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目次
サイトへの流入は一定あるのに、問い合わせや購入につながらない。特定のページで離脱が多い。こうした課題を「UI/UXが悪いから」と認識していても、具体的にどこから手をつければよいのか判断しにくい方は多いはずです。UXデザインの設計力と、ブランド構築支援の表現力の高さを強みにするWeb制作会社株式会社デパートが、改善の優先順位の立て方から、ビジネスにもたらすメリット、具体的な進め方、社内対応と外部相談の切り分けまで、現場で判断しやすい視点でまとめました。
この記事でわかること
UI/UX改善に取り組む前に整理しておきたいポイントを、現場の視点でまとめています。
UI/UXの違いと、Webサイト改善における両者の関係性
UI/UX改善がビジネスにもたらす具体的なメリット
改善の5ステップと、着手前に確認すべきサイトの状態
デザイン変更だけでは解決できないサイト構造・運用上の課題
社内で対応できる範囲と、外部に相談した方がよいケースの整理
💡 デパートのポイント
UI/UX改善に、作って終わりの完璧な状態はありません。データという客観的な事実に基づいて課題を特定し、優先順位を整理しながら改善を重ねていくプロセスが重要です。単なる画面上の使いやすさ(ユーザビリティ)だけでなく、その先にある心地よい顧客体験(UX)をいかに論理的に最適化するか。UI/UX改善は、デパートが「心ゆさぶる体験」を創るための重要なプロセスです。まずは現状サイトの課題整理や改善の方向性についてのご相談も承っております。お気軽にご相談ください。
目次
- UI/UX改善の成否は、施策の選択より「何を優先するか」で変わる
- UI/UXとは何か、Webサイト改善での関係を整理する
- UIとUXの具体的な意味と目的の違い
- 優れたUXは使いやすいUIから生まれる
- なぜビジネスの成長にUI/UX改善が必要なのか
- UI/UX改善がビジネスにもたらす5つのメリット
- 顧客満足度が向上しリピート利用につながる
- コンバージョン率が改善し成果に直結する
- ユーザーの自己解決を促しサポートコストを削減する
- Googleの検索順位(SEO)評価にも好影響を与える
- ブランドイメージが向上し競合との差別化につながる
- 改善前に確認すべきサイトの現状
- 数値で確認すべき指標
- ヒートマップと行動録画で確認できること
- ユーザーへのヒアリングが必要なケース
- UI/UX改善の具体的な進め方5ステップ
- Step1:現状の課題を洗い出し改善の目的を明確にする
- Step2:ユーザー調査とデータ分析で課題の原因を探る
- Step3:ペルソナやジャーニーマップで理想のユーザー体験を描く
- Step4:ワイヤーフレームとプロトタイプで改善案を形にする
- Step5:ユーザーテストで仮説を検証し改善を繰り返す
- 改善の優先順位を決める考え方
- 「影響範囲の大きさ」と「実施のしやすさ」を軸にする
- 「見た目を変える」より先に確認すること
- 具体的な改善ポイント
- デバイスを問わず一貫した体験を提供する
- ユーザーが目的を最短で達成できる導線を設計する
- 初めてのユーザーでも直感的に操作できる一貫性を持たせる
- エラー発生時の案内を具体的にする
- デバイスを問わず一貫した体験を提供する
- デザイン変更だけでは解決できない課題
- CMSと実装の制約
- 運用体制とコンテンツの更新サイクル
- アクセシビリティへの対応
- 費用・工数・体制の判断基準
- 改善の規模感による費用の違い
- 社内で実行できる体制の確認
- UI/UX改善の成功事例
- 株式会社TVC様:UXを重視したサイト構築でLighthouseスコアも向上
- 株式会社ひらく様:ブランドの体験をWebサイト上で再現する設計
- 株式会社ポプラ社様:子どもが迷わず使えるUI/UX設計で高い満足度を獲得
- UI/UX改善に関するよくある質問
- Q. UIとUXの違いがよくわかりません。どちらを先に改善すべきですか?
- Q. UI/UX改善を始めるとき、最初に何をすればよいですか?
