Webサイトの品質チェックとは?SEO・セキュリティなど6分野と国内133サイトの調査結果|WebSite診断

監修者 板鼻 祐治

目次

Webサイトの品質は、見た目だけでは判断できません。動画や動的なUIによって情報を整理できる一方、表示速度やHTML構造、アクセシビリティなど、画面に現れにくい問題も増えています。

WebSite健康診断ツールを用いて、UXデザインの設計力とブランド構築支援の表現力の高さを強みにするWeb制作会社株式会社デパートがまとめました。本記事では、国内133サイトの診断をもとに、確認すべき品質と改善の考え方を解説します。

この記事でわかること

  • Webサイトの高機能化によって、見た目だけでは品質を判断しにくくなった理由

  • SEO、セキュリティ、表示速度、アクセシビリティなどを分けて確認する意味

  • 国内133サイトの診断で見えた、全体とサイト種別ごとの指摘傾向

  • 診断結果から改善箇所と優先順位を判断する方法

  • 指摘内容に応じて必要な修正を判断する方法

注意: 本記事の数値は、WebSite健康診断の独自基準による簡易診断結果です。各サイトの総合的な品質や安全性、検索順位を断定・保証するものではありません。

WebSite健康診断
https://webhealth.depart-inc.com/

目次

Webサイトの高機能化で見えにくい問題が増えている

Webサイトの機能や更新方法が複雑になるほど、見た目だけで全体の品質を管理することは難しくなります。

動画や高解像度画像、アニメーション、検索や絞り込み、外部サービスとの連携など、Webサイトで扱う情報と機能は増えています。コンテンツ管理システムを使って複数の担当者が更新することも一般的になりました。

その結果、Webサイトの品質は、デザインだけでなく、情報設計、HTML、JavaScript、配信環境、セキュリティ設定、コンテンツ運用など、複数の要素によって決まるようになっています。

画面が整って見えることと、情報が正しく伝わり、速く、安全に、誰でも利用できることは同じではありません。

現在のWebサイトでは、見た目だけでは分からない品質を複数の観点から確認する必要があります。

見た目だけでは分からないWebサイトの問題

画面上で情報が整理されていても、HTML構造、表示速度、アクセシビリティ、セキュリティなどに問題が残ることがあります。

複雑な情報を分かりやすく伝えるうえで、ビジュアルやUIによる整理は欠かせません。タブ、カルーセル、モーダル、グラフ、動画などを使うことで、限られた画面の中でも多くの情報を提示できます。

ただし、画面が見やすく整理されていても、次のような問題が残っていることがあります。

  • 見出しの関係がHTML上では正しく表現されていない

  • 画像や動画が多く、表示開始までに時間がかかる

  • JavaScriptが動くまで、主要な情報や操作機能を利用できない

  • キーボードや読み上げ環境では操作の意味が伝わらない

  • CMSで追加した画像に代替テキストが設定されていない

  • 検索エンジンに伝えるタイトルや説明、構造化データが不足している

  • ブラウザの安全性を補うHTTPレスポンスヘッダーが設定されていない

画面上の情報量を抑え、見やすく整理することは重要です。ただし、表示上の整理によって、情報構造や配信上の問題まで解決されるわけではありません。

画面が整っていても、HTML構造が適切とは限らない

画面の見た目が整っていても、見出しの階層や情報の順序がHTML上で正しく表現されているとは限りません。

テキスト、画像、リンクを中心に構成された比較的シンプルなWebサイトでは、画面に表示される順序とHTMLの記述順が対応しやすく、情報の不足や見出しの不整合にも比較的気づきやすい状態でした。

現在は、コンポーネントやJavaScriptを使って、同じ画面の中で表示内容や状態を切り替えるサイトが増えています。表示されている画面は、データ、CMS、テンプレート、ブラウザ上の処理を組み合わせた最終結果です。

