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ECサイトの配送・決済代行サービスとは?選び方やおすすめのECサイトプラットフォームを紹介
ECサイトの支払いに使える決済代行サービスとは
今回紹介する決済代行サービスとは、ECサイトの支払いに使えるさまざまな決済手段を一括して行えるサービスです。近年、キャッシュレス決済が続々と登場しており、決済手段はクレジットカードや着払い、電子マネーなど非常に多いため、決済代行会社を使わないととても手間がかかるでしょう。
しかし、決済代行サービス業者の料金体制は会社やオプション機能によってことなるため、商材や予算、規模に応じて選ぶことが欠かせません。
決済代行サービスの選び方
決済代行サービスの具体的な選び方としては、扱う支払い方法が豊富で、包括的に決済手段を使えるところがおすすめです。万が一、自社で使用する決済手段が契約後に使えないと分かると、別途契約しなければならない可能性もあります。
ECサイトの運営は大きなお金が動きます。お金が絡む以上、信頼できる決済代行サービスを選ぶことも重要な選定基準になるため、導入実績が豊富なサービスであれば信頼して利用できるでしょう。あわせて、不具合発生時や疑問点が浮かんだときに受けられるサポート体制が充実しているかも重要なポイントです。
配送代行サービスとは
配送代行サービスとは、物流業務を一括で請け負うアウトソーシングサービスを指します。担当範囲によって、商品を届けるための物流を担う「3PL(サードパーティーロジスティクス)」と、受注から決済業務、配送まで担う「フルフィルメント」の2種類に大別されます。
配送は商品の保存状態や物流における重要な役割を担うため、品質の低い業者だとリスクが伴います。また、配送業者のミスはECサイトそのものの信頼を損ねるため、顧客満足度を維持するためにも対応力が高く実績あるところを選定しましょう。
配送代行サービスの選び方
配送代行サービスは業者の実績や体制の柔軟性、特殊梱包の対応など、自社が求める要素に対して対応力の高いところを選びましょう。また、配送コストは商品の料金設定に大きく影響するため、料金設定の透明性や理解のしやすさで選ぶのもおすすめです。
もしも複数社での検討を行う場合は、倉庫見学を実施してもらえるところに実際に足を運び確認することもおすすめですので、検討段階で各業者に問い合わせてみましょう。
国内の主要なECサイトプラットフォーム
ここからは有名なECサイトプラットフォーム、ECサイトパッケージ毎に利用できるサービスを紹介します。いずれもそれぞれに強みを持つため、自社の要望にマッチするところを選びましょう。
Shopify
もっとも聞きなじみがある「Shopify」は、サブスクリプション型のソフトウェアサービスです。契約プランに応じた機能を提供しており、利用者は簡単に機能の追加、変更ができる点が強みでしょう。Shopifyの特徴は下記のとおりです。
- 直感的に機能の追加が可能
- データの分析まで行える
- 外部のサービスやツールとの連携手段も豊富
しかし、一部の高度な機能を利用したりカスタマイズの自由度を高めたりする場合は、Web関連の専門知識が必要になるでしょう。
Shopifyで使える決済代行サービス
Shopifyで使える主な決済代行サービスは下記のとおりです。
- Shopifyペイメント
- PayPal
- Amazon Pay
- KOMOJU
- ペイディ・GMOイプシロン
- Apple Pay
- Google Pay
- Shop Pay
- 携帯キャリア決済(docomo、au、softbank対応)
- SBペイメントサービス
- NP後払い
- GMOペイメントゲートウェイ
- Atome(アトミ)
- Smartpay
- 後払い.com
頻繁に使用する決済方法がほとんど揃っているといえます。
EC-CUBE
EC-CUBEは自社専用ECサイトを構築するためのプラットフォームです。月額型のクラウド版とパッケージングされたダウンロード版があるため、使い勝手にあわせて選択しましょう。
なお、クラウド版は知識がなくても一定の機能が直感的操作で利用できる点がメリットです。一方で、ダウンロード版は費用を抑えられますが専門知識が必要な点に注意しましょう。
こちらはオープンソフトウェアなので、セキュリティシステムは別途必要です。
EC-CUBEで使える決済代行サービス
ここではEC-CUBEで使用できる決済代行サービスを紹介します。
- EC-CUBEペイメントプラス
- Amazon Payプラグイン
- EC-CUBE後払い
また、連携決済サービスとしては下記があります。
- PayPal
- エフレジ
- ネットプロテクションズ
- DGフィナンシャルテクノロジー
- 楽天カード決済代行サービス
- ヤマト運輸
- ゼウス
- アナザーレーン
- スコア後払い
- ペイディ
- ソニーペイメントサービス
- SBペイメントサービス
- ペイジェント
- ルミーズ
連携決済サービスが充実しているところが特徴といえるでしょう。
WooCommerce
WooCommerceは、広く知られているCMSである「WordPress」のプラグインとして提供されているECサイトプラットフォームです。既存のWebサイトに紐付けてECサイトを作れるため、事業拡大やSEOに強いECサイトを作りたいときに有用です。こちらは柔軟に対応できる反面、サービスの追加はセルフホスティングシステムのため、決済手段や配送手段は自身で契約する必要があります。
WooCommerceで使える決済代行サービス
WooCommerceで利用できる決済代行サービスは下記のとおりです。
- Stripe
- PayPal
- KOMOJU
- ペイジェント
- ソニーペイジェントサービス
- GMOペイメントゲートウェイ
さまざまな決済方法から選択できるため、決済方法がオンライン以外の顧客に対しても適しています。WooCommerceはセッティングの時点で難しさを感じたり、機能の選択で悩んだりすることがありますが、自社のオウンドメディアをすでに保有している場合は利便性が高いでしょう。
なお、各決済サービスの導入が難しい場合は専門の会社に依頼するのがおすすめです。依頼先として、ホームページ制作会社、ECサイトの開設や運用を行うコンサルティング会社などがあります。
ECサイト運営の主要な配送代行サービス
ここではECサイトを運営するうえで知っておきたい配送代行サービスを紹介します。主なもののサービス名と特徴は下記のとおりです。
サービス |
特徴 |
楽天スーパーロジスティクス |
楽天ショップを通じて販売する際に使用。楽天の倉庫から配送されるしくみ |
佐川グローバルロジスティクス |
商品の保管や発送などをまとめて依頼できるサブスクリプションのように利用できるサービス。SGHD傘下の企業 |
ヤマトシステム開発 |
集荷から配送まで一貫して対応してもらえる。大手の運送会社のように配送状況をリアルタイムで把握でき、顧客の満足度を高められる |
Fulfillment by Amazon |
Amazonで販売する際に商品の配送をAmazonに委託できるサービス。保管からピッキング、梱包や発送までを依頼できる |
これらの配送代行サービス以外にもさまざまなサービスがあり、またEC構築パッケージ側で推奨されているサービスや、プラグインでの連携などを行えるサービスもあるため、ECサイトを構築する際に同時に検討することをおすすめします。