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目次
目次
- Notion AIの基本概要|Notion上で使える文章作成アシスタント
- Notion AIで実現できる主な機能
- 新しい文章をゼロから作成する
- 既存の文章を要約・翻訳する
- 文章のトーン変更や誤字脱字を修正する
- アイデア出しやブレインストーミングを補助する
- ToDoリストや表を自動で生成する
- Notion AIの料金プランを解説
- 無料でどこまで使える?回数制限について
- 無制限に利用できる有料プランは?
- Notion AIを始めるための基本的な使い方
- ステップ1:NotionページでAI機能を呼び出す
- ステップ2:実行したい内容(プロンプト)を入力する
- ステップ3:AIが生成した内容を確認・修正する
- 【実践編】Notion AIの便利な活用アイデア5選
- 議事録の内容を簡潔に要約する
- 丁寧なビジネスメールの文面を作成する
- ブログ記事の構成案を考える
- 英語の文章を自然な日本語に翻訳する
- 企画書に使えるアイデアを複数提案してもらう
- Notion AIとChatGPTの主な違いは?
- Notionのページ内でシームレスに作業したいならNotion AI
- 幅広い情報収集や対話形式での利用ならChatGPT
- Notion AIを利用する上で知っておきたい注意点
- 情報が必ずしも正確とは限らない(ハルシネーション)
- 最新の出来事に関する情報には対応できない
- 指示内容によっては期待通りの結果にならないことがある
- まとめ
NotionAIとは、多機能な情報管理ツールNotionに搭載されたAIアシスタント機能のことです。 日本でも多くのユーザーに利用されており、文章作成や要約、アイデア出しなどをNotion上で直接行えます。
この記事では、NotionAIの基本的な使い方から料金プラン、ChatGPTとの違いについて網羅的に解説します。 AIとは何かを知り、その活用法を模索している方にとって、NotionAIは業務効率化の大きな助けとなるツールです。
Notion AIの基本概要|Notion上で使える文章作成アシスタント
NotionAIは、文章の自動生成や要約、翻訳などを行う生成AIをNotionのワークスペースに統合した機能です。 ユーザーが入力した指示に基づき、AIが文脈を理解して適切なテキストを生成する仕組みになっています。
このAIを普段使っているNotionのページ上で直接呼び出せるため、アプリケーションを切り替える手間なく、シームレスに作業を進められる点が特徴です。 これにより、メモ書きから企画書の作成、議事録の整理といった様々なタスクの効率を上げることができます。
Notion AIで実現できる主な機能
NotionAIは、文章作成に関する多彩な機能を備えており、その高い性能と応用範囲の広さが強みです。 主な能力として、ブログ記事やメール文面の新規作成、既存ドキュメントの要約や翻訳、文章のトーン変更、さらにはアイデア出しのサポートまで対応します。
これらの機能は、日々の業務における様々なシーンでメリットをもたらします。 また、簡単なプログラミングコードの生成も可能で、単なる文章作成ツールにとどまらない能力を発揮します。
新しい文章をゼロから作成する
NotionAIは、ユーザーの指示に基づいて、ブログ記事、報告書、メールの文面、SNSの投稿といった多様な文章をゼロから生成するライティング能力を持っています。 例えば、「新製品に関するプレスリリースを作成して」と指示するだけで、構成の整った下書きを瞬時に作成します。
また、プレゼンテーションのスライドで話す内容の原稿を作成したり、イベントの告知文を考えたりするなど、文章作成に関わるあらゆる初期段階の作業を効率化させることが可能です。
これにより、文章作成にかかる時間を大幅に削減し、より創造的な作業に集中できます。
既存の文章を要約・翻訳する
NotionAIには、すでにある文章の内容を短くまとめる要約機能と、他の言語に翻訳する機能が備わっています。 長い会議の議事録や調査レポートをNotionに貼り付け、「この内容を要約して」と指示するだけで、重要なポイントを抽出した簡潔な文章を生成します。 要約後の文字数を指定することもできるため、用途に応じた長さに調整することが可能です。
また、英語の資料を日本語に翻訳したり、逆に日本語のメールを英語にしたりと、言語の壁を越えたコミュニケーションや情報収集をスムーズに行う手助けをします。
文章のトーン変更や誤字脱字を修正する