そのため、画面だけを見ても、googleの検索エンジンやアクセシビリティ関連ツールなどの支援技術がどのように情報を受け取っているかまでは判断できません。

UXの課題は具体的な項目に分けて確認する

UXを改善するには、表示速度、操作性、情報設計、アクセシビリティなどの観点に分け、問題の所在を確認する必要があります。

UXという言葉だけでまとめてしまうと、どこに原因があり、何を修正すべきかが曖昧になります。

実際には、次の観点に分けて確認します。

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確認する観点

主に関係する要素

情報の伝わり方

見出し、本文、リンク、構造化データ

表示と操作

UI、文字サイズ、タップ領域、状態変化

表示速度

画像、動画、JavaScript、CSS、配信環境

アクセシビリティ

HTML、代替テキスト、ラベル、キーボード操作

セキュリティ

HTTPS、HTTPヘッダー、CMS、サーバー設定

品質の維持

CMS設計、更新ルール、確認工程

問題を分けて確認することで、デザインで調整するのか、実装を直すのか、コンテンツの更新ルールを変えるのかを判断しやすくなります。

WebSite健康診断で確認できる6つの分野

株式会社デパートが提供する「WebSite健康診断」は、URLを入力することで、Webサイトの基本状態を6分野にわたる40項目以上から診断できるサービスです。

診断する分野は次の6つです。

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診断分野

主な確認内容

SEO

title、description、H1、canonical、OGP、構造化データ

セキュリティ

HTTPS、HSTS、CSPなどのHTTPレスポンスヘッダー、サーバー情報の露出

パフォーマンス

初期レスポンス、同期スクリプト、ブロッキングCSS、画像寸法の指定

アクセシビリティ

alt、フォームラベル、アクセシブルネーム、lang属性、ARIAの誤用

デザイン・UX

viewport、小さい文字やタップ領域、固定幅、画像寸法の未指定

コンテンツ品質

文字量、画像、リンク、箇条書き、曖昧なリンクテキスト

結果画面では、総合スコアと分野別スコアに加え、項目ごとの状態を確認できます。点数だけでなく、どの項目に注意や問題があるかを見ることで、詳しく確認すべき箇所を整理できます。

ただし、WebSite健康診断は簡易診断ですので、より詳細な調査や診断に関しては株式会社デパートへお問い合わせください。

国内133サイトを7種別に分けて簡易診断

今回の調査では、日本国内向けに公開されているWebサイトを対象に、WebSite健康診断による簡易診断を実施しました。

本調査では、国内で広く知られる企業・サービスの公式サイトを中心に、サイトの主目的が明確で、継続的に公開されているものを各種別20サイト選定しました。なお、無作為抽出ではなく、サイト種別ごとの特徴を比較するための事例調査として実施しています。

診断結果を取得できた133サイトを、サイトの目的や構成に応じて次の7種別に分類しています。

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サイト種別

対象数

主な目的

コーポレートサイト

20

企業情報、事業、方針、信頼性を伝える

商品・ブランドサイト

20

商品やブランドの特徴、認知、世界観を伝える

ECサイト

13

商品を検索、比較、購入する

メディアサイト

20

記事やニュースを継続的に配信する

サービス・SaaSサイト

20

サービス理解、導入、登録、利用につなげる

採用・求人サイト

20

求人を検索し、企業理解や応募につなげる

ポータル・予約サイト

20

条件検索、比較、施設やサービスの予約につなげる

調査概要

  • 調査対象:日本国内向けに公開され、診断結果を取得できた133サイト

  • 対象ページ:各サイトのトップページまたは主要な入口ページ

  • 分類:7種別(6種別は各20サイト、ECサイトは13サイト)

  • 診断分野:SEO、セキュリティ、パフォーマンス、アクセシビリティ、デザイン・UX、コンテンツ品質

  • 調査時期:2026年8月

  • 調査方法:WebSite健康診断で、取得時点の初期HTMLとHTTPレスポンスを簡易診断

  • スコア算出:各診断項目の判定に既定の重みを適用して分野別スコアを算出し、6分野の平均を四捨五入して総合スコアとした

  • 集計方法:診断結果を取得できた133サイトを対象に、項目別の指摘率、分野別スコア、サイト種別ごとの中央値を集計

  • 指摘率の定義:各項目がwarningまたはerrorだったサイトの割合

  • データ出典:株式会社デパート調べ

  • 結果の公表:サイト名とURLは掲載せず、全体およびサイト種別単位で集計

本調査は公開ページの初期HTMLとHTTPレスポンスを対象とした簡易診断です。ブラウザ描画後の状態、実際の操作全体、実ユーザーのCore Web Vitalsは評価対象に含みません。

診断時にアクセス制限や取得エラーが発生したサイトは、そのまま低評価として扱いません。再試行しても診断できなかった場合は集計対象から除外し、実際に診断できた件数を明記します。