- Q. UI/UX改善でSEO評価やコンバージョン率は本当に変わりますか?
- Q. UI/UX改善にかかる費用の目安を教えてください。
- Q. 社内だけでUI/UX改善を進めることはできますか?
- データと心理学に基づいたUI/UX改善が選ばれる理由
- 人間中心設計(HCD)に基づいた科学的なUXリサーチ
- ブランドの世界観を正しく伝えるUIデザイン
- データに基づきサービスの成長に寄り添う継続的な改善提案
- ユーザー行動の分析から改善まで伴走するUI/UX支援
- 関連するデパートのサービスをご紹介
UI/UX改善の成否は、施策の選択より「何を優先するか」で変わる
改善に着手する前に、なぜ優先順位の整理が重要なのかを確認します。
WebサイトのUI/UX改善で最初に迷うのは、「何から手をつけるべきか」という優先順位の問題です。改善の手法や使えるツールは豊富にありますが、どのページのどの課題が事業上の目標に直結しているかを整理しないまま施策を進めると、工数をかけた割に成果が見えにくくなります。
改善の効果が出やすい順番は、サイトの構造、ユーザーの流入経路、コンバージョンポイントの位置によって異なります。まず現在のサイトで何が起きているかを数値と構造の両面から確認することが、判断の出発点になります。
UI/UXとは何か、Webサイト改善での関係を整理する
改善を進める前提として、UIとUXそれぞれの意味と、両者がどう関係しているかを整理します。
UIとUXの具体的な意味と目的の違い

UI(ユーザーインターフェース)とは、ユーザーが製品やサービスに触れる際の接点全般を指します。Webサイトで言えば、画面のレイアウトやボタン、テキストのサイズ、フォントなどが該当します。UIの目的は、情報を分かりやすく提示し、ユーザーが直感的に操作できるようにすることです。
一方、UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、製品やサービスを通じてユーザーが得る体験の全体を指します。サイトの使いやすさだけでなく、情報の見つけやすさ、購入プロセスの快適さ、満足感といった感情的な側面まで含まれます。UXの目的は、ユーザーにポジティブな体験を提供し、満足度を高めることにあります。
UIとUXの違いについては以下の記事で詳しく紹介しています。
優れたUXは使いやすいUIから生まれる
UIとUXは密接に関連しており、優れたUXを実現するためには、良いUIが前提として不可欠です。どれだけ魅力的な商品が並んでいても、購入ボタンが見つけにくかったり、入力フォームが使いにくかったりすると、ユーザーはストレスを感じて離脱します。これはUXが損なわれた状態です。
UIはUXを構成する重要な要素のひとつであり、「UIかUXか」という切り分けよりも、「どこで何が起きているか」を先に確認する方が実務的です。アクセスデータとページの構造を並べて確認することが、改善の方向性を決める第一歩になります。
なぜビジネスの成長にUI/UX改善が必要なのか
ユーザーが快適にサイトを利用できると、商品やサービスへの理解が深まり、購入や問い合わせといった行動につながりやすくなります。満足度の高い体験は顧客のリピート利用や口コミを促進し、新規顧客の獲得コストを抑えつつ安定した収益基盤を築く要因になります。
逆にUI/UXに問題があると、流入があっても成果につながらない機会損失が続きます。デザインの変更より先に、ユーザーがどこで何に困っているかを把握することが、改善投資の効果を高める前提条件です。
UI/UXが求められる理由については以下の記事で詳しく紹介しています。
UI/UX改善がビジネスにもたらす5つのメリット
UI/UX改善とは使いやすさの向上だけでなく、事業上の成果にも直接つながります。代表的な5つのメリットを整理します。
顧客満足度が向上しリピート利用につながる

ユーザーがストレスなく目的を達成できるサイトは、ポジティブな利用体験を生み出し、顧客満足度を直接的に高めます。たとえばECサイトで欲しい商品がすぐに見つかり、少ない手順で購入が完了できる体験は、リピート利用の動機づけになります。満足したユーザーは継続的に利用しやすく、LTV(顧客生涯価値)の向上につながります。
