |
~500万円 |
ランディングページの相場
ランディングページは特定の目的を達成するために、外部からサイトに流入する際に、最初に閲覧してもらい、アクションにつなげるための特別なページです。ページの長さや、応募フォームや購入カートの有無などにより大きく費用は異なりますが、作成方法によって3つに分けて費用を紹介します。
ランディングページの相場は、ランディングページの目的を達成するため、いかに広告からコンバージョンにつなげるか、などの独自のノウハウがあり、そのノウハウがある制作会社が作成するかどうかによって大きく左右されます。
作成方法 |
費用 |
デザインテンプレートに沿って作成 |
~30万円 |
デザインテンプレートをカスタマイズして作成 |
~50万円 |
オリジナルで作成 |
~100万円 |
ざっとですが、サイト種別ごとの費用をご紹介してきました。
相場をイメージすることはできましたでしょうか?
次は、どのような項目が費用に影響しているのかを知りたい方、どうしたら安価に希望のサイトが制作できるのか知りたい方へ、相場が決まるポイントをご紹介します。
相場の決まるポイントをより理解し、サイト制作に取り組んでみてください。
費用の相場を決める4つのポイント
サイト制作費用はさまざまな条件・要素から決定されますが、大まかには以下の4項目を掛け合わせて相場が決まります。
①サイトの種別 ②サイトボリューム ③クオリティ ④制作方法 |
発注側と制作会社で費用相場の齟齬が生じるのは、この項目に共通認識がないことに集約されると考えられます。
そのため、Webサイトの発注者が予算を検討する際には、制作するページ数やサイトのビジュアルだけで費用が決まらない点に注意が必要です。
では、項目を一つずつご紹介します。
サイト種別
サイト種別とは、「企業ホームページ」「通販サイト」といった、Webサイトの種類のこと。サイト種別によって必要となる技術・制作方法などのノウハウが異なるため、Webサイト制作の費用・相場を決定づける大きな項目となります。
今回は、コーポレートサイト、メディアサイト、ECサイト、ランディングページを取り上げます。
サイトの種別は4つ以外にも、特定の機能やサービスを提供するWebサービスサイトなど、システム開発が必要なサイト種別もありますが、今回は割愛します。
希望のサイトが4つに該当しない場合でも、相場を決める項目としては参考になる部分がありますので、一読してみてください。
Web制作における主なサイト種別は、以下のように分類されます。
今回取り上げるサイト種別の紹介
・コーポレートサイト
参考:株式会社デパート(DEPART,INC.)|コーポレートサイト
https://depart-inc.com/
コーポレートサイトとは、企業情報・採用情報・サービス案内・実績等が掲載された、いわゆる企業の公式サイトのことです。企業イメージを決定づけたり、顧客や取引先とコミュニケーションを図ったりといった、非常に重要な役割を持ちます。
上記は弊社のコーポレートサイトです。Web制作を依頼したい方にイメージが伝わりやすいようなデザイン・レイアウト、制作実績・サービス内容を全面に押し出したコンテンツ構成で制作しています。
・メディアサイト
参考:good productions|good productions media
https://goodproductionsjp.com/
メディアサイトとは、企業が顧客や見込み顧客に対して有益な情報を発信することで、自社のブランディング・顧客ロイヤリティの醸成・リード獲得など様々な目的で作成されるサイトです。オウンドメディアとも呼ばれており、「ブログのビジネス版」とも言える位置付けのサイトとなります。
企業のメディアサイトは、情報の見せ方・マーケティング効果・オリジナリティが重視されるため、Web制作会社に制作を依頼するケースが多くあります。
・ECサイト
参考:ユニクロ(UNIQLO)|公式オンラインストア
https://www.uniqlo.com/jp/ja/
ECサイトとは、商品販売やサービス提供といったEコマースを提供するためのサイトです。一般的なWebサイトとは異なり、商品管理機能・在庫管理機能・ショッピングカート機能といった、商品・サービスの販売を行うための機能が搭載されています。
また、デザインやレイアウトについても、ユーザーの回遊性や購入率を意識して作られている点が特徴です。
・ランディングページ
参考:株式会社マネーフォワード|MoneyFowardクラウド経費LP
https://form.biz.moneyforward.com/form/expense/1873/
ランディングページ(LP)とは、自然検索・Web広告から流入したユーザーを商品購入や問い合わせといったCV(コンバージョン)に結び付けることに特化したページのことです。