国内133サイトではアクセシビリティとセキュリティ設定に指摘が集中

調査では、サイトの目的に応じた7種別から各20サイトを選定して診断しました。診断結果を取得できた133サイトを集計対象とし、取得できなかった7サイトは集計から除外しています。 取得できなかったサイトはいずれもECサイトだったため、集計対象はECサイトが13サイト、ほかの6種別が各20サイトです。

総合スコアの中央値と平均値はいずれも77点で、最小値は58点、最大値は97点でした。70〜79点が49サイト(36.8%)、80〜89点が45サイト(33.8%)で、この2つの範囲に全体の70.7%が集まっています。

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総合スコア帯

サイト数

構成比

60点未満

2

1.5%

60〜69点

28

21.1%

70〜79点

49

36.8%

80〜89点

45

33.8%

90点以上

9

6.8%

6分野の中央値では、SEOとコンテンツ品質が94点だった一方、アクセシビリティは52点でした。SEOやコンテンツの基本設定が整っているサイトでも、操作要素のアクセシブルネームやフォームラベルなど、画面を見ただけでは気づきにくい問題が残る傾向が見られました。

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診断分野

平均値

中央値

最小値

最大値

SEO

88.0

94

44

100

セキュリティ

72.1

74

50

100

パフォーマンス

81.4

80

60

100

アクセシビリティ

46.0

52

0

100

デザイン・UX

84.6

85

50

100

コンテンツ品質

89.3

94

50

100

国内サイトで指摘が多かった診断項目

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診断項目

指摘されたサイト数

指摘率

読み取れること

Cross-Origin-Embedder-Policy

132

99.2%

クロスオリジン分離に関するヘッダーは、ほとんどのサイトで未設定でした

Cross-Origin-Opener-Policy

131

98.5%

クロスオリジンのウィンドウ分離を明示するサイトは限定的でした

Cross-Origin-Resource-Policy

131

98.5%

外部からのリソース読み込み条件をヘッダーで制御するサイトは限定的でした

Permissions-Policy

127

95.5%

カメラや位置情報などのブラウザ機能の利用範囲が明示されていませんでした

アクセシビリティ違反

118

88.7%

必須項目またはARIAの使い方に一つ以上の指摘がありました

Referrer-Policy

110

82.7%

遷移先へ送る参照元情報の範囲をヘッダーで明示していませんでした

Content-Security-Policy

108

81.2%

読み込み可能なリソースの出所を制限するCSPが未設定でした

Serverヘッダー露出

102

76.7%

Webサーバーに関する情報がレスポンスヘッダーに含まれていました

同期script

95

71.4%

初期表示や操作準備を遅らせる可能性がある同期scriptが検出されました

操作要素のアクセシブルネーム欠落

80

60.2%

リンクやボタンの目的が支援技術へ伝わらない可能性がありました

ここでの「指摘」は、診断結果がwarningまたはerrorだったサイトを数えたものです。COOP、COEP、CORP、Permissions-Policyなどは、未設定だからといってすべてのサイトで直ちに問題になるわけではありません。外部リソースや埋め込み機能への影響を確認し、サイト構成に応じて必要性を判断します。

SEO・セキュリティ・表示速度など6分野の診断傾向

SEOの中央値は94点、平均値は88.0点でした。

構造化データの未検出が76サイト(57.1%)、H1の欠落または複数設置が48サイト(36.1%)、titleの欠落または長さに関する指摘が38サイト(28.6%)ありました。これらはテンプレートやCMSの入力状態が影響します。ただし、構造化データはページの内容によって適切な種類が異なり、すべてのページで設定が必須という意味ではありません。

セキュリティの中央値は74点、平均値は72.1点でした。

診断に成功した133サイトはすべてHTTPSでしたが、CSPは108サイト(81.2%)、Referrer-Policyは110サイト(82.7%)で未設定でした。また、HSTSの未設定は60サイト(45.1%)でした。ヘッダーの有無だけでは設定値の妥当性やWebアプリケーション全体の脆弱性までは判断できないため、利用している外部サービスや配信構成とあわせて確認する必要があります。

パフォーマンスの中央値は80点、平均値は81.4点でした。

90点未満だったサイトは82サイト(61.7%)で、同期scriptを含む操作準備度の指摘は95サイト(71.4%)、寸法未指定画像の指摘は74サイト(55.6%)でした。一方、初期レスポンス速度の近似値に指摘があったのは22サイト(16.5%)です。この診断値は実行時のHTMLと通信環境を使った推定値で、実ユーザーのCore Web Vitalsを示すものではありません。