ECサイトのUI/UX改善については以下の記事で詳しく紹介しています。
コンバージョン率が改善し成果に直結する

入力フォームの項目を最適化したり、CTAボタンの配置や視認性を改善したりするだけで、ユーザーの離脱を防ぎ、最終的なコンバージョンに至る確率を高めることができます。ユーザーが操作に迷う箇所や、面倒だと感じる箇所を特定して解消することで、サイトが持つ本来のポテンシャルを引き出せます。
ユーザーの自己解決を促しサポートコストを削減する

分かりやすいナビゲーションや充実したFAQコンテンツなど、優れたUI/UXはユーザーが疑問や問題を自力で解消できる環境を整えます。「使い方が分からない」といった問い合わせが減少することで、カスタマーサポートの負担が軽減され、そのリソースを他の業務に再配分できます。
Googleの検索順位(SEO)評価にも好影響を与える

Googleは、ユーザーにとって価値のある体験を提供するWebサイトを高く評価する傾向にあります。
ページの表示速度やモバイル端末での操作性、コンテンツの分かりやすさといった要素は、「ページエクスペリエンス」として検索順位を決定する指標に含まれています。
UI/UX改善を目的とした施策は、結果としてSEO評価の向上にもつながり、自然検索からの流入増加に貢献します。
ブランドイメージが向上し競合との差別化につながる

一貫性のあるデザインと快適なユーザー体験は、機能的な価値だけでなく、企業に対する信頼感や好感を生み出します。細部まで配慮された使いやすいインターフェースは、「ユーザーを大切にしている」というブランドイメージの構築につながり、機能や価格だけでは測れない競争優位性になります。
改善前に確認すべきサイトの現状
施策を選ぶ前に、まず現在のサイトで何が起きているかを把握することが出発点です。確認すべき指標と手法を紹介します。
数値で確認すべき指標
改善に着手する前に、以下の数値を確認してください。
横にスクロールできます
直帰率・離脱率 | どのページでユーザーが離れているか。特定のページだけ突出して高い場合、そのページに課題が集中している可能性があります。 |
|---|---|
コンバージョン率(CVR) | 問い合わせ・購入・資料ダウンロードなど、目標としているアクションを達成しているユーザーの割合。 |
セッション時間・ページ閲覧数 | ユーザーが複数ページを回遊しているか、短時間で離脱しているか。 |
流入経路ごとの行動差異 | 検索・広告・SNS経由でユーザーの行動パターンに差があるか。 |
Google Analyticsなどのアクセス解析ツールで取得できる基本的な指標ですが、数値を見るだけでなく「なぜその数値になっているか」をページ構造と照らし合わせることが重要です。
Web分析については以下の記事で詳しく紹介しています。
ヒートマップと行動録画で確認できること
数値では「どこで離脱しているか」はわかりますが、「なぜ離脱しているか」まで特定するのが難しいことがあります。Microsoft ClarityやHotjarなどのヒートマップツールを使うと、ユーザーがどのエリアに注目しているか、どこまでスクロールしているか、どのボタンをクリックしているかを可視化できます。
「最も見てほしいボタンがクリックされていない」「ページの途中でスクロールが止まっている」といった、アクセス解析の数値だけでは見えない問題点を直感的に発見できます。
ユーザーへのヒアリングが必要なケース
アクセス解析やヒートマップで課題の仮説が立ったら、実際のユーザーにサイトを操作してもらうユーザビリティテストや、インタビューを通じた定性調査が有効です。数値には表れない「迷った理由」「信頼できなかった理由」「情報が見つからなかった経緯」を把握できます。
ヒアリングの設計や分析には一定の専門性が必要なため、社内リソースで対応が難しい場合は外部に依頼する選択肢も検討してください。
ユーザーインタビューついては以下の記事で詳しく紹介しています。
UI/UX改善の具体的な進め方5ステップ
感覚や思いつきで進めるより、順序立てて進める方が改善の精度が上がります。現状把握から検証までの流れを5つのステップで整理します。
Step1:現状の課題を洗い出し改善の目的を明確にする