1ページでユーザーに情報を伝えてアクションをしてもらうことを目的としているため、情報量が多い縦長のレイアウト・大胆でインパクトの大きなデザイン・他ページへのリンクが無いなどといった、一般的なWebサイトとは大きく異なる特徴を持ちます。
サイト種別についてのまとめ
Webサイト制作の依頼を行う際には、まずは作りたいサイトがどの種別に分類されるかを明確にすることが先決です。その後、ボリューム・クオリティ・制作方法といった各項目を検討していくと、Web制作会社との商談・見積もりもスムーズに進めやすくなります。
サイトボリューム
サイトボリュームは、作成したいサイトのページ数、もしくはデザインテンプレート数を表します。Web制作の見積もりでは、ページ・テンプレートの単価に作成するページ数を掛け合わせて費用を算出するのが一般的です。
ページ数についての考え方
例えば、以下のようなWebサイトを作成したい場合は、ページ数は合計4ページとなります。
トップ └サービス紹介 └会社概要 └お問い合わせ |
トップページと下層ページではデザインやコーディングに必要なリソースが異なるため、単価が異なる場合があります。その場合は、上記の例では以下のように算出されます。
トップページ単価×1ページ 下層ページ単価×3ぺージ |
両者の金額を合算したものが、Webサイト制作の費用となります。
上記でページ数についての考え方は理解できるかと思いますが、デザインテンプレートというのは聞きなれない方も多いため、続いてデザインテンプレートの考え方についてご紹介します。
デザインテンプレートについての考え方
デザインテンプレートとは、その名の通りテンプレートとなるデザインを一つ作り、以降のページのデザイン作成を省くものとなります。
ブログのテンプレートやワードプレスのテーマを使用したことがある方もいるのではないでしょうか。こちらをオリジナルで作成してWebサイト制作に使用するイメージです。
例えば、以下のような複数のカテゴリが存在するブログの場合、記事のサムネイルを一覧表示するテンプレートとブログ記事そのものを表示するテンプレートという、2種類のテンプレートで構成されています。
<記事一覧テンプレート>
<記事詳細テンプレート>
一覧ページを表示するデザインテンプレ―トは、メンバーブログカテゴリの一覧においても制作ガイドカテゴリの一覧においても同じものが使用されているため、同じデザインレイアウトが適合されていることがわかるかと思います。
上記の例の一覧ページ用テンプレートを換算する場合は、テンプレートで作成するページに依らず1Pと数えられます。
このように1つのテンプレートを流用して複数のページを制作するケースは非常に多くあります。今回の例はブログでしたが、ECサイトなどでも商品一覧ページ・商品詳細情報ページにそれぞれテンプレートを使用して複数のページが作成されています。
少し難しい話をしますが、システムで内容変更されつつ出力されるページは、1つのテンプレートに対してシステムで画像やテキストを差し替えている場合などがあります。
この場合もカウントするテンプレート数は1つと数えることができます。
クオリティ
Webサイトのクオリティの高い低いの判断は、一般の方には非常に難しい問題があります。理由として、Webサイトはビジネスの目標達成のために活用されるものであるためです。
見た目の美しさ以外にも、サイトの読みやすさ・使いやすさ・分かりやすさ・訴求力・機能性など、さまざまな点を突き詰める必要があります。
制作サイドの視点では、Webサイトのクオリティを決定するポイントは、大きく分けてデザイン面・エンジニアリング面の2つに分けられます。
デザイン面(見た目)のポイント
デザインクオリティというと、表現部分が注目されがちですが、それ以外のコンセプトやマーケティングに寄与するポイントなど、クオリティにかかわる項目は多岐にわたります。
Web制作会社では、Webサイトの目標達成に紐づいたデザインを行うために、以下のような項目を追求していきます。
デザインコンセプトの精度
デザインコンセプトの作成は、Webサイトの目的・価値・方向性を定義することで、Webサイト制作のファーストステップとなります。デザインコンセプトの精度で、後のデザイン・エンジニアリングといった全ての制作プロセスが左右されます。Webサイトが目指す目的を達成できるように、さまざまな情報の収集・分析を行い、細部に至るまで慎重に精査して決めることがポイントです。
レイアウト
Webサイトのレイアウトは、掲載された画像・写真・テキストといったさまざまな情報を、ユーザーに分かりやすく速やかに伝える役割を持ちます。
表現部分だけでなく、情報の掲載位置・掲載順位といった情報設計や、サイトを回遊するための使いやすいナビゲーション設定など、Webサイトの目標達成に繋がるレイアウトを作成することがポイントです。