アクセシビリティの中央値は52点、平均値は46.0点で、6分野の中で最も低い結果でした。

118サイト(88.7%)で一つ以上の違反を検出し、操作要素のアクセシブルネーム欠落は80サイト(60.2%)、フォームラベルの欠落は72サイト(54.1%)、画像のalt属性欠落は48サイト(36.1%)でした。自動診断で確認できるのは一部の機械判定可能な項目に限られるため、キーボード操作や読み上げ順序などは別途確認が必要です。

デザイン・UXの中央値は85点、平均値は84.6点でした。

画像寸法未指定率の指摘が79サイト(59.4%)と多く、viewportの未検出は25サイト(18.8%)、固定幅要素の指摘は22サイト(16.5%)でした。小さいタップ領域の指摘は2サイト(1.5%)でしたが、初期HTMLと検出可能な指定を対象とするため、実際の全画面幅や操作状態で問題がないことを保証する数値ではありません。

コンテンツ品質の中央値は94点、平均値は89.3点でした。

本文量が基準未満だったサイトは28サイト(21.1%)、箇条書きブロックがなかったサイトは23サイト(17.3%)、曖昧なリンクテキストが検出されたサイトは14サイト(10.5%)でした。本文量や箇条書きの必要性はサイトの目的によって異なるため、数値だけで不足と判断せず、ページが伝えるべき情報と照合します。

サイト種別ではアクセシビリティ中央値に最大64点の差

サイト種別ごとに最も差が大きかったのはアクセシビリティでした。 中央値はコーポレートサイトの76点に対し、ECサイトは12点、ポータル・予約サイトは18点でした。検索、絞り込み、ログイン、購入、予約などの操作要素やフォームが多いサイトほど、ラベルやアクセシブルネームの指摘が増える傾向が見られました。

サイト種別ごとの主な結果は次のとおりです。

  • コーポレートサイトは総合中央値81.5点、アクセシビリティ76点、コンテンツ品質100点でした。全体と比べてアクセシビリティは高い一方、セキュリティは71.5点でした。

  • 商品・ブランドサイトは総合中央値77.5点、SEO96点、コンテンツ品質94点でした。画像寸法未指定率の指摘は16サイト(80.0%)、アクセシビリティ違反は20サイトすべてで検出されました。

  • ECサイトは診断できた13サイトの総合中央値が71点、アクセシビリティが12点でした。フォームラベルの欠落と構造化データの未検出は、それぞれ10サイト(76.9%)でした。

  • メディアサイトは総合中央値78.5点、SEO98点、コンテンツ品質97点でした。一方、操作要素のアクセシブルネーム欠落は15サイト(75.0%)で検出されました。

  • サービス・SaaSサイトは総合中央値86点で、7種別の中で最も高い結果でした。パフォーマンス90点、デザイン・UX96.5点、コンテンツ品質100点でしたが、アクセシビリティ違反は15サイト(75.0%)で検出されました。

  • 採用・求人サイトは総合中央値74点、アクセシビリティ28点でした。HSTSの未設定は16サイト(80.0%)、フォームラベルの欠落は13サイト(65.0%)でした。

  • ポータル・予約サイトは総合中央値73点、パフォーマンス70点、アクセシビリティ18点でした。フォームラベルの欠落は17サイト(85.0%)で、7種別の中で最も高い割合でした。

ただし、ECサイトは7サイトを取得エラーにより除外しており、集計対象が13サイトに限られます。ほかの種別も各20サイトの結果であるため、国内サイト全体や各業界全体へ一般化できるものではありません。

比較するときは、総合スコアの高低だけで優劣をつけないことが重要です。サイトの目的によって、扱う情報量、必要な機能、外部サービス、更新頻度が異なるためです。

たとえば、商品・ブランドサイトでは、画像、動画、アニメーションを使った表現が多くなります。ECサイトやポータルサイトでは、検索、絞り込み、ログイン、予約などの機能が増えます。メディアサイトでは、記事、画像、リンク、広告などが継続的に追加されます。