Step2:ユーザー調査とデータ分析で課題の原因を探る
Step3:ペルソナやジャーニーマップで理想のユーザー体験を描く
Step4:ワイヤーフレームとプロトタイプで改善案を形にする
Step5:ユーザーテストで仮説を検証し改善を繰り返す

Step1:現状の課題を洗い出し改善の目的を明確にする
最初のステップは、現状を客観的に把握し、何を目指すのかを定義することです。アクセス解析ツールで「特定のページの離脱率が高い」「コンバージョンに至るユーザーが少ない」といった数値上の課題を洗い出します。ユーザーからの問い合わせ内容やSNSでの評判なども参考になります。
これらの情報から、「問い合わせフォームの完了率を10%上げる」「会員登録率を3%向上させる」など、具体的で測定可能な目標(KPI)を設定します。目的が曖昧なまま進めると、改善の優先順位が定まらず、工数が分散しやすくなります。
Step2:ユーザー調査とデータ分析で課題の原因を探る
洗い出した課題が「なぜ」起きているのか、その根本原因を探ります。アクセス解析でユーザーの行動フローを追跡し、離脱が多いページやクリックされていないボタンを特定します。同時に、アンケートやユーザーインタビューで、ユーザーが実際に何に困っているのか生の声を集めます。
定量データと定性データを組み合わせることで、「登録フォームの項目が多すぎて入力が面倒」といった具体的な原因の仮説を立てやすくなります。
Step3:ペルソナやジャーニーマップで理想のユーザー体験を描く
収集したデータやユーザーの声をもとに、具体的なターゲットユーザー像であるペルソナを作成します。年齢・職業・ITリテラシー・サービスを利用する目的などを具体的に設定し、そのペルソナがサービスを認知してから目的を達成するまでの行動・思考・感情の流れをカスタマージャーニーマップとして可視化します。
これにより、ユーザーがどの段階でつまずきやすいかが明確になり、チーム全体で目指すべき体験の共通認識が形成されます。
ペルソナ設計については以下の記事で詳しく紹介しています。
Step4:ワイヤーフレームとプロトタイプで改善案を形にする
理想の体験が描けたら、具体的な改善案をUIデザインに落とし込みます。最初から完成形を目指すのではなく、まずはワイヤーフレームで情報や要素の配置を整理し、その後FigmaなどのプロトタイピングツールでCMSに実装する前に操作できる試作品を作成します。
プロトタイプを作ることで、静的なデザイン案だけでは分からない画面遷移や操作感を事前に確認でき、関係者間の認識のズレを防げます。
Step5:ユーザーテストで仮説を検証し改善を繰り返す
作成したプロトタイプを実際のユーザーに使ってもらい、課題の仮説が正しかったかを検証します。迷わずスムーズに操作できるか、分かりにくい点はないかを観察・ヒアリングし、得られたフィードバックをもとに問題点を修正して再度テストを行うサイクルを繰り返します。
この反復的な改善プロセス(イテレーション)によって、UI/UXの完成度を着実に高めていきます。
ユーザーテストについては以下の記事で詳しく紹介しています。
改善の優先順位を決める考え方
課題が複数ある場合、どこから着手するかが成果を左右します。影響範囲と実施しやすさを軸にした判断の考え方を整理します。
「影響範囲の大きさ」と「実施のしやすさ」を軸にする
改善課題が複数出てきたとき、すべてを同時に対応するのは現実的ではありません。影響するページ数・セッション数が多い課題から先に手をつけることで、限られた工数を有効に使えます。
流入数の多いページ(トップページ、主要なランディングページ)に関わる課題は影響が広い
コンバージョンに直結するページ(問い合わせフォーム、製品詳細ページ)の課題は成果に直結しやすい
モバイル対応の遅れは、スマートフォン経由の流入割合が高いサイトほど優先度が上がる
表示速度の問題はすべてのユーザーに影響するため優先度が高い
「見た目を変える」より先に確認すること
デザインの刷新やバナー変更などを優先しがちですが、以下の状態が解消されていない場合、単純にUIを改善するだけでは改善効果が出にくいことがあります。
ページの役割と流入経路がズレている(広告で集めたユーザーが、訴求内容と関係ないページに誘導されている)
