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オウンドメディアとは?構築方法や注意点を解説
オウンドメディアとは?
ここではオウンドメディアの概要を紹介します。オウンドメディアは自社情報を掲載するコンテンツすべてを指し、そのアプローチ法は多様です。
自社情報を掲載するコンテンツの総称
オウンドメディアは、企業がコンテンツを定期的にリリースしていくものです。Web上に継続して更新するため、会社の情報が豊富に詰まった資産として活用できます。なお、オウンドメディアは顧客に情報を届けるだけでなく、営業資料としての役割や採用の役割も担います。オウンドメディアを通じて顧客はもちろん、共に働く人材の確保にも役立つでしょう。
具体的なコンテンツの種類
オウンドメディアと聞くと、ホームページやブログをイメージする方が多いでしょう。しかし、XやInstagramなどSNSもオウンドメディアに含まれます。また、本来の意味では会社のパンフレットやカタログなど、紙媒体のものもオウンドメディアに該当します。「自社の情報を伝えるもの」という大きなくくりで理解を深めましょう。
企業規模問わずオウンドメディア構築を行っている
近年は企業の規模や業界業種を問わず、オウンドメディア構築を行うところが見られます。ネットインフラの急速な発達で、顧客は現地だけでなくオンラインで企業や商品を確認するようになりました。
「企業の情報を伝えることで売上や顧客を獲得する」という点は、企業規模を問わず目指したいポイントです。また業界や業種、さらにBtoB、BtoCを問うことなくWeb集客を行える点も魅力です。
なお、有名なオウンドメディアとしては下記が挙げられます。
- サイボウズ式(サイボウズ)
- となりのカインズさん(カインズ)
- トヨタイムズ(トヨタ自動車)
いずれも難しいと思われる情報を、親しみを持って伝えている点が共通しています。
オウンドメディア構築のメリット
ここからは企業がオールドメディアを構築すべきメリットを3つ紹介します。オウンドメディアは企業が自社の資産として保有でき、営業活動や採用活動の役割も担います。
企業の情報資産を築ける
オウンドメディアは一度構築すると掲載期間の定めがないため、10年や20年など長きにわたり会社の情報をオンラインで公開可能です。
近年、Web集客として広告運用が盛んですが、広告の場合は期限が決まっていたり、自社の予算によって打ち切ったりする必要があります。しかし、オウンドメディアは初期のサーバー立ち上げやプラットフォームの利用料などを支払えば、半永久的に公開しておけます。とくに、CMSを使って構築するとコーディングの知識がなくとも簡単にスタートできるため、ハードルが下がるでしょう。
営業活動に役立つ
オウンドメディアは営業活動も担います。近年、人件費の削減を目指し、CRMやMAなどさまざまなツールを導入している企業もあるでしょう。オウンドメディアもまた、営業担当の1人としての役割を担います。
たとえば、オウンドメディアに商品の資料ページを用意する、ダウンロードしてもらえる体制を整えておくと人が営業活動を行わずとも問い合わせにつながったり、やがて契約につながったりします。営業に人的リソースを避けない場合も、オウンドメディアの構築は効果的でしょう。
なお、オウンドメディアに用意した営業資料は、実際の現場での営業資料としても活用できます。
採用活動に役立つ
オウンドメディアは採用活動にも効果的です。オウンドメディア内で従業員のインタビューを公開したり、経営層のビジネスに対する理念やビジョンを公開したりすると、会社そのものに興味を持って応募してくれる人材も現れるでしょう。
採用活動は一人ひとりに自社の説明を行う必要があり、手間がかかります。しかし、オウンドメディアであれば多くの人に対して自社の魅力を伝え、一緒に働きたい人からの応募が期待できます。また、オウンドメディアを見て応募してきた従業員は、すでに自社の雰囲気やビジョンを理解していることから、ミスマッチを減らし、離職率の上昇を予防できる効果も期待できるでしょう。
オウンドメディア構築の流れ
ここからは実際にオウンドメディアを構築する流れを紹介します。オウンドメディアはすぐに立ち上げるのではなく、まず構築する目的を定めましょう。
ターゲットや目的を定める
はじめに、オウンドメディアを閲覧してほしいターゲットや目的を定めます。ターゲットはペルソナとも呼ばれますが、具体的な人物像をイメージしましょう。たとえば「20代女性」だけでなく「20代女性で未婚。都心部で仕事をしている」などです。
目標に関しては、具体的な数値を掲げると共通認識を持ちやすいでしょう。「問い合わせの件数を30件増加」などというものが挙げられます。
構築方法を定める
ターゲットや目的が定まったら、オウンドメディアの構築方法を決定していきます。オウンドメディアはホームページにCMSで構築するもののほか、SNSやホワイトペーパーなどもあります。ターゲットに適した媒体でアプローチしていきましょう。
なお、構築の際、内製化が難しい場合は、制作会社への依頼も検討します。制作会社であれば、オウンドメディアの立ち上げから運用まで任せることも可能です。
予算を定めて発注や着手する
構築方法を定めたら予算を決定します。なお、予算ははじめの段階で決定しても構いません。内製化する場合は、人材のアサインも同時に行いましょう。制作会社に発注する場合は、事前に予算や目的、目標数値を伝えたうえで複数社で見積もりを行います。1社のみの場合、相場がわからなかったり、より効果が期待できる会社を見つけられなかったりするためです。
オウンドメディア構築の注意点
ここからはオウンドメディア構築における注意点を紹介します。オウンドメディアはやみくもに立ち上げても効果が見られません。目標設定を行ったうえで、長期目線で取り組んでいきましょう。
必ず目的と目標を設定する
まずは目的と目標を設定しましょう。「何のためにオウンドメディアを運用するのか」を明確にしなければ必要なコンテンツ内容が定まらず、結果的に誰にも見てもらえないメディアになってしまいます。
オウンドメディアで成功している企業は、目的や目標が明確な共通点があります。また、軸が設けられていることで、継続してコンテンツの発信も可能です。
オウンドメディアにおいて軸ができ、明確なブランディングが行えている場合、共感を呼びやすく、ファンの獲得が可能になるでしょう。
ユーザー目線を徹底する
オウンドメディアでは、あらかじめ定めたペルソナやユーザー目線を徹底する必要があります。発信する内容は、情報の有益性はもちろん、読み手に配慮した内容を心がけましょう。
配信するコンテンツを通じて「ユーザーのために役立ちたい」という気持ちを伝えることが大切です。なお、ユーザーの意思を把握するには、データ分析のほか、実際にオウンドメディア上でユーザーと交流するのもおすすめです。SNSでコメントのやりとりを行ったり、問い合わせフォームから気軽に感想をくれたり、ユーザーが参加しやすい工夫が求められるでしょう。