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目次
株式会社デパートと株式会社YUIDEAは、2026年2月12日にサステナビリティ・コンサルタントの安藤 光展氏をゲストに迎え、リアルセミナー「アワード調査から学ぶ、サステナビリティサイトにおける効果的な情報開示のポイント」を開催しました。
本記事は、ESG評価機関への対応・情報開示の複雑さ・ウェブアクセシビリティ対応といったサステナビリティサイト特有の課題に、Web制作とサステナビリティの専門知識で一貫して応える株式会社デパートが執筆しています。
セミナーでは、サステナビリティサイト・アワード2026の評価観点、国内先進50社の独自調査結果、AIフレンドリー、ウェブアクセシビリティ対応など、情報を開示するだけで終わらせないための視点が語られました。本記事では、セミナー内容をもとに、サステナビリティサイトの情報開示で見直したいポイントをご紹介します。
この記事でわかること
目的と関連媒体の役割:サステナビリティサイトの情報開示で整理すべきこと
導線設計とカテゴリ設計:必要な情報にたどり着きやすくする考え方
AIフレンドリー:AIにも人にも読み取られやすい情報設計の基本
ウェブアクセシビリティ:情報開示の品質として捉える理由
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目次
- 1. サステナビリティサイトの情報開示:目的は、整理できているか
- 2.サステナビリティサイトの導線設計・カテゴリ設計:必要な情報を網羅し、迷わず情報にたどり着けるか
- 3. AIフレンドリー/ウェブアクセシビリティ:AIを含む多様な読み手に情報が届く状態をつくれているか
- 4. 人にもAIにも届く、サステナビリティサイト運営のヒント(Q&A)
- Q. AIに対応したサイトにするには、技術的にどのような工夫が必要ですか?
- Q. サステナビリティサイトでは、どのような指標を成果として考えるべきでしょうか?
- Q. ウェブアクセシビリティ対応ツールを導入すれば、十分な対応と言えるのでしょうか?
- サステナビリティサイトの情報開示を見直すチェックポイント
- まとめ:情報開示は「載せる量」から「届き方」の設計へ
- 【セミナー全編映像を視聴する】
- サステナビリティサイトの構築・リニューアルを相談する
- デパートのサステナビリティ構築・制作支援サービスの詳細を見る
- サステナビリティサイト構築・改善のご相談はこちら(お問い合わせフォーム)
- 関連リンク
1. サステナビリティサイトの情報開示:目的は、整理できているか

第一部では、サステナビリティ・コンサルタントの安藤 光展氏が、サステナビリティサイト・アワード2026の概要と、評価項目に新たに加わった「ウェブアクセシビリティ」「AIフレンドリー」などの観点を解説しました。
安藤氏が特に強調したのは、サステナビリティサイトを運営する目的を明確にすることです。サステナビリティサイトは、統合報告書のように開示項目や構成が強く標準化されているわけではありません。だからこそ、説明責任を果たすためのサイトなのか、ESG評価機関への対応を重視するのか、投資家や取引先に必要な情報を届けるデータベースとして位置づけるのかを、各社が自ら整理する必要があります。
また、統合報告書、サステナビリティレポート、ESGデータ集、有価証券報告書、Webサイトなど、複数の媒体があるなかで、それぞれの役割をどう分けるかも重要です。媒体ごとの役割が曖昧なままだと、同じ情報が重複したり、どこを見ればよいのか分かりにくくなったりします。
加えて、安藤氏はAIを使った情報収集・分析が広がっていることにも触れ、サステナビリティサイトでもAIを読者の一つとして想定する必要があると説明しました。重要な情報を画像だけで掲載しない、見出し構造を整理する、表のセル結合や空欄を避ける、用語を統一する、文章を簡潔にする。こうした点が、AIに正しく読み取られやすい情報開示につながると説明しました。
一方で、こうした情報構造の整理は、後半で扱うウェブアクセシビリティの観点とも重なる部分があります。本記事では、AIフレンドリーとウェブアクセシビリティを、情報を必要な人や技術に正しく届けるための共通する設計課題と位置づけています。

2.サステナビリティサイトの導線設計・カテゴリ設計:必要な情報を網羅し、迷わず情報にたどり着けるか

第二部では、株式会社YUIDEA サステナビリティコンサルティングチームの多田野 豪氏が、ESG評価の高い国内先進企業50社を対象とした調査結果を紹介しました。
多田野氏の調査では、50社のうち42社が、トップページから1クリックで遷移できる2階層目にサステナビリティサイトを配置していました。
また、グローバルナビゲーションのラベルでは、48社が「サステナビリティ」を採用しており、従来使われていた「CSR」を採用している企業はありませんでした。
カテゴリ設計については、評価機関等に合わせたESG別で開示している企業が29社、事業のビジネスに適したテーマを反映した独自カテゴリや、社会・環境への影響度などを考慮したマテリアリティ別で整理している企業が17社でした。独自カテゴリやマテリアリティ別の分類は企業らしさを伝えやすい一方、特定の情報を求めるユーザーにとっては、目的とする情報がどこにあるのか分かりにくくなる場合があります。
その対策として、多田野氏は「ESG情報インデックス」や「ESGで見る」といったページを設け、別の入口からも情報を探せるようにする工夫を紹介しました。
本記事としては、こうした調査結果から、サステナビリティサイトでは情報を掲載する位置と、情報へのたどり着きやすさの両方が重要だと考えています。投資家、評価機関、取引先、求職者、従業員など、それぞれの読者が必要な情報に迷わずたどり着ける導線を用意することが、情報開示の品質向上につながります。