マルチデバイス対応の担保
現代では、Webサイトに訪れるユーザーはパソコン・スマートフォン・タブレットといったさまざまなデバイスからアクセスしてきます。
そのため、デザインを行う際には、さまざまな環境でのアクセスを想定したマルチデバイスに対応したデザインを行うことが重要です。また、特定のデバイスに注力するのではなく、どのデバイスから閲覧されても最適なWebサイトが表示されるように、クオリティを担保しておくこともポイントです。
表現のつくり込み
デザインセンスが良い・デザインが洗練されているということは重要ですが、Webサイトの目標達成に向けた表現が作り込めていることが最も重要です。
例えば、Webサイトが訴求したいペルソナ(対象ユーザー)とかけ離れた表現を作り込んでは、いくら優れたデザインを作成してもアート作品に留まってしまうでしょう。
デザインを行う際には、目標達成に向けてリーチできるように表現の作り込みを進めて行くことがポイントとなります。
更新性・拡張性の検討
多くのWebサイトは有用性・効果性を発揮するために、定期的に更新・コンテンツの追加・機能拡張が行われることが一般的です。洗練されたデザインを作成しても、その場限りのデザインだと更新・追加・拡張が発生した際に対応できないケースが発生します。
そのため、デザインを作成する際にはクライアントの将来的展望・要望についてもヒアリングを行い、更新・追加・拡張を加味しておくことが非常に重要なポイントとなります。
SEO対策などのマーケティングに対する配慮
Webサイトは、ユーザーに閲覧されてこそはじめて情報を伝えることができます。
そのため、デザインを行う際には、ビジュアルだけでなく検索のされやすさや流入したユーザーの使いやすさなど、マーケティング面への配慮を行うことも重要なポイントです。
アクセシビリティ対応
視聴覚に障がいのある方など、特定の方が使い難いといった制限が無いように、誰もが利用しやすいデザインを行うことをアクセシビリティ対応と言います。
Webサイトはあらゆるユーザーがアクセスしてくるため、デザインを行う際には留意しておく必要があります。
エンジニアリングへの配慮
制作サイドの事情となりますが、デザインにばかり注力していると、技術的問題が発生して技術工数が増えたり、そもそも実装不可能になったりするケースが発生します。
プロジェクトの後戻りや納期遅延の原因となるため、デザインを行う際にはエンジニアリング工程も考慮して進めることも重要なポイントです。
エンジニアリング面のポイント
Webサイト制作におけるエンジニアリング面とは、作成されたデザインをsafari・chrome・edgeといったWebブラウザで表示されるために行われる作業のことです。マークアップまたはコーディングとも呼ばれます。
エンジニア面はWebサイトのクオリティに影響してくるため、高レベルでクオリティを担保する必要があります。
デザインと差異なくマークアップされているか
Webサイトを制作する際には、作成したブラウザで忠実に再現できるようにマークアップを行うことが基本となります。
デザイン・レイアウトに崩れが無いことはもちろん、わずかな差異も無いようにマークアップを行う必要があります。
マルチデバイス閲覧の担保
Webサイトに訪れるユーザーは、パソコン・スマートフォン・タブレット等さまざまな環境からアクセスしてきます。また、使用しているブラウザもユーザーによって異なります。
エンジニアリング工程においては、高精度・高品質なマークアップを行い、作成したデザインのマルチデバイス・マルチブラウザへの対応と環境に左右されない最適化された閲覧を担保する必要があります。
表現のつくり込み
作成するWebサイトによっては、静的なデザインでは表現できない、Webならではの技術を活用したモーション・アニメーションを実装するケースも多くあります。こちらはデザイン工程では作成できないため、エンジニアリングの工程で作成・実装が行われます。
特殊な表現がある場合は、クライアントの要望を満たせる表現を作り込むことも、エンジニアリングの重要なポイントです。
更新性・拡張性の検討
将来的な更新性・拡張性を視野に入れることは、デザイン工程だけでなくエンジニアリングにおいても非常に重要です。こちらが考慮されていないと、更新・拡張が発生した際に対応できないケースが発生したり、作業効率が著しく低下したりするケースがあります。
エンジニアリングを行う際には、サイトの更新・コンテンツの追加にスムーズに対応できるようなマークアップを行うこともちろん、クライアントの将来的ニーズも事前に把握しておくことがポイントとなります。
SEO対策などのマーケティングに対する配慮
検索されやすいWebサイトにするためには、HTML・CSSの内部構造やページ読み込み速度など、さまざまな点に配慮しながらエンジニアリングを行う必要があります。