作成した文章の表現を、目的に合わせて変更する機能もNotionAIの強みです。 例えば、友人向けに書いたカジュアルな文章を、ビジネスシーンで使える丁寧な表現に一括で変更させることができます。 逆に、堅苦しい文章をより親しみやすいトーンに調整することも可能です。 さらに、文章中の誤字脱字や文法的な誤りを自動で検出し、修正案を提示する添削機能も搭載されています。
この編集サポートにより、文章の品質を手軽に向上させ、コミュニケーションの正確性を高める作業が容易になります。
アイデア出しやブレインストーミングを補助する
NotionAIは、新しい企画やプロジェクトのアイデア出し、ブレインストーミングの強力なパートナーとなります。 特定のキーワードを提示し、「このテーマに関するアイデアを10個出して」と依頼すれば、多様な切り口から複数のアイデアをリストアップします。 また、ブログ記事の構成案や事業計画のテンプレートなど、特定の目的に沿ったテンプレの作成も可能です。
これにより、思考が停滞した際に新たな視点を得たり、アイデアを構造化したりする作業を効率的に進めることができます。
ToDoリストや表を自動で生成する
Notion AIは、ユーザーが入力したテキスト指示に基づいて、ToDoリストやテーブルの作成、情報の整理、テキストの自動生成などを支援する機能です。
例えば、「プロジェクトAに関するタスクを洗い出し、担当者と期限を記載したテーブルを作成して」と入力することで、タスクリストの作成をサポートしたり、既存の会議メモからタスクを自動抽出したりできます。 また、優先度や期日の自動提案も可能です。これにより、タスク管理や情報整理の初期設定にかかる手間が軽減され、プロジェクトの計画段階からスムーズに作業を開始できます。
Notionのタスク管理機能では、ToDoリストやテーブルの作成、担当者や期限の設定、優先度を示すタグの割り振りも可能です。 これらの機能は、ユーザーが手動で設定したり、既存のテンプレートをカスタマイズしたりすることで実現できます。
Notion AIの料金プランを解説
Notion AIは、2025年5月に料金プランが改定され、AI機能がNotionの各プランに統合されました。 以前はNotion本体の料金プランとは別の追加オプションという位置づけでしたが、現在はビジネスプランとエンタープライズプランに標準搭載されています。
無料プランでは、Notion AIの基本的な機能をワークスペース単位で合計20回まで試すことができます。 継続的に利用したり、高度なAI機能(AIミーティングノート、エンタープライズサーチなど)を利用したりする場合は、有料プランへの加入が必要です。 例えば、ビジネスプランではAI機能が無制限で利用でき、作業の効率化に役立ちます。
無料でどこまで使える?回数制限について
NotionAIは、Notionアカウントがあれば誰でも無料で試すことができます。 ただし、無料版(フリープラン)にはAI機能の利用回数に制限が設けられています。 この上限はアカウントごとに設定されており、一定回数(サービス開始当初は20回)を超えるとAI機能が使えなくなります。
この無料枠は、NotionAIがどのような機能を持つのか、自分の使い方に合うかをお試しで確認するためのものです。 本格的に業務で活用するには利用制限のないプランへのアップグレードが必要ですが、初めて触れるユーザーにとっては十分な回数です。
無制限に利用できる有料プランは?
Notion AIを継続的に使いたい場合は、Notionのフリーまたはプラスプラン(どちらも無料トライアルとしてワークスペース当たり20回分のAI利用が可能)とは別に、AI機能が完全に含まれる ビジネスプランか、より高度な管理機能を備えた エンタープライズプラン にアップグレードする必要があります。
プラスプランではAIは試用のみ可能で、継続的なAI利用にはプラン変更が必須です。 Enterpriseプランは、企業規模の導入に対応できる高度なセキュリティと管理機能を備えています。
Notion AIを始めるための基本的な使い方
NotionAIは、特別な登録や設定なしに、Notionアカウントがあればすぐに使い始めることができます。 普段利用しているNotionのデスクトップアプリやモバイルアプリ、ブラウザで開くWebサイトから直接アクセスが可能です。 トライアルとして提供される無料枠を使えば、ログイン後すぐにAI機能を呼び出し、その性能を試せます。 ここでは、NotionAIの基本的な使い方を3つのステップに分けて解説します。
ステップ1:NotionページでAI機能を呼び出す
NotionAIを使い始めるには、まずNotionのページ上でAI機能を呼び出します。
方法は非常に簡単で、新しい行でキーボードのスペースキーを押すか、半角スラッシュ「/」を入力します。