情報の階層が整理されておらず、何をすべきかがわかりにくい
CMSのテンプレート制約で、レイアウトの変更に大きなコストがかかる状態
フォームの入力項目が多すぎて離脱率が高いが、必須項目の見直しができていない
具体的な改善ポイント
UI/UX改善に取り組む際に押さえておきたい、汎用性の高い5つのポイントを紹介します。
デバイスを問わず一貫した体験を提供する
ユーザーが目的を最短で達成できる導線を設計する
初めてのユーザーでも直感的に操作できる一貫性を持たせる
エラー発生時の案内を具体的にする
デバイスを問わず一貫した体験を提供する
デバイスを問わず一貫した体験を提供する
UIデザインに活用できる心理学的法則については以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご確認ください。
ユーザーが目的を最短で達成できる導線を設計する
ユーザーは明確な目的を持ってサイトを訪れます。グローバルナビゲーションを整理したり、関連性の高いページへの内部リンクを適切に配置したりして、ユーザーが迷わず次のアクションに進めるような情報設計が重要です。ページ間の内部リンクやCTAの位置は、ユーザーの行動フローに沿って配置されているかを確認してください。
初めてのユーザーでも直感的に操作できる一貫性を持たせる
優れたUIは、マニュアルを読まなくても操作方法が理解できる直感性を備えています。ロゴをクリックするとトップページに戻る、虫眼鏡アイコンが検索を意味するといった一般的な慣習に沿うことで、ユーザーの学習コストを低減できます。サイト全体でボタンのスタイルやレイアウトのルールに一貫性を持たせることも重要です。
エラー発生時の案内を具体的にする
入力ミスなどによってエラーが発生する場面は避けられません。「エラーが発生しました」という汎用的なメッセージではなく、「パスワードは8文字以上で入力してください」のように、エラーの原因と解決策を具体的に伝えることで、ユーザーの離脱を防げます。
デバイスを問わず一貫した体験を提供する
PC・スマートフォン・タブレットなど、様々なデバイスでの表示を最適化することは必須です。デバイスごとに操作性やデザインが大きく異なると、ユーザーは混乱し、ブランドイメージの一貫性も損なわれます。特にモバイル経由の流入割合が高いサイトでは、スマートフォン表示の確認を優先してください。
デザイン変更だけでは解決できない課題
見た目の修正で改善できる範囲には限界があります。CMS構造や運用体制に起因する課題は、デザイン変更とは別に対処が必要です。
CMSと実装の制約
サイトのデザインやレイアウトを改善しようとしたとき、CMSのテンプレート構造や実装上の制約がボトルネックになるケースがあります。ページごとにタイトルタグやメタディスクリプションを自由に設定できない、モバイル表示の調整に独自開発が必要、更新作業が特定の担当者に依存しているといった状況は、UIの見た目を変えるだけでは解決できません。CMS設定の見直しやテンプレートの改修が必要になります。
運用体制とコンテンツの更新サイクル
情報が古い、サービスの変更がサイトに反映されていない、ページによって書き方のトーンが大きくばらついているといった状態は、ユーザーの信頼感を損ないます。コンテンツの更新を誰が、どのタイミングで行うかという運用体制が整っていない場合、デザインの改善と合わせて運用フローの見直しも検討してください。
アクセシビリティへの対応
アクセシビリティとは、障害の有無や使用環境にかかわらず、すべてのユーザーが情報にアクセスできる状態を指します。テキストと背景のコントラスト比、画像のalt属性の設定、キーボード操作への対応、スクリーンリーダーでの読み上げ対応などが含まれます。2024年施行の改正障害者差別解消法により、民間事業者にも合理的配慮の提供が義務化されたことで、Webアクセシビリティへの対応は法的な観点からも無視できなくなっています。
費用・工数・体制の判断基準
改善の範囲と社内体制によって、かかる費用や工数は大きく変わります。何を社内で対応し、何を外部に依頼するかの判断基準を整理します。
改善の規模感による費用の違い
社内で対応しやすい範囲
Google Analytics・ヒートマップツールを使った現状分析(無料〜月数千円程度)