基本的には、Googleのガイドラインに従ってSEOに有利となるように作業を進めていきます。
アクセシビリティ対応
デザイン面のポイントで設計したアクセシビリティを実現します。キーボード操作の実装や音声読み上げに対応したマークアップなど、ユーザーに配慮したエンジニアリングを行う必要があります。
作り方
Web制作の費用は、サイトの作成方法によっても変わってきます。
従来から行われてきた基本的なWebサイトの制作方法は、すべて手作業で一からサイトのデザイン・マークアップを行うという形となります。
近年では、Web・テクノロジーの進化に伴い新たな制作ツールやサービスが次々と生み出されており、一つひとつオリジナルでデザイン・マークアップを行わなくても、制作の手間や時間を省いて簡単にWebサイトを作成できる時代になってきております。
現在のWeb制作では、クライアントのニーズ・予算に応じて、このような技術を適宜活用しながら、コストとクオリティのバランスを取ることが一般化しています。
主だったWebサイトの制作方法・その特徴・費用への影響について、以下の表に整理してご紹介します。
手法 |
手法説明 |
特徴 |
費用への影響 |
オリジナルにデザインコーディング |
最も基本的な制作方法で、一からデザインデータを作成し、新規にマークアップを行る |
完全にオリジナルで作成するため自由度は最大。 クオリティやスケジュールについても柔軟に対応可能 |
クオリティの調整や、デザインテンプレート数を増やすなどの対応が可能なことから柔軟に対応可能 |
制作サービスを活用、デザインテンプレートを利用して作成 |
無料もしくは販売されているWebサイト制作サービスを活用し、そのサービステンプレートをそのまま利用して作成 |
デザインのベースのクオリティなどはサービス、テンプレートに依存する。 テンプレート内でのカスタマイズのため、自由度は低い |
テンプレートのクオリティで問題なければ、オリジナルで作成するより安価で制作できる可能性がある |
制作サービスを活用、デザインテンプレートをカスタマイズして制作 |
無料もしくは販売されているWebサイト制作サービスを活用し、そのサービステンプレートをオリジナルのページと組み合せなどして、カスタマイズして作成 |
オリジナルデザインとテンプレート利用を合わせた対応が可能 テンプレートに依存する部分があるため、テンプレートの選定は重要 |
テンプレートの活用方法により、安価で制作ができる可能性もあり 作成済みのテンプレートの調整が必要な場合は、作業が増加する可能性あり、その場合は費用増になる可能性がある。 |
制作費用は気にせずに、Webサイトのオリジナリティ・クオリティを追求したい場合や他社との差別化・優位性を重視したい場合は、フルスクラッチもしくはそれに近い手法での制作がおすすめです。
反対に、自由度・柔軟性を下げてでも制作費用を削減したい場合は、デザインテンプレートの活用が適しています。
Webサイトに求める目的・要件や予算によって最適な制作方法は異なるため、事前によく検討を行うことがポイントとなります。
その他の費用に影響するポイント
今回は話を簡単にするために、費用に影響する主なポイントとして4つ上げましたが、実際は以下のようなWeb制作を依頼する外注先の種類や規模も費用に大きく影響してきます。
以下に、外注先の傾向をご紹介します。
先述の4つのポイントに追加して、費用・相場の検討に役立てて下さい。
外注先の属性
サイト制作はWeb制作会社へ依頼するイメージが浸透していますが、実際にはWeb制作を請け負う会社は多岐にわたります。
●Web制作会社
Webサイト制作を専業としている会社がWeb制作会社です。Web制作に携わるメンバーが揃っており、あらゆる制作ニーズに対応できます。
大小さまざまな規模の会社が存在しており、会社によって得意とする分野が異なるため、要望を満たすことができる制作会社へ依頼することがポイントです。
●広告代理店
広告代理店は、TVCM・ブランディング・広告出稿・Web集客など、企業の広告宣伝活動を一手に請け負う会社です。Webサイト制作も請負うことができますが、基本的には制作会社に外注されるため、マージンの発生によりWeb制作会社に直接依頼するよりも費用は高くなります。
プロモーション力に長けているため、集客施策とセットで依頼する場合はおすすめです。
●印刷会社
印刷会社の中には、デジタル部門を設け、Web制作にも対応している会社が多くあります。本格的にWeb制作に取り組んでいる大手印刷会社では、Web制作会社に匹敵するスキル・実績を有していることも少なくありません。