それぞれに必要な機能があるため、情報量や処理を一律に減らせばよいわけではありません。サイトの目的を踏まえ、どの部分の品質を重点的に確認すべきかを判断します。

サイト種別ごとの診断結果

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診断項目      

コーポレート

ブランド

EC   

メディア

SaaS 

求人  

ポータル

アクセシビリティ違反

80.0%

100.0%

100.0%

95.0%

75.0%

80.0%

95.0%

フォームラベル欠落

40.0%

35.0%

76.9%

65.0%

20.0%

65.0%

85.0%

画像寸法未指定率

55.0%

80.0%

46.2%

65.0%

50.0%

60.0%

55.0%

表の割合は、各種別の診断成功数を分母としています。コーポレート、商品・ブランド、メディア、サービス・SaaS、採用・求人、ポータル・予約は各20サイト、ECは13サイトです。

【ポイント】Webサイト診断ではスコアよりも指摘内容を確認する

Webサイトの診断結果では、総合スコアの高低よりも、どの問題がどのページや機能に影響しているかを確認することが大切です。同じ点数でも、指摘の内容によって対応方法や優先度は異なります。

診断結果を見るときは、次の順番で確認します。

改善の優先順位は事業とユーザーへの影響で決める

最初に確認するのは、スコアへの影響ではなく、ユーザーの操作や事業目的に影響するかどうかです。

たとえば、主要な商品画像に寸法が指定されておらず、表示中に購入ボタンの位置が動く場合は、操作ミスや離脱につながる可能性があります。フォームにラベルがなければ、利用者が入力項目の意味を理解しにくくなります。

同じ指摘でも、対象となる画面や要素によって影響は変わります。診断結果から該当箇所を確認し、主要な導線やコンテンツに関係するものから優先します。

共通テンプレートの問題か個別ページの問題かを確認する

同じ指摘が複数ページで見つかった場合は、ヘッダーやフッター、CMSテンプレートなどの共通部分に原因がある可能性があります。

トップページで検出された問題でも、共通部分に原因があれば、同じ問題がサイト全体に広がっていることがあります。

反対に、個別に登録した画像やリンクが原因であれば、該当ページの修正と運用ルールの見直しが必要です。

修正前に次の点を確認します。

  • 共通コンポーネントやテンプレートに含まれる問題か

  • CMSから登録されたコンテンツに含まれる問題か

  • 特定のブラウザ幅や状態で発生する問題か

  • 外部サービスや埋め込みコンテンツが関係しているか

  • 同じ問題がほかのページにも存在するか

原因が共通部分にある場合は、ページごとに直すのではなく、テンプレートやコンポーネントを修正した方が再発を防ぎやすくなります。

診断結果とWebサイトの実際の状態を照合する

診断で指摘された項目は、実際のページやサイト構成と照合してから修正の要否を判断します。設定がないことが、すべてのサイトで問題になるとは限りません。

たとえば、COOP、COEP、CORPなどのセキュリティヘッダーは、サイトの構成や外部リソースの利用状況によって必要性が異なります。本文量も、ブランドサイトとメディア記事では求められる量が違います。

診断で指摘された項目だけが、実際に修正すべき問題とは限りません。

Webサイトの改善はデザイン・実装・運用を横断して進める

Webサイトの品質問題は、デザイン、実装、CMS、運用のいずれか一つだけを直しても解決しないことがあります。複数分野に指摘がある場合は、関係する工程と影響範囲を整理します。

たとえば、画像による問題には次の要素が関係します。

  • どの画像を使うかという表現上の判断

  • 適切なサイズや形式を決める実装上の判断

  • widthとheight、遅延読み込みなどのHTML設定

  • altに何を書くかというコンテンツ上の判断

  • CMSで画像を登録するときの入力項目

  • 公開前に未入力を確認する運用ルール

表示速度だけを優先して画像を減らすと、商品やブランドの魅力を十分に伝えられなくなる可能性があります。表現を維持しながら、画像形式、配信方法、読み込み順、表示サイズを調整する必要があります。