スペースキーを押すと「AIに依頼…」という入力欄がすぐに表示されます。
ショートカットを使わずに、新しいブロックを追加する「+」ボタンから「AI」を選択することでも呼び出しが可能です。
この操作により、現在のページや選択したテキストブロックに対して、AIに作業を依頼する準備が整います。
ステップ2:実行したい内容(プロンプト)を入力する
AI機能を呼び出したら、次に表示される入力欄に実行してほしい作業内容、プロンプトを入力します。 例えば、「新商品のメリットを3つ挙げてください」といった質問や、「この文章を丁寧な表現に書き換えて」というような具体的な依頼が可能です。
文章の作成、要約、翻訳、アイデア出しなど、目的に応じてAIに質問したり依頼したりすることで、さまざまなタスクを実行させることが可能です。 指示が具体的であるほど、より精度の高い回答が期待できます。
ステップ3:AIが生成した内容を確認・修正する
プロンプトを入力してAIが文章などを生成したら、その内容を確認します。 もし結果が意図と異なる場合は、「再生成」を指示して別の回答を得たり、手動でテキストを直接編集したりして修正を加えます。
生成されたテキストはNotionページ上のブロックとして扱われるため、ドラッグ&ドロップで移動させたり、他の情報と組み合わせて文書を整理したりすることが容易で、後から自由に加工できます。
【実践編】Notion AIの便利な活用アイデア5選
NotionAIの基本的な使い方をマスターしたら、次は具体的な業務に活かしてみましょう。 NotionAIを使いこなすことで、日常的なタスクからクリエイティブな作業まで、様々な場面で業務効率化を実現できます。 ここでは、NotionAIの能力を最大限に引き出すための実践的な活用例を5つ紹介します。 これらのアイデアを参考に、自身のワークフローに合わせた活用方法を見つけることができます。
議事録の内容を簡潔に要約する
長時間の会議やミーティングの後に作成される議事録は、情報量が多くなりがちです。 NotionAIを活用すれば、この長文の議事録をNotionページに貼り付け、「要点と決定事項をまとめて」と指示するだけで、内容を簡潔に要約させることができます。 重要なアクションアイテムや担当者をリストアップさせることも可能です。
これにより、会議に参加できなかったメンバーへの情報共有が迅速になるほか、後から内容を振り返る際の時間を大幅に短縮できます。
丁寧なビジネスメールの文面を作成する
顧客への謝罪や取引先への依頼など、文面に気を使うビジネスメールの作成は時間のかかる作業です。 NotionAIを使えば、「A社への納期調整のお願いメールを作成して」のように、状況と要件を伝えるだけで、適切な件名と丁寧な表現を用いたメールの文面を自動で生成してくれます。 複数の下書き案を提示させることもできるため、その中から最適なものを選んで少し修正するだけで、質の高いビジネスメールを短時間で完成させることが可能です。
ブログ記事の構成案を考える
ブログやオウンドメディアの記事を執筆する際、構成案の作成は非常に重要な工程です。 NotionAIに書きたい記事のテーマやキーワードを伝えることで、「『NotionAI活用法』というテーマでブログ記事の構成案を作成して」のように指示すれば、タイトル案、導入文、複数の見出し、そして結論といった記事全体の骨子を自動で生成します。
この構成案を基に肉付けしていくことで、執筆プロセスがスムーズに進み、一貫性のある質の高い記事を効率的に作成できます。
英語の文章を自然な日本語に翻訳する
海外の最新情報や専門的な文献をリサーチする際、言語の壁が障壁となることがあります。 NotionAIの翻訳機能を使えば、英語で書かれたWebサイトの記事やレポートをコピー&ペーストし、自然な日本語に翻訳させることが可能です。 機械翻訳にありがちな不自然な言い回しが少なく、文脈を理解した上で翻訳するため、内容の理解が容易になります。
これにより、情報収集の効率が飛躍的に向上し、グローバルな知識へのアクセスが容易になります。
企画書に使えるアイデアを複数提案してもらう
新しいサービスやキャンペーンの企画で行き詰まったとき、NotionAIはブレインストーミングの相手として役立ちます。
例えば、「若者向けの新しいSNSアプリのアイデアを5つ提案して」と指示すれば、ターゲット層やコンセプトの異なる複数のアイデアをリストアップしてくれます。 類似サービスの事例研究や、マーケティング施策の提案をさせることも可能です。 AIが提示する多様な視点を取り入れることで、人間だけでは思いつかなかった斬新な企画が生まれるきっかけになります。
Notion AIとChatGPTの主な違いは?