印刷物とWebサイトを同時に依頼したい場合は、デザインの統一やアナログ、デジタル媒体に対する共通変更対応がスムーズに実施できるメリットなどがあります。ただし、小規模な会社や独立したデジタル部門を設けていない会社の場合は、Webに関して十分な対応が期待できない場合もあるため注意が必要です。
●システム開発会社
システム開発を主としている会社ですが、Web系の開発と並行してWebサイト制作を請け負っている会社もあります。システムとの連携が必要なWebサービスの開発等においては、システム面に関しては安心して任せられることが強みです。
ただし、デザイン・レイアウト・コンテンツ制作等の制作会社の領域のパフォーマンスは期待できない場合もあり、制作会社との連携が必要なケースもあります。
外注先についてまとめ
Web制作以外を主力サービスとしている会社では、対応範囲が限られたり、外注を頼って費用が高くなったりする場合があります。Web制作に特化して発注したい場合は、Web制作を主力サービスとしているWeb制作会社に依頼することがおすすめです。
一方、Web制作と他のサービスをまとめて発注したい場合は、制作会社以外の選択肢のほうがメリットが大きい場合もありますので、自社のリソースなどを加味し慎重な検討が必要です。
外注先の規模
Webサイト制作を発注する際には、発注先の会社の規模が、費用・対応範囲・対応力に大きく影響してきます。そのため、制作したいWebサイトによって、発注に適している会社の規模も異なってきます。
ここでは、Web制作会社にフォーカスして、会社規模による違いをご紹介します。
●大手Web制作会社
大手Web制作会社は、ディレクター・デザイナー・エンジニア・マーケター等のスタッフを豊富に抱えており、高レベルのサイト・大規模サイトの制作から周辺施策までワンストップで対応することができます。
ただし、費用は基本的に高めに設定されており、低予算の案件や細かい対応は依頼できないケースもあります。
●中小規模Web制作会社
中小規模のWeb制作会社は、大手に近い対応が可能な会社から少人数で特定領域に特化した会社まで、さまざまな会社が存在します。優秀な制作メンバーが揃っている会社や特定の領域に強みがある会社が多く、Webサイトの要望・ニーズに合致した会社を選べば高いパフォーマンスを発揮できます。
費用は大手Web制作会社よりは安価に設定されている傾向にありますが、会社による価格設定・対応範囲の違いが大きいため、複数社を比較検討することがおすすめです。
●領域特化のWeb制作会社
規模とは少しずれてしまいますが、例えば、ランディングページに特化している、であったり、EC構築に特化しているという形で、特定の領域に特化したWeb制作会社も存在します。
このような専門領域特化のWeb制作会社が小規模から中小規模の会社が多いですが、そのノウハウや実績はトップクラスの場合もあり、特定の領域で高いクオリティが必要な場合に適しているといえます。
一方、希少性の高い技術が必要なため、費用は高くなる傾向があります。
●Web制作系フリーランス
Web制作会社から独立した方や独学で学んだ方など、フリーランスとしてWeb制作を請け負っている方もいます。基本的に一人で仕事を行っているためリソースには乏しいですが、小回りの効く対応が可能な方や高いスキルを有している方もいます。
対応力・制作スキルの見極めは入念に行う必要がありますが、基本的に制作会社よりも安価に依頼できます。
Web制作会社の規模と傾向についてまとめ
簡単に傾向については表にまとめてみました。
大手制作会社 |
中小規模制作会社 |
領域特化のWeb制作会社 |
Web制作系フリーランス |
|
費用 |
△ |
〇 |
△ |
◎ |
スピード |
△ |
〇 |
△ |
〇 |
クオリティ |
〇 |
〇 |
◎ |
? |
専門性 |
◎ |
〇 |
◎ |
? |
安心感 |
◎ |
〇 |
〇 |
△ |
柔軟な対応 |
△ |
〇 |
△ |
◎ |
リソース |
〇 |
〇 |
△ |
△ |
大規模制作 |
◎ |
〇 |
〇 |
△ |
小規模制作 |
△ |
〇 |
〇 |
◎ |
基本的に会社の規模が大きいほどWebサイトの制作スキル・リソースは充実していますが、費用は高くなる傾向にあります。また、大型案件を中心に受注しているため、一般的に小規模なWebサイト制作や細分化したニーズには対応していません。
大手制作会社のみが良いとは一概には言えず、フレキシブルな対応・スピード感のある対応を求める場合や、特定分野で強みを発揮して欲しい場合は、実力のある中小規模の制作会社の方が適しています。
ただ、予算が限られており、また、とにかく急いで1P作成しないといけないという場合はフリーランスの方に依頼するというのもよいかもしれません。
結局はWeb制作会社の特徴をとらえて、制作したいWebサイトに併せて、ケースバイケースで発注先を選ぶことが必要ですね。