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ポートフォリオとは?書くべき内容や紙とWebでのメリットとデメリットも解説
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Webデザイナーなどのクリエイターが転職活動や、営業活動などで必要となる「ポートフォリオ」。履歴書や名刺のような役割ともいえるポートフォリオですが、元々の語源の意味は「紙ばさみ」「書類入れ」という意味の言葉です。
今までの経歴・実績をケースなどに入れ持ち運ぶことから、現在の「ポートフォリオ」という意味合いになっていきました。
本記事では、「ポートフォリオを作るメリット」や「業界別のポートフォリオの使い方」「ポートフォリオに書くべき内容」「ポートフォリオは紙とWebどちらで作るべきか」を順を追って解説していきます。
ぜひ、最後まで読んでいただき、ご自身のポートフォリオ作りの参考にしてください。
ポートフォリオを作るメリット
まず、ポートフォリオを作るメリットですが以下の項目が挙げられます。
- 自己PRしやすい
- 案件の獲得などチャンスが増える
- クリエイター同士の交流のきっかけになる
- 就職や転職に活用できる
Webデザイナーなどのクリエイティブな業種で働く者として、ポートフォリオを作っておくことは、自分をアピールするためにはとても重要なことです。
ポートフォリオがあることで、目に見えてその人の経験や実績が分かるため、新たな案件の獲得や就職・転職活動にも有利に働きます。
【業界別】ポートフォリオの使い方
ここからは、デザイナー界隈とIT業界のポートフォリオの使い方について、一つずつ解説していきます。
デザイナー界隈でのポートフォリオの使い方
Webデザイナーなどのクリエイターが用いるポートフォリオは、主に今までの実績をアピールするために使われます。そのため、見る側がポートフォリオ全体を把握しやすいように組み立てる必要があり、ただ経歴・実績を網羅的に並べておけば良いというわけではありません。
どんな制作物を作ったのか、自分が作ったデザインにはどのような工夫があるのかといった情報を、分かりやすくアピールする必要があります。
IT業界でのポートフォリオの使い方
IT業界でのポートフォリオの使い方は、制作者のスキルや実績をアピールするためのWebサイトを用いることがほとんどです。これまで自分が携わってきたWebサイトやサービスなどを掲載し、それに用いたスキルをアピールします。
IT業界ではポートフォリオに掲載しているWebサイトを見て、実績としてのクオリティや内容紹介から分かる能力値を見て評価されることとなります。
ポートフォリオに書くべき内容をご紹介
Webデザイナーなどのクリエイティブな業種の場合、自己紹介と作品(実績)紹介の2つに分けられます。その2つに目次や、問い合わせ先およびSNSのアカウントURLなどを掲載するのが一般的です。
一つずつ解説していきます。
プロフィール
まずは自己紹介の項目で書くべき内容を紹介します。
- 顔写真
- 名前
- 生年月日
- これまでの職務経歴や過去の受賞歴
- 資格
- スキル
- 自己PR
自己紹介はポートフォリオ以外でも重要な部分です。記入不足や記載漏れがないようにしていきましょう。
顔写真はなくても問題ない場合もありますが、顔写真があることでそれ自体が信用のバロメーターにもなりやすいため、Webのポートフォリオであっても載せておくことをおすすめします。
また、自身の強みになりやすい職務経歴や過去の受賞歴、資格などは必ず記載するようにしましょう。
自己PRの部分で、自身の将来のビジョンなどを明確に書いておくと、ポートフォリオを見た人に自分の人物像が伝わりやすく好印象になりやすいため記載しておくと良いでしょう。
作例・実績
ポートフォリオの作例や実績を紹介するパートでの重要な注意点は、目的を明確にしたうえで、ジャンル分けなどをおこなって作成することです。「誰に対して、どのように見て欲しいのか」という目的を明確にしてから作成するようにしましょう。
ポートフォリオに作成・実績をすべて掲載すれば良いというわけではなく、ある程度ボリュームを絞ってまとめるのをおすすめします。また、確認する相手に注目して作例・実績がある場合は、前のほうに記載するようにしましょう。
作例・実績にキャプションを入れることで、確認する相手は内容を把握しやすくなります。タイトルやURL、制作年月日、コンセプト、背景などを記入しておくと良いでしょう。
問い合わせ先・SNSの情報など
ポートフォリオには、自分の連絡先やSNSのURLなどを記載しておきましょう。SNSを記載しておくことで、チェックされた際に自身の新たな部分を知ってもらえるチャンスにもなり得ます。
ポートフォリオは紙とWebどちらで作るべきか?
誰でも気軽にポートフォリオサイトを制作できる現代社会では、ポートフォリオの制作は紙とWebどちらで作るほうが良いのでしょうか?
結論として、Webでポートフォリオサイトを作っておくことは必須といえます。そのうえで紙で作っておくことが有利に働くこともあります。
紙とWeb両方のメリットとデメリットを順番にみていきましょう。
紙でポートフォリオを作る場合
紙でポートフォリオを作るメリットとデメリットは以下の通りです。
紙でポートフォリオを作るメリット
紙でポートフォリオを作る場合、ポートフォリオに直接触れる必要があるため、紙の大きさや質感などを自分の思うように表現できます。それにより、自分が相手に与えたい印象を演出することが可能です。
また、紙ベースだと見る相手がWebの操作が苦手であっても見やすいといったメリットもあります。
紙でポートフォリオを作っておくと、必要に応じて並び替えたり、内容を差し替えたりが容易となります。
紙でポートフォリオを作るデメリット
紙でポートフォリオを作るデメリットは、紙やインクなどにコストがかかってしまう点です。
こだわりを持って作る場合、印刷会社などに依頼する必要があり、作れば作るほどコストがかかってしまいます。また、郵送などが必要な場合は、梱包や発送手続きなどの手間もかかります。
直接持参する際、ポートフォリオがかさばってしまうのも、考えられるデメリットです。
Webでポートフォリオを作る場合
Webでポートフォリオを作るメリットとデメリットは以下の通りです。
Webでポートフォリオを作るメリット
Webでポートフォリオを作成することの大きなメリットは、基本的にはどこでも見てもらいやすいという点にあります。URLを相手に送付してしまえば、相手のデバイスから自由に閲覧することが可能です。
またWebでポートフォリオを管理している場合、自身のSNSにURLを記載しておくことで、SNSを見た人へのアピールにも繋げやすくなります。
紙でポートフォリオを利用する場合、インクや紙にかかるコストがかかりますが、Webでポートフォリオを利用する場合はその分のコストがかかりません。
Webでポートフォリオを作るデメリット
Webでポートフォリオを作り、見やすい状態にし続けるには一定のスキルが必要となります。またポートフォリオを作る場合、無料で制作できるサービスサイトも存在しますが、有料のサイトもあるため注意が必要です。
ポートフォリオサイトを管理運用するためのサーバーやドメインなどが必要なケースもあるため、思わぬ出費が発生する可能性もあります。
ポートフォリオがWebの場合、作例や実績によっては見にくいものとなってしまったり、思いのほかインパクトのないポートフォリオになってしまったりする可能性もあるでしょう。
ポートフォリオまとめ
ポートフォリオは、就職活動や転職活動、案件を獲得したい個人などにはとても重要なツールとなります。
確認する相手に対して、「見やすいポートフォリオなのか」「自分がアピールしたい部分が明確になっているのか」など、目的が明確なポートフォリオを作る必要があります。
自分の作例や実績をすべて記載することよりも、相手が見やすく、自分が見て欲しいものを記載し、キャプションなども詳細にしておくことが重要です。