Notion AIは、人気のAIツールであるChatGPTとしばしば比較されます。 ChatGPTはOpenAI社の大規模言語モデル(LLM)をベースにしていますが、Notion AIはAnthropic、OpenAI、Cohereなど複数のプロバイダーのLLMを組み合わせて使用しており、その特性と最適な用途には明確な違いがあります。
Notion AIとChatGPT、それぞれの強みを理解し、目的に応じて使い分けることが重要です。 ここでは、両者の主な違いを比較し、どのような場合にどちらのツールが適しているかを解説します。
Notionのページ内でシームレスに作業したいならNotion AI
NotionAIの最大の強みは、Notionというプラットフォームに完全に統合されている点です。 メモ、ノート、タスク管理、wiki、カレンダーといった既存のワークフローの中で、アプリケーションを切り替えることなくシームレスにAI機能を呼び出せます。
例えば、議事録を取りながらリアルタイムで要約を作成したり、ナレッジベースを構築しながら関連情報をAIに追記させたりすることが可能です。 このように、ドキュメントの作成から共有、管理までが一つのツール内で完結するため、作業効率が格段に向上します。
幅広い情報収集や対話形式での利用ならChatGPT
ChatGPTは対話型インターフェースに特化しており、ユーザーが質問を重ねながら思考を深めていく場面で力を発揮します。 Web検索機能も利用できるため、常に最新の情報を反映した回答を得ることが可能です。
NotionAIが既存の情報整理を補助するのに長けているのに対し、ChatGPTはゼロから情報を収集し、対話を通じて新たな知見を得るチャット体験に優れています。
Notion AIを利用する上で知っておきたい注意点
NotionAIは非常に便利なツールですが、万能ではありません。 その特性を理解せずに利用すると、思わぬ間違いやトラブルにつながる可能性もあります。 AIが生成した情報を鵜呑みにせず、あくまでアシスタントとして活用することが重要です。 ここでは、NotionAIを利用する上で知っておきたい注意点を解説します。 最新情報を確認し、プライバシー設定についても理解しておくことが望ましいです。
情報が必ずしも正確とは限らない(ハルシネーション)
生成AI全般に言えることですが、NotionAIが生成する情報が常に正しいとは限りません。 事実とは異なる内容や、もっともらしい嘘を生成してしまう「ハルシネーション」と呼ばれる現象が起こることがあります。
特に、統計データや専門的な知識、歴史的な事実など、正確性が求められる情報については、必ず人間の目でファクトチェックを行う必要があります。 AIの回答は参考情報と捉え、最終的な判断は信頼できる情報源で裏付けを取ることで、情報の精度を担保しなければなりません。
最新の出来事に関する情報には対応できない
NotionAIが学習しているデータは、ある特定の時点までのものです。 そのため、その学習データに含まれていないごく最近の出来事や最新のニュースに関する質問には、正確に答えることができません。
例えば、昨日発表された新製品の情報や、今日の天気予報などを尋ねても、古い情報に基づいた回答をしたり、「情報がない」と答えたりします。 リアルタイム性が求められる情報を調べる場合は、Web検索など別の手段を用いる必要があります。
AIが回答できる情報の範囲には限界があることを認識しておくべきです。
指示内容によっては期待通りの結果にならないことがある
NotionAIから得られる回答の質は、ユーザーが入力する指示(プロンプト)の内容に大きく依存します。 指示が曖昧だったり、前提条件が不足していたりすると、期待とは異なる結果が出力されることがあります。 より精度の高いアウトプットを得るためには、「誰が」「何を」「どのような目的で」といった文脈を具体的に伝え、求めるアウトプットのレベルや形式を明確に指定する工夫が求められます。
AIを効果的に使いこなすには、的確な指示を出すスキルも重要になります。
まとめ
本記事では、NotionAIの基本概要から具体的な機能、料金プラン、使い方、そしてChatGPTとの違いや利用上の注意点について解説しました。 NotionAIは、文章作成、要約、翻訳、アイデア出しといった多彩な機能をNotionのワークスペース上でシームレスに提供し、ユーザーの生産性を飛躍的に向上させるツールです。 無料でも試すことができますが、有料プランに移行することでその能力を最大限に活用できます。
株式会社デパートでもNotionを社内のナレッジツールやさまざまな情報集約として利用しています。直感的な入力も魅力のひとつですが、Notion AIを利用して業務を効率化してみてはいかがでしょうか。
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