テキストの修正、CTAの文言変更、画像のalt属性追加
フォームの入力項目の見直し(CMSで変更できる場合)
表示速度改善のうち、画像ファイルの最適化
外部への相談が必要になりやすい範囲
CMSテンプレートの改修や構造変更を伴う改善
ユーザビリティテストの設計・実施・分析
情報設計やサイト構造の大幅な見直し
アクセシビリティ対応の実装(開発が伴う場合)
サイトリニューアルを視野に入れた改善設計
スポットでの改善依頼は30〜100万円程度、サイト構造の見直しを含む改善プロジェクトは200〜500万円以上になるケースもあります。改善の目的と優先課題を整理した上で、どの範囲を外部に依頼するかを判断してください。
社内で実行できる体制の確認
アクセス解析データを定期的に確認できる担当者がいるか
CMSを操作してコンテンツや構造を変更できる担当者がいるか
改善の仮説を立て、実施後の効果を検証するサイクルが回せるか
フロントエンドの修正を社内で実施できるか(あるいは開発の依頼先があるか)
担当者が兼務で改善に割ける時間が限られている場合、スコープを絞って一点集中で進める方が結果につながりやすくなります。
UI/UX改善の成功事例
デパートが支援したプロジェクトの中から、UI/UX改善が具体的な成果につながった3つの事例を紹介します。
株式会社TVC様:UXを重視したサイト構築でLighthouseスコアも向上
コーポレートサイトリニューアルでは、企業の強みと実績を的確に伝えることを目的に、UXを重視したサイト構築を行いました。ユーザーが必要な情報へスムーズにアクセスできる情報設計を徹底し、技術面ではHeadless CMSとJamstackを組み合わせることで表示速度とセキュリティを大幅に向上。Googleの評価指標であるLighthouseのスコアでも高い評価を獲得しました。
株式会社TVC|コーポレートサイトリニューアル
https://depart-inc.com/works/tvc_corporate/
株式会社ひらく様:ブランドの体験をWebサイト上で再現する設計
「BUNKITSUTOKYO」のサイトでは、リアルな場が持つ「偶然の出会い」や「発見の楽しさ」をWebサイト上で再現することを目指しました。あえて画一的ではない、コンテンツを散策するような感覚で発見できるレイアウトとデザインを設計し、ブランドの世界観をユーザーに深く伝えるオンライン体験を構築しました。
株式会社ひらく|BUNKITSU TOKYO サイト
https://depart-inc.com/works/hiraku-bunkitsu-tokyo/
株式会社ポプラ社様:子どもが迷わず使えるUI/UX設計で高い満足度を獲得
小・中学校向け電子書籍読み放題サービス『Yomokka!(よもっか!)』では、1,700名以上の児童・生徒へのアンケートをもとに、情報設計からUI設計・フロントエンド実装までを支援しました。本が好きな子だけでなく、本が苦手な子でも使いたくなるよう、直感的な操作性と遊び心のあるビジュアルを両立させた設計が特徴です。リリース後の調査では、「ほぼ毎日使っていた」児童の85%以上が操作性と見た目の改善を評価。本サービスは2025年グッドデザイン賞を受賞しています。
株式会社ポプラ社|"こどもが本好きになる”小・中学校向け電子書籍読み放題サービス『Yomokka!(よもっか!)』
https://depart-inc.com/works/yomokka/
2025年度グッドデザイン賞
https://depart-inc.com/news/news-251024/
UI/UX改善に関するよくある質問
UI/UX改善を進める中でよく寄せられる疑問について、実務上の判断基準を交えて回答します。
Q. UIとUXの違いがよくわかりません。どちらを先に改善すべきですか?
A. UI(ユーザーインターフェース)はボタンやナビゲーションなど、ユーザーが直接触れる要素の設計を指します。UX(ユーザーエクスペリエンス)は、サイトを通じてユーザーが得る体験の全体像です。「UIかUXか」よりも「どのページでどんな問題が起きているか」を先に確認する方が実務的です。アクセスデータとページ構造を合わせて確認し、課題を特定してから対応を判断してください。