このように、診断結果は一つの項目だけを直すのではなく、デザイン、実装、CMS、更新方法を含めて原因を確認するために使います。

指摘内容によって必要な修正は異なる

診断で見つかった問題は、コンテンツの更新で直せるものと、HTMLや配信環境の修正が必要なものに分かれます。指摘内容と原因を確認し、必要な修正を判断します。

コンテンツ更新で対応できる項目

  • ページタイトルやmeta descriptionの不足

  • H1の有無や見出し順

  • 画像のalt入力状況

  • 「こちら」「詳しくはこちら」など、遷移先が分かりにくいリンク文言

  • CMSから登録した画像や本文の入力漏れ

  • OGP画像や説明文の設定

CMSの入力欄やテンプレートが用意されていれば、コンテンツの更新によって修正できます。同じ入力漏れを防ぐには、公開前のチェック項目へ追加する方法もあります。入力してもページへ反映されない場合は、CMSやテンプレート側の対応が必要です。

HTMLや配信環境の修正が必要な項目

  • HTML構造やARIA属性の修正

  • 小さいタップ領域や固定幅レイアウトの調整

  • 画像寸法、読み込み順、JavaScript、CSSの最適化

  • canonicalや構造化データのテンプレート対応

  • HTTPレスポンスヘッダーの設定

  • CDN、サーバー、外部サービスを含む配信構成の見直し

変更がサイト全体へ影響する可能性があるため、共通コンポーネントや配信環境を確認してから修正します。

複数分野に指摘がある場合は、影響するページや共通するテンプレートを整理します。個別ページの修正で終わらせず、同じ問題が生じる更新手順やCMSの入力項目まで確認することで、改善後の状態を維持しやすくなります。

よくある質問

Q. WebSite健康診断とは何ですか?

WebSite健康診断は、株式会社デパートが開発・運営するWebサイトの簡易診断サービスです。対象URLを入力することで、SEO、セキュリティ、パフォーマンス、アクセシビリティ、デザイン・UX、コンテンツ品質の6分野を確認できます。登録せずに利用でき、総合スコアだけでなく、項目ごとの設定や検出内容も確認できます。

Q. 診断結果はどのように見ればよいですか?

総合スコアだけで判断せず、「問題」や「注意」と判定された項目を確認します。主要な導線や多くのページに影響する指摘、共通テンプレートに関係する指摘から確認すると、改善の優先順位をつけやすくなります。あわせて、コンテンツ更新で直せるのか、HTMLや配信環境の修正が必要なのかを整理します。

Q. スコアが高ければUXにも問題がないと考えてよいですか?

スコアが高くても、UXに問題がないとは限りません。診断では、viewport(表示領域)、小さい文字やタップ領域、画像寸法など、一部の技術的な状態を確認します。情報が探しやすいか、操作の結果が分かりやすいか、事業目的に合った導線になっているかまでは判定できません。主要な利用場面については、実際の画面と操作の確認が必要です。

Q. Webサイトはどのタイミングで診断すればよいですか?

リニューアルや公開前だけでなく、CMSのテンプレート変更、機能追加、多くのコンテンツを更新したあとにも診断できます。更新によって見出し、alt、リンク、画像、JavaScriptなどの状態が変わる可能性があるためです。すべてのページを毎回確認するのではなく、トップページ、主要な下層ページ、問い合わせや購入などの重要ページを選ぶと効率的です。

Q. 指摘された項目はすべて修正する必要がありますか?

すべてを一律に修正する必要はありません。サイトの目的や構成によって、必要な設定や適切な情報量は異なります。まず、主要な導線やユーザーの操作に影響するか、サイト全体に共通する問題かを確認します。そのうえで、影響度、修正範囲、変更による副作用を整理し、対応する項目を決めます。

Webサイトの品質改善は、見えない問題に気づくことから始まる

Webサイトの品質改善は、見た目だけでは分からないHTML構造、表示速度、アクセシビリティ、セキュリティなどの状態を把握することから始まります。まずは複数の観点から基本状態を確認し、詳しく調べるべき箇所を整理することが重要です。

まずはWebSite健康診断で基本状態を確認してみてください

WebSite健康診断では、URLを入力するだけで、SEO、セキュリティ、パフォーマンス、アクセシビリティ、デザイン・UX、コンテンツ品質の基本状態を確認できます。スコアだけでなく、注意や問題と判定された項目から改善の手がかりを探せます。

詳しい調査や改善は株式会社デパートへご相談ください

指摘が複数分野にまたがる場合や、原因と改善範囲を判断しにくい場合は、サイト全体の構造と運用方法を含めた調査が必要です。株式会社デパートでは、UX、アクセシビリティ、SEO、表示速度、セキュリティ、運用性を横断したWebサイトの設計と改善をご支援しています。

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