3. AIフレンドリー/ウェブアクセシビリティ:AIを含む多様な読み手に情報が届く状態をつくれているか

第三部では、株式会社デパート Engineer div. の吉田 圭吾が、サステナビリティサイトにおけるウェブアクセシビリティの重要性を解説しました。
ウェブアクセシビリティ対応というと、デザインや表現の幅を狭めるものと誤解されることがあります。
これに対して講演では、ウェブアクセシビリティ対応を「デザインの機能的な部分の改善」として捉えていると説明しました。
AIを含む多様な読み手に情報を届けるためには、色の見え方、文字サイズ、キーボード操作、スクリーンリーダーでの読み上げ、動画の字幕など、利用環境に左右されず情報を届けるための設計が求められます。
また講演では、国内で広く参照されているJIS X 8341-3:2016と、国際的なウェブアクセシビリティ基準であるWCAG 2.2の関係にも触れました。
JIS X 8341-3:2016はWCAG 2.0相当の内容である一方、WCAG 2.2は2023年にW3C勧告となっています。
今後の国内規格の改正も踏まえると、これからサイトを改善する際には、タップ領域の確保、表示の向きへの対応、文字や行間の調整、横スクロールを発生させないレイアウトなど、WCAG 2.1以降で追加された項目やWCAG 2.2を見据えた観点も意識しておくことが重要です。

4. 人にもAIにも届く、サステナビリティサイト運営のヒント(Q&A)
パネルディスカッションでは、サステナビリティサイトを運営する現場で起こりやすい疑問について、登壇者がそれぞれの専門領域から回答しました。

Q. AIに対応したサイトにするには、技術的にどのような工夫が必要ですか?
A. [吉田]マシンリーダブルなHTML構造を正しく組むことが重要だと回答しました。見出しタグの適切な順序、表データの構造化、画像の代替テキスト設定など、機械が情報の意味を理解しやすい設計が、AIにも読み取られやすいサイトにつながります。
Q. サステナビリティサイトでは、どのような指標を成果として考えるべきでしょうか?
A. [多田野氏]サステナビリティサイトの成果指標は目的によって変わるため、PVやダウンロード数だけで一律に判断するのは難しいと説明しました。[安藤氏]からは、サイトを訪れた読者にどのような行動変容を期待するのかを考えることが、指標設計の出発点になるという補足がありました。
Q. ウェブアクセシビリティ対応ツールを導入すれば、十分な対応と言えるのでしょうか?
A. [吉田]ツール(オーバーレイツール等)は補助的な手段であり、それだけで十分とは言えないと回答しました。根本的にはコーディング段階でのキーボード操作や、適切なマークアップといった、サイト自体の品質(環境の整備)を高める取り組みが必要です。
サステナビリティサイトの情報開示を見直すチェックポイント
自社のサステナビリティサイトを見直す際は、次の観点から確認すると整理しやすくなります。
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チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
✅ 目的と媒体整理 | □ サイトの目的と主要読者が明確に整理されているか |
□ 関連媒体(統合報告書、サステナビリティレポート、ESGデータ集、有価証券報告書、Webサイト)の役割が整理されているか | |
✅ 導線・カテゴリ設計 | □ トップページやグローバルナビゲーションからサステナビリティ情報へたどり着きやすいか |
□ 独自カテゴリだけでなく、ESG別やインデックスからも情報を探せるか | |
✅ AIフレンドリー/ウェブアクセシビリティ | □ 重要な情報が画像やPDFだけでなく、HTML上のテキストとしても読めるか |
□ 見出し、リンク、代替テキストなどAIにも人にも理解しやすい構造になっているか | |
□ ウェブアクセシビリティの観点で、色、文字、操作、字幕、レイアウトに問題がないか |
まとめ:情報開示は「載せる量」から「届き方」の設計へ
サステナビリティサイトの情報開示では、情報の網羅性だけでなく、
目的、導線、カテゴリ設計、AIフレンドリー、ウェブアクセシビリティを含めた設計が重要です。
情報を必要とする人が迷わずたどり着けること。AIにも正しく読み取られやすいこと。多様な利用環境でも情報にアクセスできること。これらを整えることが、これからのサステナビリティサイトに求められる情報開示の品質につながります。
【セミナー全編映像を視聴する】
本記事では、セミナー内容の一部をもとに、サステナビリティサイトの情報開示で見直したいポイントを整理しました。
全編映像では、サステナビリティサイトアワード2026の評価観点、国内先進50社の調査結果、ウェブアクセシビリティ対応、パネルディスカッションでの運営についてのヒントを詳しくご覧いただけます。
サステナビリティサイトの構築・リニューアルを相談する
株式会社デパートでは、サステナビリティサイトの戦略設計、情報設計、構築、運用改善、ウェブアクセシビリティ対応まで一貫して支援しています。株式会社YUIDEAとのグループ連携により、サステナビリティ領域の専門知見とWeb制作の実装力を組み合わせた支援が可能です。
自社サイトの情報開示、媒体の役割整理、AIフレンドリーな設計、ウェブアクセシビリティ対応に課題を感じている方は、お気軽にご相談ください。
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関連リンク
登壇者・共催企業
安藤 光展氏 サステナビリティ・コンサルタント
https://andomitsunobu.net/安藤光展氏 X(旧Twitter)アカウント
https://x.com/Mitsunobu3株式会社YUIDEA
https://yuidea.co.jp/サステナビリティ・コミュニケート
https://sustainability-communicate.com/
※株式会社YUIDEAが運営する、サステナビリティ推進Tipsサイトです。
株式会社デパートの関連サービス
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https://depart-inc.com/sustainability-service/ウェブアクセシビリティ対応支援サービス
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