Q. UI/UX改善を始めるとき、最初に何をすればよいですか?
A. 現状の課題把握と目的設定から始めるのが基本です。Google Analyticsなどのアクセス解析ツールで直帰率や離脱率が高いページを特定し、「問い合わせフォームの完了率を10%改善する」といった具体的なKPIを設定します。目的が曖昧なまま施策を進めると、工数をかけても成果が見えにくくなります。
Q. UI/UX改善でSEO評価やコンバージョン率は本当に変わりますか?
A. はい、直接的・間接的に影響します。サイトの使いやすさが向上してユーザーの滞在時間や回遊率が改善されると、Googleの評価が高まりSEOにも好影響をもたらします。また、導線の最適化はユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョン率の向上に直結します。ただし、施策の効果は表示速度・モバイル対応・コンテンツの質なども複合的に影響するため、単一の改善だけで劇的に変わるとは限りません。
Q. UI/UX改善にかかる費用の目安を教えてください。
A. 改善の範囲によって大きく異なります。ヒートマップ分析や文言の修正など社内で対応できる範囲はほぼコストゼロで実施できます。CMSテンプレートの改修や情報設計の見直しを伴う場合は30〜100万円程度、サイト構造から改善するプロジェクトでは200万円以上になることもあります。費用の目安を確認する前に、改善の優先課題と実施範囲を整理することが重要です。
Q. 社内だけでUI/UX改善を進めることはできますか?
A. アクセス解析による課題の特定、テキスト・画像の修正、フォームの入力項目の見直しなどは社内でも対応できます。一方、CMSテンプレートの改修、アクセシビリティの実装対応、ユーザビリティテストの設計・分析などは専門知識が必要なケースが多く、外部の支援を検討する場面が出てきます。社内で対応できる範囲を確認した上で、工数や優先度に応じて判断してください。
データと心理学に基づいたUI/UX改善が選ばれる理由
感覚的なデザインではなく、客観的なデータと人間心理への深い洞察に基づいたアプローチこそが、UI/UX改善を成功に導きます。
なぜ私たちの提案がビジネス成果に結びつくのか、その理由を3つの強みから解説します。
人間中心設計(HCD)に基づいた科学的なUXリサーチ
私たちは、国際規格である人間中心設計(HCD)の考え方に基づき、科学的なアプローチでUXリサーチを行います。
独自のヒアリングに留まらず、ユーザーの行動観察や深層心理の分析を通じて、思い込みを排除した客観的な事実を抽出します。
この「生の声」を設計の根幹に据えることで、机上の空論ではない、実効性の高いUI/UXを実現します。
人間中心設計(HCD)については以下の記事で詳しく紹介しています。
ブランドの世界観を正しく伝えるUIデザイン
私たちの役割は、単に使いやすいインターフェースを作ることだけではありません。
そのブランドが大切にしている姿勢や世界観をデザインに落とし込み、ユーザーに感性的な価値を届けることを重視します。
機能性を担保しながら、細部のビジュアルやインタラクションに至るまで一貫したトーンで表現することで、ブランドへの信頼と愛着を育みます。
データに基づきサービスの成長に寄り添う継続的な改善提案
Webサイトやアプリは、公開がゴールではありません。
私たちは、アクセス解析やユーザー行動データ、公開後のフィードバックを軸に、根拠のある改善を継続的に行います。
作って終わりにするのではなく、中長期的な視点でお客様のサービスの成長に寄り添い、ビジネスの変化に合わせてUI/UXをアップデートし続けるパートナーでありたいと考えています。
ユーザー行動の分析から改善まで伴走するUI/UX支援
UI/UX改善は、単にデザインを制作して終わりではありません。
ビジネス成果を最大化するためには、徹底した分析に基づいた戦略立案、緻密な設計、そしてリリース後の継続的な改善が不可欠です。
私たち株式会社デパートは、お客様のビジネスに深く寄り添い、人間中心設計(HCD)に基づいたUXリサーチと、ブランドの世界観をデザインに落とし込む表現力を組み合わせながら、現状分析から課題抽出、設計・実装、リリース後の改善支援まで一貫して対応しています。戦略的なWeb担当者様のパートナーとして、プロジェクトの成功をご支援いたします。
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